「VPNってなんか怪しい」
「ロシアとかでは禁止らしいけど…」
「他の国のサービスを利用って、大丈夫なの?」
最近VPNを知った方、あるいは使ったことがない方はこう思ったことはありませんか?
確かに他の国のサービスを利用できたり、より安くサブスクを契約できると聞くと、ちょっといけないことのような気がしますよね。
今回の記事では「VPNは違法?危険性はあるのか?」についてお答えしていきます。
・VPNとは何か?どんなことが出来るのか?
・VPNは危険なの?
・VPNが使用できない国はどこ?
VPNとは何か?概要を簡単に説明!
ここでは、VPNについて簡単に紹介しますね。
VPNを一言でいうと?
VPNは一言で言うと、「インターネット上に特定のユーザーのみが利用できるルートを作り、かつ通信の内容を暗号化する技術」です。
VPNを使用することで、通信内容や個人情報を脅威から守ることができます。
VPNで何が出来るの?
VPNを使えば下記のようなことが可能です。
より詳細な内容が知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
便利だけどなんかズル技的な感じで怪しくない?
ちょっと不安になりますよね笑!
利用に問題がないか説明していきます。
VPNは違法なのか?危険性について解説!
今回の本題の「VPNは違法なのか」についてお答えします。
結論、VPNは国によって判断が異なり、合法の国と違法の国が存在します。
- どの国が違法なのか
- どういう行為が禁止されているのか
- なぜ違法とされているのか
この点について順に説明していきますね。
日本ではVPNは違法なのか
とりあえず、日本ではどうなの?
結論、日本ではVPNの利用は合法です。
日本でVPNを使用して他の国の動画サービスを視聴したり、ホテルをより安い価格で手配しても大丈夫です。
冒頭に挙げた活用例は日本ではやっても問題ないってことですね!
日本でも違法となる行為
一方で日本でもVPNを介して違法とみなされる行為があります。
その行為は次の通りです。
- 違法なファイルをダウンロード
- ハッキング行為
- 素性(IPアドレス)を隠して誹謗中傷
また以下についてはゲームによっては利用規約に反する場合があります。
海外でしか手に入らないゲームのマップ、スキンを使用する
違法行為を行うと罰金を科されたり、最悪の場合懲役刑となる可能性があります。
違法行為はもちろん行ってはいけませんが、ゲーム等で利用するときも念の為利用規約を確認して使用するようにしましょう。
VPNと海外の状況
続いて、他国でのVPNの使用について説明します。
旅行や仕事で海外に滞在する人はしっかりチェックしてくださいね!
訪問者が多い国でのVPN利用について
まずは日本からの訪問者が多い国でのVPN利用について確認してみましょう。
- アメリカ:合法
- 韓国:合法
- 中国:制限あり(違法、合法2つの意見がある)
- 台湾:合法
- タイ:合法
- 香港:合法
- シンガポール:合法
- ベトナム:合法
- フィリピン:合法
- ドイツ:合法
※出典:外務省「世界のいろいろ雑学ランキング 日本人が多く訪問している国・地域」
中国以外の国では問題なくVPNを使用することができます。
一方で中国ではVPNの利用を制限されており、さらにInstagramなども使うことができません。
次の内容で中国で使えない理由について説明していきますね!
VPNが使用できない代表的な国
主要な国のほとんどでは問題なくVPNが使用できることを確認しました。
それではVPNが違法となる国はどれくらいあるでしょうか。
次の一覧の中に訪問予定の国がある場合は要チェックです!
