「PayPayが改悪すると聞いたけど、具体的にどう変わるの?」
「できれば今後もPayPayを使い続けたい」
「どういう対応策があるのか教えてほしい」
こんな疑問にお応えする記事です。
2023年5月、クレジットカード決済「PayPay」においてサービスの変更が発表されたものの、6月下旬に実施時期の延期が発表になりました。
この記事では5月に発表された変更点について説明し、具体的な対応策について解説していきます。
「自分にとって何が影響するのかイマイチわからない」という方はぜひご覧ください!
記事を最後まで読めばPayPayの変更点を把握でき、あなたが取るべき対策がわかりますよ。
【2023年5月発表】PayPayの具体的変更点
それでは、まず今年の5月に発表になった変更点について、具体的に説明していきます。
変更になるのは以下の3点です。
- PayPayポイント付与が利用金額200円(税込)ごとに
- PayPayカード以外のクレジットカードはPayPayにチャージできなくなる
- ソフトバンクの「まとめて払い」に手数料が発生する
一つずつ順番に見ていきましょう。
PayPayポイント付与が利用金額200円(税込)ごとに
PayPayポイントの付与が、利用金額200円(税込)ごとになります。
以前までは、PayPayカードは利用金額につき1%、PayPayゴールドカードは1.5%のポイントが付与されていました。
今回ポイント付与が200円ごとに変更になると、200円未満の金額は切り捨てになるため、その分少し付与率が下がります。
例えばPayPayカードを税込1,150円利用した場合、今までは11ポイントもらえましたが、変更後は100円部分が切り捨てられるため1,000円分10ポイントの付与となります。
PayPayカード以外のクレジットカードはPayPayにチャージできなくなる
他社のクレジットカードからは、一切チャージができなくなります。
以前はどの会社のクレカからでもチャージできましたが、今後はPayPayカード・PayPayゴールドカードに限定されます。
今まで他社カードからチャージしていた人は見直しが必要になるので、面倒な改悪と言えるでしょう。
ソフトバンクの「まとめて払い」に手数料が発生する
PayPayへのチャージ金額も含めた「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」に手数料がかかるようになります。
以前は何度チャージしても手数料はかかりませんでしたが、今後は毎月初回のみ無料で、2回目から2.5%の手数料がかかります。
2.5%というと、10000円のチャージで250円の手数料が発生するので、なかなか大きい金額ですよね。
ただしソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOのスマホユーザーしか使えないサービスなので、この改悪は関係ないという人も多いかもしれません。
【いつから?】変更開始日が延期に【最新情報】
上記の改悪は当初2023年8月1日の変更を予定していましたが、それぞれ下記の通り延期になることが発表されました。
当初の発表 | 延期後の日程 | |
---|---|---|
他社クレカとの連携不可 | 2023年8月1日 | 2025年1月~ |
「まとめて支払い」手数料発生 | 2023年8月1日 | 2023年9月1日~ |
なおPayPayポイント200円ごとの付与は、2023年7月1日より施工されています。
他社クレカからの利用決済不可は2025年1月に、まとめて支払いの手数料発生は2023年9月1日にそれぞれ先延ばしになります。
他社クレカからPayPayを通して決済していた人は、およそ1年半の猶予を得たことになりますね。
PayPay株式会社はこの延期期間を「私たちが提供するサービスを徹底的に磨き込む期間にしたい」と考えており、今後PayPayカードの訴求を強めていくと思われます。
とくにPayPayサービス改悪の影響を受ける人
続いては、今回の改悪で影響を受けるのはどんな人なのかを解説していきます。
- PayPayステップおよびPayPayカード利用者
- スマホ決済料をPayPayへのチャージ支払いをまとめている人
- 他社クレジットカードでPayPayにチャージしている人
ご自分に当てはまるものが無いか確認してくださいね。
PayPayステップおよびPayPayカード利用者
一つ目は、PayPayステップおよびPayPayカードの利用者です。
なぜならPayPayステップの条件が変わるからです。
カウント対象金額と付与ポイント数の計算方法を以下の表にまとめました。
変更前 (6月30日まで) | 変更後 (7月1日から) | |
---|---|---|
カウント対象金額 | 300円以上の支払いを1回とカウント | 200円以上の支払いを1回とカウント |
