【普及率50％】病院のクレジットカード利用で支払いスムーズ&安心

「病院でクレジットカードは使える？」

「医療費の支払いは、なぜキャッシュレス化が進まないの？」

「受診時に早く会計を済ませたい」

体調が悪くて病院を受診しているのに会計時間に手間をとられたり、急な受診で会計がいくらになるかヒヤヒヤしたりしたことはありませんか。

病院受診時の会計をクレジットカード払いにすれば、余計な心配をしなくて済みます。

クレカ払いに対応している医療機関はまだまだ少ないですが、導入している病院は増加傾向です。

この記事では、クレカが使える病院の見つけ方や病院でクレカを利用するデメリット・注意点について解説します。

国内約50％の病院でクレジットカードが使える

厚生労働省が2019年に行った調査結果によると、国内でクレジットカード決済を導入している病院は約半数です。

医療機関へのキャッシュレス導入のニーズは高く、総務省からも導入の呼びかけを行っています。

国や行政が運営する国公立の病院では、いち早いキャッシュレス決済の導入が進んでいます。

今後もキャッシュレス化は、徐々に増えると予測されています。

クレジットカードが使えない病院があるのはなぜ？

理由はおもに次の3つです。

カード決済は病院側に手数料が発生し、とくに小規模な病院では手数料の負担が懸念されています。

経済産業省によると、クレジットカード決済の手数料は約2％〜3％程度です。

また、導入するにあたっての初期費用やシステム維持費が必要です。

小規模病院は手数料や維持コストによって利益が圧迫されてしまうため、クレジットカードの導入をためらう原因となっています。

さらに日本の現金主義の文化も、大きな要因の1つです。

日本はまだまだ現金決済が一般的であり、高齢者の間で現金支払いを好む傾向があります。

2020年の厚生労働省の調査では、病院や診療所を受診する患者のうち、65歳以上の高齢者が半数以上という結果でした。

これらの問題が、病院がクレジットカード決済の導入に踏み切らない理由と考えられます。

クレジットカードが使える病院の見つけ方

クレカが使える病院を見つける方法は、おもに電話での問い合わせ・病院のWebサイトや受付での確認です。

病院のWebサイトには、支払い方法に関する情報を記載している場合が多く、クレカの利用可否がチェックできます。

もしサイトに情報が載っていない場合は、クレカが使えるかどうか電話で直接問い合わせてみましょう。

利用可能な国際ブランドのロゴを、受付や待合室に掲示している場合もあるので、利用できるクレカが把握できます。

薬代や入院費はクレジットカード使えるのか？

クレカが使える病院では、診察費だけでなく薬代や入院費にもカード払いが可能です。

しかし病院や薬局によっては、診察にクレジットカードが使えても入院費では現金払いや銀行振込のみを受け付ける場合もあります。

クレカが使えるのかどうか、病院や薬局へ前もって確認をしましょう。

病院でクレジットカードを使うデメリットは？

病院でクレジットカードを使うデメリットは次の2点が挙げられます。

支払いを1回払いにすれば、カード利用者の手数料負担はないので安心してください。

高額な医療費が発生したり頻繁に病院を受診したりする場合、利用限度額を超えないよう注意が必要です。

また病院でクレカを使うかどうかは、個人の経済状況や利用状況によって異なります。

病院でクレジットカードを使う際の注意点

病院でクレジットカードを使う際の注意点は次の表のとおりです。

とくに高額な支払いとなった場合には、利用限度額や分割払い・リボ払いの際の手数料に注意しましょう。

クレカが使えない病院も存在するため、支払方法をあらかじめ確認しておけば支払い時のトラブルを避けられます。

そしてクレカ払いの医療費控除の手続きは、病院の領収書とあわせてクレカの明細書を添付して確定申告を行う必要があります。

人によっては、手続きが手間と感じるかもしれません。

もし現金を持たずに病院に行ってしまったらどうすればいいのか？

現金を持たずに受診した場合、まず病院の受付でクレカや電子マネーなどが利用できるかを確認してから、その後の対応を決めるとよいでしょう。

病院によっては、銀行振込での支払いも可能な場合があります。

キャッシュレス決済が利用できない場合は病院側に事情を説明し、銀行振込での支払いや後日現金での支払いができるかどうか尋ねてください。

かかりつけの病院なら、患者の事情を理解して対応してくれるはずです。

現金しか使えない病院だった場合どうすればよいのか？

現金を持っていない場合は、近くのATMでお金をおろしましょう。

もしキャッシュカードを持っていない、または預金残高が足りないという場合はクレジットカードのATMキャッシング機能を利用してください。

ここでは次の2点について解説していきます。

・クレジットカードキャッシングとは？
・ATMキャッシングのやり方

詳しく見ていきましょう。

クレジットカードキャッシングとは？

クレジットカードのATMキャッシングとはカード会社が提供するサービスの1つで、クレジットカードを利用して現金を借り入れできる機能です。

キャッシングは緊急時の資金調達に役立ちますが、利息が発生するため無計画な利用は避けるようにしましょう。

