ゲーミングヘッドセットとヘッドホンの違いって何だろう?
ゲームにはゲーミングヘッドセットが必要なのか?
普段使いもしたけど、どっちがいいの?
そんな悩みを解消できるよう、ゲーミングヘッドセットとヘッドホンの違いをまとめました。
ゲーミングヘッドセットとヘッドホンどちらがおすすめか
どちらがおすすめかは、使う条件によって変わります。
ゲーミングヘッドセットとヘッドホンの比較
ゲーミングヘッドセットとヘッドホンの比較を表にしました。
項目 | ゲーミングヘッドセット | ヘッドホン |
---|---|---|
価格 | 高い物が多い | 安い物から高い物までさまざま |
重さ | 250g~400g前後 | 200g~300g前後 |
装着方法 | オーバーイヤー型が主流 | オーバーイヤー型、オンイヤー型 |
プラグ形状 | 3.5mm4極ステレオプラグ | 3.5mm3極ステレオプラグ |
ドライバー(スピーカー部分) | 40mm~50mmが主流 | 30mm~50mm |
ワイヤレス | 2.4GHz無線が多い | Bluetoothが多い |
マイクの有無 | マイク付き | 基本無し |
専用ソフトの有無 | ほぼ有り | 基本無し |
音の聞こえ方の違い
一番気になる所は音質ですよね。
ゲーミングヘッドセットとヘッドホンは音質が違います。
ゲーミングヘッドセットは中低音、ヘッドホンは中高音よりに調整されている物が多いです。
主にゲームをする場合は「ゲーミングヘッドセット」がおすすめ
ゲーミングヘッドセットはゲーム用にチューニングされていて、中低域の音が出やすい物が多いです。
あまり音に空間の広がりを持たせず、耳に近い場所ではっきり聞こえる物が多いです。
最近のゲーミングヘッドセットはバーチャルサラウンド5.1ch、7.1chを再現するPC専用ソフトが各メーカーからでています。
バーチャルサラウンドサウンドは、アドベンチャーやオープンワールドRPG等、映画に近い表現のゲームをする時はとても臨場感が出て楽しい!
FPSのような足音が重要で競技性の高いゲームにサラウンド機能を使うと音がボケてしまい、相手の場所がわかりづらくなってしまいます。
ゲームの種類に応じてサラウンドのON、OFFをすると良いでしょう。
ゲームにおすすめのゲーミングヘッドセットをまとめました。
映画鑑賞や音楽を聴く場合は「ヘッドホン」がおすすめ
ヘッドホンは音の広がりや空気感を表現している物が多く、中高域の音が強めに出る物が多いです。
映画や音楽で流れる音を自然に再現する事が得意。
頭の中心より少し上あたりから音が広がるような聞こえ方のヘッドホンが多いです。
ヘッドホンの中には「モニター向け」として、各音域が均等(フラット)に聞こえるようチューニングをされている物もあり、歌声や楽器全体を聞きたい時に適しています。
SONY MDR-CD900STはスタジオモニター用としてスタンダードなヘッドホンです。
クローズド型(密閉型)とオープンエアー型(開放型)
クローズド型
装着時に密閉感が高く、外部の音が遮断され、ドライバーから出る音が外に漏れにくくなります。
クローズド型は、音が若干こもりぎみになる傾向があります。
ドライバーと耳の間の空間が密閉状態の為、音の反響なども発生し音抜けが少し悪くなるためです。
ホールで音楽を聴いているイメージです。
オープンエアー型
ドライバーユニットが入っているハウジング(外装)に穴が開いている物が多く、外の音も聞こえやすくなります。
その分、ドライバーから出る音が外部に漏れやすくなります。
オープンエアー型は音抜けが良くクリアな音質になる傾向があります。
クローズド型とは逆に音の反響が少なく、音抜けが良くなるため、クリアな音になりやすいです。
野外で音楽を聴いているイメージです。
ゲーミングヘッドセットはクローズド型が多い
できるだけ外部の音を遮断し、ドライバーから出る音が聞こえる事を優先することで没入感が増すようになります。
ゲーミングヘッドホンにオープンエアー型もありますが、アドベンチャーゲームやRPGのように音情報の優先度が高くない雰囲気重視のゲームに合っています。
