「学生でもクレジットカードは作れる?」
「ポイントがたくさん貯まるカードが欲しい」
「学生カードの申し込みに必要なものは?」
こんな悩みを解消できる記事です。
キャッシュレス化が急速に進む中、学生にとってもクレジットカードは必須の支払い手段になりつつあります。
せっかく作るなら、ポイントがたくさん貯まるお得なカードを作りたいですよね。
今回は、学生向けクレジットカードの作り方と嬉しい特典を詳しく紹介します。
社会人になっても継続して使えるカードもあるので、長い目で使える1枚が見つかりますよ。
- 学生でも作れるクレジットカード3選
- 学生向けクレジットカードの作り方6ステップ
- カードが届いたらやるべき6つのこと
- 学生のうちからクレジットカードを持つ5つのメリット
- 学生がクレジットカードを持つ時の3つの注意点
- クレジットカードが作れない学生向けのカード
クレジットカードは学生でも作れる
クレジットカードは学生でも作れます。
ただし18歳以上のみで高校生は不可、保護者の同意が必要な場合があるといった条件があります。
2022年4月に民法が改正されて18歳以上が成人とされたので、20歳未満でもカードが作れるようになりました。
大学生の6割以上がクレジットカードを持っている
一般社団法人日本クレジット協会が375名の大学生に対し行ったアンケート(令和元年度)によると、61.1%がクレジットカードを持っていると回答。
平成29年度の前回調査54%から7%増加していて、所持している学生のうち8割が自分名義のカードを持っているとのことでした。
1回生は19.4%しか持っていないものの、2回生は59.1%、3回生は70%以上持っているという結果に。
カードを持った理由・持たない理由として多かった回答は次の通りです。
ちなみに平均所持枚数は、前回調査と変わらず1枚(総人口の平均は2.2枚)でした。
学生でも作れるクレジットカード3種類
学生でも作れるクレジットカードは3種類あります。
- 学生専用カード
- 一般カード
- 家族カード
それぞれのカードの特徴を見ていきましょう。
学生専用カード
学生専用カードは、大学や大学院、短期大学に在籍する学生のみが作れるクレジットカードです。
在学中しか使えず、卒業すると自動的に一般カードに切り替わります。
収入がなくても申し込める、年会費無料、学生に嬉しい特典があるといったメリットがあります。
三井住友カード(NL) | 学生専用ライフカード | JALカード navi | ANA JCB カード〈学生用〉 | 楽天カードアカデミー | |
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学生向けの嬉しい特典 | ・学生ポイントで通常ポイントに加え還元率アップ ・LINE Payのご利用でポイント最大3%還元 ・大学生協で、いつでもポイント2倍 | ・高校生を除く満18歳以上満25歳以下が対象 ・海外旅行傷害保険が自動付帯、海外利用総額の3%をキャッシュバック | ・18歳以上30歳未満の学生が対象で在学中は年会費無料 ・100円ごとに1マイル・特約店では100円ごとに2マイル貯まる | ・マイルを貯めて旅行やホテルに使いたい学生にぴったり ・在学中は年会費無料 ・入会特典で1,000マイル、毎年継続で1,000マイル、卒業時に一般への切り替えで2,000マイル貯まる ・国内、海外旅行保険1,000万円付帯 ・提携ホテルで宿泊割引 | ・楽天銀行、楽天市場、楽天証券などでポイントが貯まる ・楽天学割で楽天市場の送料無料クーポンなどがもらえる ・楽天ブックスや楽天トラベルでポイント3~4倍 |
年会費 | 永年無料 | 無料 | 無料 | 在学中無料 | 無料 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険 最高2,000万円 ※個人賠償責任保険などのその他保険へ切り替え可能 | 海外旅行傷害保険 最高2,000万円 | 海外旅行傷害保険 最高2,000万円 ※在学期間中のみ自動付帯 | 海外旅行傷害保険 最高1,000万円 海外ショッピング保険 最高100万円 紛失盗難保障 不正使用されても、届け日から60日前にさかのぼり、それ以降の損害額を負担 | 海外旅行傷害保険 最高2,000万円 |
申込資格 | 満18歳以上(高校生は除く) | 満18歳以上25歳以下で、大学・大学院・短大・専門学校に在学中の方 | 満18歳以上満25歳以下で、大学・大学院・短期大学・専門学校に現在在学中の方 | 日本在住の18歳以上の学生(日本国内の大学、短大、専門学校、工業高専の4・5年生、大学院生)で日本国内でのお支払いが可能な方 | 18歳以上28歳以下の学生(大学・短期大学・大学院・専門学校)※高校生不可 |
電子マネー | Apple Pay Google Pay Visaのタッチ決済 Mastercard®コンタクトレス iD | Apple Pay Google Pay | 楽天Edy QUICPay PiTaPa | 楽天Edy | |
国際ブランド | Visa 、 Mastercard | Visa 、 Mastercard | Visa 、 Mastercard、JCB | JCB | VISA、JCB |
公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
一般カード
一般カードは学生以外の人でも申し込めるクレジットカードです。
学生でも申し込み条件を満たし、審査に通れば一般カードを作れます。
ただし学生カードの方が特典が充実しているケースが多いので、学生専用カードの方がおすすめです。
家族カード
家族カードは、親や配偶者の本会員カードに付帯する形で発行するカードです。
学生でも審査に通りやすく、本会員と同じ特典が受けられるメリットがあります。
家族カードの利用分も本会員カードに合算されてポイントが貯まるのでお得ですよ。
例えば、三井住友カードで家族カードをつくると、家族1人登録するごとにポイント還元率+1%(最大5%)になるのでポイントが貯まりやすくなります!