返済が滞ると信用情報に悪影響を与える場合があるので、計画的な利用を心がけてください。

ATMキャッシングのやり方

三井住友カードのキャッシングを例に、キャッシングで出金する手順を解説します。

ATMキャッシングの流れは以下のとおりです。

三井住友カードのキャッシングは、最短即時振込・24時間利用可能・振込手数料無料です。

提携金融機関の中には、セブンやローソンなどのコンビニATMやイオン銀行なども含まれているので、すぐに借り入れの手続きができますよ。

利用しているカードの種類によって、借り入れできる金額や利率は異なりますが、1万円から借り入れ可能です。

詳しくは、三井住友カードの公式サイトで確認してください。

ATMキャッシングできる年会費無料のクレジットカード3選

病院でクレジットカードを使ってもポイントはつくのか？

基本的には、病院でクレジットカードを使うとポイントがつきます。

カード会社は、病院での支払いに対してもポイント付与の対象としています。

ただしポイント付与のルールはカード会社やカードの種類によって異なるため、カード会社のポイント付与条件を確認しましょう。

保険診療でクレジットカードを使うのは違法？

保険診療の支払いにクレジットカードを使っても違法ではなく、病院がクレジットカード決済を受け付けているのであれば利用できます。

病院によってはクレジットカードが使えない可能性もあるため、前もって確認しましょう。

クレジットカードの付帯保険を使う場合病院でどうすればいい？

クレジットカードの付帯保険を使う場合は、現地からカード会社に連絡して必要な手続きを確認しましょう。

病院受診時には、必ず診断書を発行してほしいと伝えてください。

当日かかった治療費は立て替えておき、領収書も忘れずにもらってください。

たとえばJCBカードの付帯保険を使って、海外旅行での治療費用を請求した場合、以下の書類が必要です。

海外旅行保険の請求
現地病院で用意する書類	・治療費の明細と領収書 ・医師の診断書
現地で手配する書類	・事故証明書 ・現地で支出した費用の領収書
帰国後に用意する書類	・所定の保険金請求書 ・パスポート、日本出入国を証明する書類 ・その他書類※

※必要な場合は別途保険会社より案内あり

JCBカードの付帯保険では、請求書の金額が30万円以下の場合、診断書を省略できる場合があります。

また状況に応じて必要な書類が異なるので、保険会社から案内のあった書類を用意しましょう。

クレカ支払いでも医療費控除は受けられるのか？

対象費用の合計額が一定の基準を満たす場合であれば、クレカ支払いをした医療費も控除申請が可能です。

クレカ払いをしたとわかる医療費の領収書や明細書は必ず保存しておきましょう。

ただし分割手数料は、医療費控除の対象にはなりません。

医療費控除の申告は、所得税の申告時期にあわせてご自身で確定申告を行う必要があるので注意してください。

まとめ　カード支払いできる病院か事前確認が大切

病院受診時の医療費は、クレジットカードで支払えるのかについて解説しました。

今後医療機関もキャッシュレス決済の導入が進んでいき、会計もスムーズに済ませられるようになるでしょう。

最後にこの記事のまとめです。

・病院のクレジット払い対応には経費がかかり、小規模な病院には負担が大きい
・日本には現金主義の文化が根深く残っている
・クレカ払いができる病院かどうかはWebサイトや電話、病院内に掲示の国際ブランドのロゴなどで確認する
・現金しか使えない病院だった場合、ATMでクレカのキャッシングがすぐできる
・クレカ払いの医療費を控除申請する場合、クレカ払いがわかる領収書や明細書を必ず保管しておく

体調不良やケガは突発的に起こる場合もあるので、受診する病院の支払い方法を前もって確認しておくのが大切です。

また自宅周辺や職場近くで、キャッシュレス決済に対応している病院をリストアップしておくのもおすすめですよ。

いざというときに慌てないため、クレジットカード払いのできる病院を把握しておきましょう。

病院でのクレジットカード利用についてよくある質問

保険診療でクレジットカード支払いができない場合、どのような対処法がありますか？

保険診療でクレジットカードが使えない場合、現金で支払うか、カードのキャッシング機能を利用して現金を引き出して支払う方法があります。

ただしキャッシングは金利がかかるため、利用状況や金利を確認してから検討しましょう。

>> 現金しか使えない病院だった場合の対処法を詳しく見る

>> キャッシング手数料が安いクレカ3選

病院でクレジットカードを使うメリットは何ですか？

病院でクレジットカード払いをするメリットは次の4つが挙げられます。

・現金を持ち歩かなくても済む

・支払いがスムーズに行える

・カードによってはポイントが貯まる

・支払い時期を遅らせられる

>> 病院でクレジットカードを使うデメリットを詳しく見る

病院でのクレジットカード支払いで注意すべき点は何ですか？

注意すべき点は次の3つです。

・病院がクレジットカード決済を受け付けているか確認する

・カード利用限度額に余裕があるかチェックする

・付与されるポイントや付帯保険の条件を把握する

>> 病院でクレジットカードを使う際の注意点を詳しく見る