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古いラジオはワイドFMが受信できない?受信方法を知り災害に備えたい

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地震や津波の自然災害は、時として想像を超える大きさで襲ってきます。

停電時は携帯基地局やWi-Fiも機能しないため、情報は電池一本で聞けるラジオが頼りになります。

・停電は一週間。電話、SNS、メールも機能せず
・水道は、10日間停止。毎日、給水車通い
・交通網遮断で物資も不足
・ガソリン不足でカーナビTVも長く視聴できず

総務省 AMラジオ放送のあり方に関する取りまとめからも、避難時に役立った情報源はラジオだったようです。

2028年にAMラジオは廃止され、ワイドFMに一本化されます。

ワイドFMで使用する周波数(90.0~94.9MHz)は、古いラジオ放送は受信できない場合が多く、新たにラジオを購入する必要があります。

目次

ワイドFM【 Q&A】

ワイドFMって何?

難聴や災害対策のためにFM放送の周波数を使ってAM放送番組を放送します。

ワイドFMの特徴・メリットは?

津波や地震の災害影響を受けにくく、かつ雑音にも強いため情報を聴き取りやすいメリットがあります。

ワイドFMはいつから放送されていますか?

富山県・北日本放送の新川FM中継局で1991年9月26日に開局したのが始まりです。

AM放送の廃止はいつから?

民放AMラジオ44局が2028年秋までにFM放送へ移行します。

なぜAM放送廃止される?

送信施設をラジオ事業者の財政力で維持するには限界があるとされています。

日本のワイドFMラジオの受信方法・周波数は?

周波数90.1~94.9で放送しますので、90.0MHzまでしか受信できない古いラジオは聴けません。

ワイドFMは、スマートフォンでも聴けますか?

スマートフォンにラジオチューナーが内蔵されているラジスマで聴けます。

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ワイドFM(FM補完放送)ラジオとは

高感度ラジオは、どのようなラジオでしょうか?

・同じ場所で同じ放送局を聞いた時に、ノイズが無く綺麗に聞こえることでしょうか?
・現在のエリアで入らない遠い放送局から放送された音声が聞こえてくることでしょうか?

ワイドFM(FM補完放送)なら、AMラジオが入りにくいところでも、FM放送にてAMラジオ番組が聞けます。

現在の民放AMラジオ47局のうち44局が2028年秋までにFM局となることを目指しています。

AMラジオが入りにくいビルの多い都会でも災害放送を逃さず聴けるのが特徴です。

AM放送とFM放送の受信方法の違いは周波数

地上波ラジオは、音声を電気信号に変えて放送局から電波に乗せて各地で受信、聴取できる仕組みになっています。

AM放送とFM放送の違い

・AMは、Amplitude Modulation(振幅変調)の略で、信号を電波の振幅の変化として送る方式。
・AM放送は、電波が遠くまで伝わりやすいですが、雑音が入りやすいのが特徴。
・電波の混信によりノイズが入りやすく、音質は良くありません。
・そのため、AM放送はニュースやトーク番組中心の放送が多い傾向があります。

出典:総務省 AM放送とFM放送の違い

・FMは、Frequency Modulation(周波数変調)の略で、電波の振幅を変化させずに周波数を変化させて送る方式。
・FM放送は、電波は遠くまで伝わりにくいですが、雑音の影響を受けにくいのが特徴。
・受信範囲はAM放送に比べて狭くなりますが、綺麗な音質で放送できるのが特徴です。
・そのため、FM放送は音楽中心の番組が多い傾向があります。

出典:総務省 AM放送とFM放送の違い

AM放送とFM放送の違い

ワイドFM(FM補完放送)は国が推進している

ワイドFM(FM補完放送)はAMラジオが入りにくいところでも、FM放送でAMラジオの番組を受信して聞けるようになるのがメリットです。

地上波ラジオは、災害時における身の安全を確保する上で重要な役割を担っています。

私も東日本大震災で経験した一週間に渡る停電生活にてさまざまな情報を得ましたので、その重要性をあらためて感じさせられました。

総務省は、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」を開催し、放送ネットワークの強靱化を促進することとしています。

総務省:放送ネットワークの災害対策強化のための設備整備促進の方向性等

ワイドFMとFM放送の違い

放送内奥使用周波数
FM放送76.1~90.0MHzの周波数を使用するラジオ放送
ワイドFM放送90.1~94.9MHzの周波数を使用するラジオ放送
ワイドFMとFM放送の違い

民放ラジオ局の受信エリア・周波数(FM局・ワイドFM局)の一覧は、下記の外部リンクから確認できます。

全国民放FM局・ワイドFM局一覧

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古いラジオはワイドFMが受信できない

2019年に三菱総合研究所がまとめたアンケートによれば、ワイドFMラジオの普及率は半分程度に留まっています。

災害時にラジオ放送を聞くには、FM補完放送が受信できるラジオを今のうちから準備しておく必要が出てきます。

災害時に備えて防災ラジオは準備されていますか?災害時に防災ラジオが必要な理由とおすすめ防災ラジオを参考にしてみてください。停電時の明かりも確保され、暗闇の不安を解消してくれます。