家族カードを作るには、親からクレジットカード会社に申請してもらう必要があります。
学生向けクレジットカードの作り方6ステップ
学生がクレジットカードを作るまでの流れを6ステップで解説します。
- 親に相談する
- 本人確認書類を用意する
- 引き落とし用の銀行口座を開設する
- 入会申込書を作る
- カード会社の審査を受ける
- 審査に通ればカードが届く
手順を押さえておけばカード発行がスムーズです。
まずは親に相談すべきです。
カードを作る目的と毎月の利用上限などを事前に話し合いましょう。
カードによっては保護者の同意が求められる場合があるので、この段階で書面等を用意しておくとスムーズです。
家族カードを利用したいなら相談は必須です!
親の同意を得られたら、本人確認書類を用意します。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 健康保険証
- 住民票の写し
- パスポート
マイナンバーカードがあれば、銀行口座の開設やクレジットカードの本人確認にも使えるので、社会人になっても役に立ちます。
自治体にもよりますが、発行まで約1ヶ月かかります。
学生証は学生であること証明するだけで、本人確認書類にはならないので注意してくださいね。
次に、クレジットカードの利用代金の引き落とし口座を作ります。
クレジットカードの名義と同じ銀行口座が必要になるからです。
銀行口座はネットバンキングが利用できる口座を開設するとクレジットカード手続きが楽になります。
クレジットカードの入会申込書を作成します。
書面に書いて郵送も可能ですが、ネットから申し込む方法が便利です。
用意した本人確認書類と銀行口座情報を見ながら、画面に従って必要事項を入力すればOKです。
提出書類の内容に誤りがあると審査に落ちる恐れがあるので、正確に入力してくださいね。
入会を申し込んだらカード会社の審査を受けます。
申込書の内容のほか、過去に借金がなかったかなどの信用情報もチェックされます。
審査にかかる日数は最短即日〜1週間ほどです。
審査に無事合格すれば、届け出た住所にカードが届きます。
不在で受け取れなかった場合は、再配達を依頼するか指定の郵便局に取りに行く必要があります。
本人確認書類の提示を求められるので、忘れずに持って行きましょう。
オンライン申し込みで最短即日でカード番号が発行されるカードもありますよ。
カードが届いたらやるべき6つのこと
カードが届いたらやるべきことが6つあります。
- 契約内容の確認
- カードの裏面にサインする
- カード会社の電話番号を登録する
- 暗証番号を確認する
- オンラインサービスに登録する
- 利用明細の確認方法を把握する
便利なカードを安心・安全に使うために大切なので、必ず行いましょう。
契約内容の確認
まずは契約内容の確認です。
申し込んだ内容に間違いがないかチェックしましょう。
特に学生は利用限度額が低めに設定されるため、知らずに上限額に達してしまうと、次の引き落としまで使えなくなりますよ。
また余計な手数料を防ぐため、支払い方法が一括になっているかも確認した方が良いです。
カードの裏面にサインする
クレジットカードは裏面にサインしないと使えません。
サインは特に決まりはなく、ひらがな、カタカナ、英語、イニシャルなど自由です。
漢字は場合によっては書くのに時間がかかりますが、複雑で真似されにくく不正利用の防止に効果的と言われています。
カード会社の電話番号を登録する
3つ目はカード会社の連絡先を登録することです。
紛失や盗難でカードを止める時に必要となります。
最近ではネットで調べれば電話番号が出てきますが、素早く連絡するために電話帳に登録しておきましょう。
暗証番号を確認する
カードの暗証番号を確認します。
店舗や購入金額によっては、カードで買う時に暗証番号が求められる場合があります。
万が一ロックされてしまった場合、カード会社に連絡して解除してもらえば大丈夫です。
オンラインサービスに登録する
アプリや会員サイトなどに登録しておきましょう。
明細の確認や利用時の通知メール、各種キャンペーンなど便利でお得な情報が手に入ります。
身に覚えのない通知メールや明細を見かけたら、不正利用の早期発見にもつながりますよ。