付与ポイント数の計算方法 | 支払金額×付与率(小数点以下切り捨て) | 支払金額200円ごと×付与率 |
200円ごとに2ポイント付与されますが、余り分は付与対象外となります。
スマホ利用料とPayPayへのチャージ支払いをまとめている人
まとめて支払いを利用している人も影響を受けます。
具体的変更点でも述べた通り、月のチャージ2回目以降から手数料が発生するからです。
例えば1か月間に5000円を3回チャージした場合、初回は手数料がかかりませんが、2回目と3回目はそれぞれチャージ金額の2.5%の125円が手数料として発生します。
クレジットカードでPayPayにチャージしている人
他社クレジットカードでPayPayにチャージしていた人は、一番影響を受けると言っても良いでしょう。
今まではチャージ不要で使えていたのが、今後は他の方法で都度チャージする手間が出てきます。
さらに他社クレカとPayPay決済でクレカの年間利用額達成を目指していた人は、PayPay決済が不可になるとクレカ決済のみで条件達成を目指すことになります。
「クレカ不可・PayPayならOK」というお店も使いづらくなり、何かと不便になりますね。
改悪への具体的な対応策は?
ここまで変更点や影響を受ける人について述べましたが、今度は具体的な対応策について以下の3点を解説していきます。
- PayPayカードを作成する
- クレカ以外のチャージ方法に切り替える
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは月1回までにする
こちらもご自身の状況に合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。
PayPayカードを作成する
クレカとの紐づけを継続したい人は、PayPayカードを新たに発行しましょう。
なぜならクレカとの紐づけは、将来的にPayPayカードとPayPayゴールドカードのみになるからです。
PayPayゴールドカードは年会費が11000円かかるので、年会費無料のPayPayカードの方がハードルが低くおすすめです。
メリット・デメリットについて後述しますので、ぜひこの機会にご検討ください。
クレカ以外のチャージ方法に切り替える
クレカ以外の方法でPayPayチャージをするのも一つの対策です。
なぜなら他社クレカとの紐づけができなくなっても、他の方法でチャージすれば引き続きPayPayを利用できるからです。
具体的なチャージ方法は以下の通りです。
チャージ方法 | 入金手数料 | 出金手数料 |
---|---|---|
銀行口座 | 無料 | PayPay銀行口座への出金無料 他行への出金は100円 |
現金(セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM) | 無料 | PayPay銀行口座への出金無料 他行への出金は100円 |
ヤフオク!・PayPayフリマの売上金 | 無料 | PayPay銀行口座への出金無料 他行への出金は100円 |
PayPayカード | 無料 | 出金不可 |
クレジット(旧あと払い) | 無料 | 出金不可 |
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い | 毎月1回目は無料 2回目以降チャージ金額の2.5% | 出金不可 |
私もPayPayユーザーで、普段は銀行口座から直接チャージしていますが、滞りなく利用出来ていますよ。
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは月1回までにする
ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いは月1回までにしましょう。
理由は、まとめて支払いを利用したPayPayチャージは、2回目以降は手数料が発生するからです。
そのためチャージするとしたら初回にまとめて行うのが最善策です。
【PayPayカード】最短7分で発行!PayPayポイントがどんどん貯まる
還元率 | 国際ブランド | 付帯保険 |
最大1.5% | VISA Mastercard JCB | なし |
年会費 | 専用アプリ | 追加カード |
永年無料 | PayPayアプリ | ETCカード、家族カード |
- PayPayにチャージできるのはPayPayカードだけ!
- 1,200万人以上が使ってる!(※2024年6月末時点の「PayPayカード」および「PayPayカード ゴールド」の有効会員数)
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お得な情報詳細
毎月のご利用状況と支払い方法に応じて最大1.5%戻ってくる!
Yahoo!経済圏を利用する人にメリットが多いカードです!
「お買い物予算設定」機能を使えば、設定金額を超えるとアラートが通知されるので使いすぎを未然に防ぎます!