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ワイドFMの受信方法

ワイドFMラジオを聞くには

FM放送は送信アンテナが山頂や鉄塔の高い位置に設置されているケースが多く、津波災害の影響を受けにくい利点があります。

ワイドFM(FM補完放送)は、90MHzメガヘルツ以上の周波数を受信できるラジオが必要となります。

AMラジオは2028年に廃止されワイドFMに一本化

2023年に地域や期間を限定してAMを停波する実験を行い、その結果を踏まえて、2028年にはAMを停波してFMに一本化する流れです。

NHKも第1AMと第2AMを一本化し、2025年度にFMと合わせて2波にする予定。

AMラジオの電波は遠くまで届く特性があり、災害時のことを考えて廃止しないと推測されます。

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据え置き型のラジオでワイドFMを聞く

ワイドFM放送に対応する従来型のラジオは、2015年度以降の国内出荷分は、ほとんどが聴取可能とされています。

しかしながら、現在はラジオを聞く習慣も薄れており、昔からお使いの古いラジオしか自宅にないようです。

災害時に備えて防災ラジオは準備されていますか?災害時に防災ラジオが必要な理由とおすすめ防災ラジオを参考にしてみてください。停電時の明かりも確保され、暗闇の不安を解消してくれます。

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ワイドFMがスマホで聞けるラジスマ

ラジスマを聞くための対応アプリ

ラジスマとは、スマートフォンにラジオチューナーが内蔵された携帯です。

radiko(ラジコ)のラジスマ専用バージョンであるradiko FM+をインストールすることで、ワイドFM放送を直接受信できると共にインターネットラジオの両方にアクセスできる機能を有しています。

東日本大震災では電気が止まったことから、インターネット経由での情報収集はできず、据え置き型ラジオだけが頼りでした。

ラジスマは、Androidスマホの一部の機種にしか対応しておらず、iPhoneはすべての機種が非対応です。

radiko+FM
radiko+FM
開発元:株式会社radiko
無料
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ラジスマのメリット、デメリット

FM放送を直接受信できるとインターネット環境がなくてもラジオが聞けて、かつデータ通信量を消費しないメリットがあります。

一方、インターネット環境なら、電波が届きにくい場所でも聞けるメリットを活かせます。

私が始めてラジスマを知ったのは、母に準備した「らくらくフォン」でした。

ガラケーからスマホに変えたい、そしてラジオ聴取が好きだった母の願いのふたつを叶えたスマートフォンでした。

現在は、radiko(ラジコ)も普及し、現在はシャープから「ラジスマ」が発売されています。

携帯性に優れたスマートフォンでラジスマ対応機種が知りたいかたは、【2023年】ラジスマ対応機種スマホ比較!FMとradikoの長所から災害時の備えにを参考にしてみてください。

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2011年東日本大震災の時にラジオはどのように活躍したのか?

私も東日本大震災を経験した一人です。幸いにも沿岸でなかったため、甚大な被害は避けられました。

それでも、長い期間に渡り、不便で不安な日を送りました。

  • 停電は一週間。通話に加えて、SNS、メールも機能せず
  • 水道は、10日間停止。毎日、給水車通い
  • 交通網遮断で物資も不足

下記に示す内容は、全てラジオを通して知れた内容です。

震災が起きた直後の混乱した状況のなかで、さまざまな情報を届けてくれるラジオには非常に感謝すると共になくてはならないものでした。

安心と安全を届ける最後のライフラインが「ラジオ」であったわけです。

発生直後~揺れが収まるまで

・余震情報

この先も大きな余震が来るのか?非常に気になって聞き入っていました。

・身近な周囲の情報を把握する

住んでいる地域に加えて近隣の被害状況を知ることで、これから何をすべきか?考えていました。

・公共機関の損壊状況および避難勧告を知る

とくにライフラインに関する情報を取り入れることで生活に必要な物資の調達を行いました。

・近隣の避難場所を知る

自宅に万が一の事態があった場合に安心できる必要な情報でした。

初日~1週間

・治療を行っている病院の案内

高血圧だったこともあり、次回の診察まで持つのか?に加え、新たな地震で怪我した際の備えとなりました。

・電気、水道、ガス、電話等のライフライン復旧見込み

毎日、給水車に並んでいましたから、心待ちにした情報でした。

・天気予報

毎日、長蛇の列に並んで食材調達していたこともあり、天気に気になる情報の一つでした。

・給水、食糧配給の案内

震災一週間後には、各スーパーの在庫も無くなり始め、配給の案内は非常に有難かった。

・小売店(食品や衣料,雑貨)の営業状況

ガソリンに始まり、あらゆる物流が元に戻ることを本当に願っていました。

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古いラジオはワイドFMが受信できないまとめ

地震や津波の自然災害は、時として想像を超える大きさで襲ってきます。

防災対策で大切なことは、自分の身の安全を守るために一人一人が事前に取り組み被害を少なくすることです。

東日本大震災では、停電が一週間続いたこともあり、携帯基地局も機能せず、情報はラジオだけが頼りでした。

これらを背景に総務省は、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」を開催し、FM補完中継局からAM放送区域に補完的な放送を2014年から本格的に実施しています。

民放AMラジオ47局のうち44局が2028年秋までにFM局となることを目指すとされています。

2015年度以前に国内出荷された古いラジオは、ワイドFMに対応していません。

ぜひ、災害に備えて据え置き型のワイドFMラジオを準備しておきましょう。

災害時に備えて防災ラジオは準備されていますか?災害時に防災ラジオが必要な理由とおすすめ防災ラジオを参考にしてみてください。停電時の明かりも確保され、暗闇の不安を解消してくれます。


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