利用明細の確認方法を把握する
カードの利用明細の見方を覚えておきましょう。
家計管理や不正利用の発見に役立つからです。
最近は紙の利用明細は減っていて、アプリや会員サイトで見る形が多いです。
学生のうちからクレジットカードを持つ5つのメリット
学生がクレジットカードを持つメリットは5つあります。
- ポイントを貯めて他のサービスに交換できる
- キャッシュレスで決済がスムーズ
- ネットサービスの支払いに対応
- お金の管理ができる
- 信用情報を作れる
カードは使い過ぎや不正利用などのリスクはありますが、正しく使えば社会人になってからもお得で便利な生活を送れますよ。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
ポイントを貯めて他のサービスに交換できる
クレジットカードは利用額に応じてポイントが貯まります。
貯まったポイントは現金や各種ギフト券、マイルや商品と交換できるので、現金決済よりお得に生活できますよ。
対象の店舗で還元率がアップするなどカードによって特典が異なるため、よく利用する店舗の還元率が高いカードを選びましょう。
キャッシュレスで決済がスムーズ
クレジットカードがあれば、タッチ決済やコード決済で会計がスムーズです。
スマホで決済すればカードを持ち歩く必要がないため、紛失や覗き見による不正利用のリスクを抑えられます。
銀行やATMにお金を下ろしに行く手間と手数料が省けますよ。
ネットサービスの支払いに対応
3つ目はネットショッピングやサブスクの支払いができる点です。
ネットサービスはクレジットカードがないと利用できないケースが多いです。
よく利用する人は、サブスクの支払いでポイント還元率がアップする三井住友カード(NL)がお得ですよ。
お金の管理ができる
クレジットカードを持てば、計画的にお金を使う力が身につきます。
利用明細を見れば、何にいくら使ったのか簡単にわかるからです。
私も学生時代からずっと、カード明細を家計簿代わりに使って支出を管理してきました。
レシートを1枚ずつ足す必要がないので、忙しい社会人になってからも助かっています。
信用情報を作れる
5つ目は若いうちから信用情報が作れる点です。信用情報はクレジットヒストリーとも言われます。
【信用情報とは】
・本人の住所・氏名・生年月日・電話番号など
・クレジットカードやローンの利用状況(借入金額・返済状況・残債務額・延滞の有無など)
・クレジットカードの契約状況
・取引事実に関する情報(債務整理や自己破産など)
信用情報が良好だと、社会人になってからクレジットカードやローンが組みやすくなります。
学生がクレジットカードを持つ時の3つの注意点
学生がクレジットカードを持つ時は、次の3つに注意が必要です。
- 計画的に使う
- 分割払いは避ける
- 紛失・盗難による不正利用のリスク
対策とあわせて詳しく見ていきましょう。
計画的に使う
ひとつ目は計画的に使うことです。
バイト代や親からの仕送りでまかなえる範囲なら問題ないですが、使い過ぎると残高不足で滞納になる可能性があります。
61日以上もしくは3ヶ月以上の滞納は自己情報として信用情報に記録され、クレジットカードが止められたり、新たにカードが作れなくなる恐れがあります。
事故情報は5年間は消えず、消えた後もクレジットカードやローンが組みにくくなるなど影響が残るので、滞納には注意しましょう。
分割払いは避ける
分割払いやリボ払いは避けるべきです。
分割払い | ・購入代金を指定した回数に分けて支払う方法 ・手数料がかかる |
リボ払い | ・購入代金を毎月指定した金額に分けて支払う方法 ・手数料がかかる |
分割払いやリボ払いを重ねると、未払分が積み上がって月々の支払額が大きくなり、滞納しやすくなります。
カードで買う時は、手数料がかからず家計管理管理もしやすい一括払いのみとしましょう。
分割払いの仕組みや特徴は、以下の記事をご覧ください。
紛失・盗難による不正利用のリスク
3つ目は紛失・盗難による不正利用のリスクです。
万が一不正利用が発覚した場合は、すぐにカード会社に連絡しましょう。
連絡した日からさかのぼって60日間以内、一定期間の不正利用分を補償してもらえます。