ゲーミングヘッドセットはマイク付き
ゲーミングヘッドセットはマイクが付いています。
主にボイスチャット用として使われます。
ゲームチャットや会議のチャットで話しをする分には全く問題ありませんが、音質は専用マイクに負けます。
高品質に音声を録音されるかたは専用マイクを購入しましょう。
装着感の違い
ゲーミングヘッドセットは側圧強め
ゲーミングヘッドセットは音漏れや外部の音が聞こえる事を防ぐ為、側圧が強い物が多いです。
音漏れ防止のために耳とイヤーカップに隙間ができにくく、全体的に側圧が強い物が多いですが、その分イヤーパッドが柔らかい物や圧力を感じにくいイヤーパッドが付いている物があります。
コルセア VOID ELITEはゲーミングヘッドセットの中でも側圧が弱く、頭への負担が少なく、装着感は非常に良いです。
ヘッドホンは頭部の締め付けが強い物や痛みがでるような製品は少ないです。
ヘッドホンは装着時に重さや痛みを感じにくいので、外出時も使う事ができます。
重さの違い
ゲーミングヘッドセットは全体的に重たくなる傾向があります。
ドライバーのサイズが大きく、マイクや操作ボタンが付いている物がほとんどの為、ヘッドホンより重さが増します。
ヘッドホンは長時間リスニングを視野に入れている物が多く、軽い物が多いです。
ワイヤレス
ゲーミングヘッドセットは2.4Ghzの無線接続が主流
USB受信機を採用する物が多いです。
ゲームをする際、音の遅延が致命的になるため、Bluetoothはあまり採用されません。
ヘッドホンはBluetoothが採用されている物がほとんど
送受信ユニットが小型化でき、音の遅延をしても大きな問題にならない為、スマホやポータブル再生機器はBluetoothを採用している物が多いです。
ヘッドホンでも2.4Ghzのワイヤレス通信を採用している物がある
主にTV用で音の遅延解消や通信が途切れない事が目的になります。
PCとPS両方で使う場合の注意点
ゲーミングヘッドセットのイコライザー設定は基本PC用
ほとんどのゲーミングヘッドセットにPC専用ソフトがあります。
PC専用ソフトを使ってイコライザー設定ができますが、ゲーミングヘッドセット本体にイコライザー設定が保存できる物は今の所ありません。
PSでイコライザー設定を使うにはUSBサウンドカード
ゲーミングヘッドセットにはUSBサウンドカードが付属している物があり、一部の製品でUSBサウンドカードにイコライザー設定が保存できる物があります。
イコライザー設定が保存できるUSBサウンドカード付属のゲーミングヘッドセットを使用すれば、PSでも設定を使う事ができます。
参考:【レビュー】PCやPSに!ロジクール G PRO X ゲーミングヘッドセット(G-PHS-003)
PSでヘッドセット専用サラウンド機能は使えない
PSではゲーミングヘッドセットの専用ソフトが使えない為、サラウンド機能を使う事はできません。
もしPSで疑似サラウンドを体験しようとするなら、ASTRO MixAmpを使う事でDolby再生する事が可能になります。
※PS5にはTempest 3Dオーディオがあります。PULSE 3Dのような専用ヘッドホンでなく、通常のヘッドホンでも3Dサウンドの効果が体験できます。
チャット無しで音質重視ならヘッドホン
ヘッドホンの場合、基本的に専用ソフトが無い為、PCやPSで使う事に問題はありません。
音質はヘッドホンの方が良いので、チャット無しの雰囲気重視であればヘッドホンをおすすめします。
まとめ
ゲーミングヘッドセットとヘッドホン、それぞれ特徴があります。
基本的にゲームにはゲーミングヘッドセット、映画や音楽はヘッドホンで良いのですが、すべてPCで使うのであればゲーミングヘッドセットで対応する事が可能です。
どちらにするか、自分が一番良く使うシーンを想像して検討してみてください。
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