VPNを違法、または一部制限をしている国は以下の通りです。
- 中国
- ロシア
- 北朝鮮
- イラク
- ベラルーシ
- イラン
- オマーン
- トルクメニスタン
- エジプト
- アラブ首長国連邦
- ウガンダ
中国
結論からお伝えすると中国でのVPN使用はグレーでおすすめはできません。
中国では政府が認めた通信業者でのみ利用可能で、インターネット接続には制限があります。
一部のみ政府が許可している理由は…みなさまの想像通りかもしれませんが、言論統制のためですね。
インターネット通信を検閲し、反政府的な意見を抑圧することが目的です。
そのため他の業者を使用することは本来アウト、となります。
ただし、中国に滞在中の外国人に罰則が科されたケースはないようです。
どうしても中国への滞在中にVPNを使用したい方は、日本でVPNを契約してから訪問するようにしましょう。
中国のSNS制限一覧
- YouTube
- TikTok 中国版ならOK
- LINE
詳細が気になる方は下記より確認してくださいね。
ロシア
ロシアでのVPN使用はおすすめしません。
ロシアも中国と同様、特定のプロバイダーのみ使用が許可されています。
その原因も中国と同様、検閲を行うためです。
ロシアではウクライナ侵攻以後、言論統制に拍車がかかっており、
検閲回避のため一時的にVPN使用者が増加しました。
それに伴いますますVPN規制が強化されているため、今はVPNを使用しないほうが良いでしょう。
ロシアのSNSの制限一覧
- TikTok
- Twitter 一部制限
- LINE
- Facebook 一部制限
Youtubeは見れるみたい…
北朝鮮
続いては北朝鮮。
北朝鮮でもVPNは違法とされており、使用しないほうが良いでしょう。
そもそも北朝鮮では一般の人がインターネットを使用する環境はなく、使用自体当たり前ではありません。
使用してもアクセスが監視されています。
もし北朝鮮に行くことがあれば、使用は控えてください。
イラク
イラクでもVPNの使用はおすすめしません。
イラクではVPNは違法として禁止されており、VPNを使用するユーザーを逮捕しているようです。
ただしその背景は他の国と異なり、
イスラム過激派組織、ISISがオンラインで拡大するのを防ぐためです。
ベラルーシ
ベラルーシでの使用は厳密に言えば違法ではありませんが、使用には注意が必要です。
VPNと似た技術のTorが禁止されており、VPNを使用した場合も同様に罰金の可能性があります。
ベラルーシ国内ではVPNは人気みたいです!
イラン
イランではVPNは合法ですが、この国でも注意が必要です。
中国、ロシアと同様に反政府的な意見を抑圧するため、一部のVPNプロバイダーのみ許可されています。
許可されていないVPNを使用すると懲役刑を課せられる可能性があります。
しかし、あくまでも政府への批判意見を抑えることが目的のため、ただFacebookを使用するだけで逮捕されることは少ないようです。
オマーン
オマーンも他の国と同じ、許可を得ている一部のVPNプロバイダーのみ使用可能です。
エジプト
エジプトではVPNの使用自体は違法ではなく、お使いいただくことが可能です。
ただしVPNを使用して違法行為をすることは処罰の対象となります。
アラブ首長国連邦
アラブ首長国連邦でVPN使用は合法です。
ただし注意頂きたいのは日本より法律が厳しいところ。
この国ではギャンブルが禁止されており、VPNを使用してそういったものにアクセスをすると処罰対象になる可能性があります。
ドバイでは公共の場での飲酒が禁止されているそう。
旅行に行く時は事前に調べてから訪問してくださいね!
ウガンダ
ウガンダではVPNの使用は問題ないですが、この国でも注意が必要。
実はウガンダでは2018年にソーシャルメディア税が導入され、SNS利用時に1日200ウガンダ・シリング(約5.8円)を払わなければいけなくなりました。
これに伴い税金の支払いを回避するため、VPN人口が増加。
結果としてVPNサービスのブロックが始まっています。
ウガンダでのVPN 使用については今後の動向をチェックする必要があるね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は以下について解説をさせていただきました。
- そもそもVPNは違法なのか
- 日本では違法か?日本でもVPNを介してやってはいけないこと
- 訪問者が多い国でのVPN使用について
- VPNが制限されている代表的な国
日本では問題なくVPNを使用していただくことが可能です。
一方で一部の国ではVPNの使用を禁止しているケースもあります。
旅行や仕事で海外に行く際はVPNが使用できるか確認した上で、VPNを使用してくださいね♪