ショッピング補償が付いたカードなら安心です。
【ショッピング補償とは】
購入した商品が破損・盗難などの場合、代金が補償される仕組み
クレジットカードが作れない学生向けのカード
クレジットカードが作れない学生向けに2つのカードがあります。
デビットカード | ・購入と同時に指定の口座から購入代金が引き落とされるカード ・審査がないため学生でも発行できる |
プリペイドカード | ・使いたい金額を事前に購入またはチャージして利用するカード ・使い切りタイプ=図書カードやQUOカードなど ・チャージ式=スターバックスカードやANA JCBプリペイドカードなど |
年会費は無料ですが、プリペイドカードには発行手数料やチャージ手数料がかかる場合があります。
学生向けクレジットカードを選ぶ3つのポイント
学生向けのカードは3つのポイントで選びましょう。
- 年会費が無料
- ライフスタイルに合った特典
- 付帯保険
それぞれ詳しく解説しますね。
年会費が無料
ひとつ目は年会費です。
カードによっては年間数千円〜数万円の年会費がかかります。
年会費無料なら学生のお財布にも優しいですね。
ライフスタイルに合った特典
2つ目はライフスタイルに合った特典です。
よく利用するお店やサービスでポイントが貯まるカードを使えば、お得にポイントを貯められますよ。
付帯保険
3つ目は付帯保険です。
自分に必要な保険がついているかどうかも確認しましょう。
保険 | 補償内容 |
---|---|
国内旅行傷害保険 | ・国内旅行中のケガや病気に対して保証を受けられる保険 ・一般的なカードは死亡や後遺障害のみの補償が多い ・ハイステータスカードは通院や入院、手術などの補償も対象になるケースがある |
海外旅行損害保険 | ・海外旅行中のケガや病気に対して補償を受けられる保険 ・ケガや病気だけでなく盗難被害も補償される保険も多い |
ショッピング補償 | ・クレカで購入した品物が、破損や盗難、火災などの偶然の事故による損害が補償される |
紛失・盗難保険 | ・不正利用に対する補償を受けられる保険 ・一般的にクレジットカードの紛失や盗難の届け出を出した日から60日までさかのぼれる |
スマートフォン補償 | ・スマートフォンの修理費用を補償する保険 |
特に役立つ保険は、国内・海外での旅行でトラブルになった時の補償です。
わざわざ旅行保険に入らずに済むので旅行が好きな人にはお得な内容です!
クレジットカードでお得に学生生活を送ろう!
上記で紹介した「学生がクレジットカードを作るまでの流れ」を実践すれば、学生向けのカードをスムーズに作れますよ。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
・クレジットカードは学生でも作れる
・本人確認書類と銀行口座を用意しよう
・ポイント高還元のカードを作ればお得な学生生活を送れる
キャッシュレス化が進む時代、クレジットカードは学生にも身近なものになっています。
ネットショッピングや家計管理に役立つだけでなく、ポイントも貯まるのでお得です。
不正利用に対する補償や付帯サービスが充実していれば安心なので、1枚作ってみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
学生のクレジットカード作成に関するよくあるQ&A
- 学生でもクレジットカードを作れる?
-
はい、18歳以上であれば学生もクレジットカードを作れます。
ただし高校生は不可、保護者の同意が必要な場合があるなどの条件があります。
民法改正で18歳以上が成人とされ、20歳未満でもカード作成が可能です。
- クレジットカードを作る際に必要な書類は何ですか?
-
クレジットカードを作るのに必要な書類は以下の5つです。
・マイナンバーカード
・運転免許証
・健康保険証
・住民票の写し
・パスポート学生証は本人確認書類にはならないので注意してください。
- 学生でも安全にクレジットカードを利用するためにはどうしたらよいですか?
-
次のような対策で、クレカのセキュリティを高める必要があります。
・他人にカード番号やセキュリティコードを教えない
・クレカの利用履歴をこまめに確認
・もし不正利用があった際はすぐにカード会社に報告する