年会費は永年無料なので新社会人や初めてカードを持つ方にもオススメですね。
※注釈
ご利用金額200円(税込)ごとに最大1.5%のPayPayポイント※ がもらえます。
※ PayPayカードをPayPayアプリに登録およびPayPayステップの条件達成が必要。
※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。
なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。
手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
※ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」
「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
PayPayカードのメリット・デメリット
PayPayカードのメリットとデメリットを以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
PayPayチャージができる PayPayあと払いに対応している ナンバーレスなので安心 ポイントの有効期限なし PayPayゴールドカードには国内・海外の旅行傷害保険、ショッピング保険がついている | 国内・海外の旅行傷害保険がない 家族カードもETCカードもない |
普通のPayPayカードは旅行保険が付いていないデメリットがありますが、それ以上にメリットも多いカードです。
私はPayPayカードを含めてクレカを複数枚持っているので、旅行時の保険は別のクレカの自動付帯保険や別途旅行保険に入るなどして対応しています。
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還元率 | 年会費 | 特徴 | 公式サイト | |
---|---|---|---|---|
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楽天カード | 1.0%~ | 無料 | ・ETCカードの年会費は550円 ・楽天市場の買い物でポイント還元率常時3%以上、最大14倍 ・新規入会&利用のキャンペーンが超お得 ・14年連続顧客満足度No.1 (※2022年度日本版顧客満足度指数調査 クレジットカード業種) | 詳細 |
PayPayカード | 1.0~1.5% | 無料 | ・Yahoo!ショッピングで「5のつく日」は最大+4% ・ETCカードの年会費は550円 ・安心の番号レスカードで縦型のデザインも選べる ・PayPayへ直接チャージできる唯一のクレカ | 詳細 |
リクルートカード | 1.2%~ | 無料 | ・ETCカードの年会費無料、JCBのリクルートカードは発行手数料無料(MastercardとVisaは発行手数料1,100円) ・基本還元率が1.2%の高還元率カード ・リクルートポイントはPontaポイントやdポイントと交換可能 ・ポンパレモールでリクルートカードを使うと還元率4.2%以上 | 詳細 |
P-oneカード <Standard> | 1.0% | 無料 | ・ETCカードの年会費は1,100円 ・カード請求額から自動で1%OFFになるカード ・公共料金も1%OFF ・ポイント管理するのが面倒な人におすすめ! | 詳細 |
Visa LINE Payクレジットカード | 1.0% | 無料 | ・ETCカードの年会費は550円(初年度無料)、年1回以上ETCカードを利用すると年会費無料 ・LINE Payアカウントに登録するとLINEポイントが貯まる ・Visa加盟店での利用でLINEポイント1.0%還元 ・カードの利用内容をLINEで確認できる | 詳細 |
dカード | 1.0%~ | 無料 | ・ETCカードの年会費は550円(初年度無料)、年1回以上ETCカードを利用すると年会費無料 ・dカードケータイ補償で購入から1年間、最大1万円まで補償 ・ahamoの利用可能データ量が1GB増える ・ポイントモール経由の買い物でポイント1.5~10.5倍 | 詳細 |
au PAYカード | 1.0%~ | 初年度無料(※) | ・ETCカードの年会費無料、発行手数料1,100円(発行から1年以内にETCカードを利用すると、発行手数料相当額の割引を受けられる) ・au PAYマーケットでの買い物で最大7%還元 ・提携店舗なら常時ポイントが1.5倍以上 ・auカブコム証券でカード決済すると、積立金額の1%ポイント還元 ※年1回以上のカード利用で翌年も年会費無料 | 詳細 |
今回の改悪発表でPayPay以外のキャッシュレス決済やPayPayカード以外のクレカの発行を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方々に向けて、編集部おすすめの3枚を表にまとめてご紹介します。
三井住友カード(NL) | JCBカードW | 楽天カード | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.5% | 1.0% | 1.0% |
国際ブランド | Visa Mastercard | JCB | Visa Mastercard JCB AMEX |
電子マネー | Google Pay | Google Pay Apple Pay QUIC Pay | 楽天Edy Google Pay Apple Pay |
海外旅行傷害保険 | 最大2000万円 (※利用付帯) | 最大2000万円 (※利用付帯) | 最大2000万円 (※利用付帯) |
即日発行 | 通常1週間程度 最短3営業日 | ||
ナンバーレス | |||
アプリ | Vpass | MyJCB | 楽天カードアプリ |
三井住友カードは基本の還元率こそ低めですが、対象の飲食店やコンビニで使うと最大5%まで還元率がアップします。
JCBカードWはポイントが通常のJCBカードの2倍で、セブン-イレブンやスターバックスなどの対象店舗の利用で還元率がアップするお得なカードです。
楽天カードは、スマホ決済サービスの「楽天Pay」が、楽天カードからのチャージと楽天Pay決済で合計1.5%の高還元でPayPayの代わりとして使えそうです。
サービス改悪を受けたPayPayユーザーの声
今回の改悪発表を受けてPayPayユーザーはどのような反応をしたのか、X(旧Twitter)からピックアップしてみました。
「PayPay改悪(まとめて支払い2回目から手数料2.5%)いつからだっけー?って思って見てみたら、9月1日からだった~。チャージ画面にも書いてあるのに忘れてチャージしちゃったよ。必要な時にちょこちょこチャージしてたから不便になるなぁ……クレカ支払いに戻ろうかなぁ……」
https://x.com/mrfjt24/status/1699245060494405985?s=46&t=Z0hZ0jyJvPJE5UHWhxGwYw
「以前はソフトバンクユーザーだったのでPayPay使ってましたけど、改悪のニュース見てから、どこに切り替えようか悩み中です」
https://x.com/shiki_kamio/status/1699168180718178516?s=46&t=Z0hZ0jyJvPJE5UHWhxGwYw
「PayPay、まとめて支払いで2回目以降のチャージに手数料がかかるようになったのね。ヤフーショッピングの改悪スピードも凄まじいし、誰がPayPay使うのよ」
https://x.com/sknidg/status/1698728190662066325?s=46&t=Z0hZ0jyJvPJE5UHWhxGwYw
その他にも改悪に対して不満の声が多く見られましたが、一方で何かを変えるきっかけにもなっているようですね。
PayPayポイントを重視している人は、PayPayカードを作るのが一番手っ取り早い対応策です。
逆にそこまでPayPayポイントを重視しないのであれば、今回の改悪はそこまで気にしなくても良いかも知れません。
PayPayの改悪 まとめ
この記事では、2023年5月に発表されたPayPayの改悪について解説してきました。
最後に記事の内容をまとめます。
PayPayの具体的な変更点は、
・PayPayポイント付与額が200円ごとに
・他社クレカとの連携が不可になる
・まとめて払いに手数料が発生する
・クレカでPayPayチャージしていた人や、まとめて支払いをしていた人に影響が出る
・変更にあたっての対応策は、PayPayカードを作成する、クレカ以外のチャージ方法に切り替える、まとめて支払いは月1回までにする
・キャッシュレス支払いをPayPayから乗り換えるなら、三井住友カード(NL)・JCBカードW・楽天カードの3枚がおすすめです!
変更によって改悪になるものの、延期のおかげで対策する時間ができたという人も多いかと思います。
記事の内容を参考にしていただき、ご自分にとってベストな対策をご検討くださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
よくある質問Q&A
- PayPay改悪の具体的な内容はなんですか?
-
具体的な変更内容は、①PayPayポイントの付与が税込200円ごとに②他社カードとPayPayの連携不可③「まとめて支払い」に手数料が発生する、の3点です。
- PayPay改悪に伴う具体的な対応策はなんですか?
-
対応策は①PayPayカードを作る②クレカ以外のチャージ方法に切り替える③「まとめて支払い」は月1回までにする、の3点です。ご自身の状況に応じて対策してください。
- PayPayやPayPayカードに代わるものはありますか?
-
①三井住友カード(NL)②JCBカードW③楽天カードを紹介しています。楽天カードの「楽天Pay」は、楽天カードからのチャージと楽天Pay決済で1.5%の高還元なのでおすすめです。