「VPNを接続したら突然繋がりが悪くなった」
「どうすればスピードが改善されるの?」
「接続トラブルのイライラを解消したい」
VPNが突然繋がらなくなるとイライラしますよね。
特にフリーWi-Fiを安全に使うためにVPN利用をしているのに、VPNが遅くて接続を切ってしまっては本末転倒です。
今回の記事ではそんな急なトラブルでも対応できるよう、原因と対策について詳しく解説します!
- VPNが遅い!その基準値は?
- VPNが遅くなる原因とその解決法
- 速度の速いVPNは?
VPNが遅い!原因と対処法の一覧
最初にまとめて出しちゃうのでお急ぎの方は確認してみてください!
【VPNが遅い時の原因とその対処法】
原因 | 対処法 |
---|---|
VPNサーバーに高い負荷がかかっている ・暗号化処理が複雑 ・VPNサーバーの同時接続上限を超えてしまっている ・表示するwebページが重い | ①デバイス(wifi・ルータ)を再起動する ②接続するサーバーを変える |
同じ回線を利用している人が多い | 時間をおいて確認する |
お使いの端末の処理能力が下がっている | デバイスを再起動する |
ウイルス対策ソフトのスキャンによって速度が落ちている | ①ウイルス対策ソフトを一時停止する ②ソフト自体を見直す |
VPNサーバーの距離が遠い | なるべく近いサーバーに変更する |
契約している回線が遅い、VPNサーバーが遅い | 契約している回線、VPNサーバーを見直す |
VPNプロバイダー側のトラブル/ISPのトラブルが発生している | VPNプロバイダー、ISPに問い合わせる |
OSのアップデートにより遅くなっている | アップデートのタイミングを変更する |
MTUがうまく調節できていない | MTUを調節する |
「VPNが遅い」はどれくらいから?
そもそもVPNが遅いというのはどれくらいからなの?
確かに気になりますよね。
回線速度の基礎情報から確認していきましょう!
インターネットの回線速度は1秒にどれだけのデータを送れるかで表されます。
速度の単位は「bps」で、この数値が大きければ大きいほど回線速度が速いです。
ちなみにbpsの前にK(キロ)とかM(メガ)がつくことがありますが、G(ギガ)>M(メガ)>K(キロ)の順に大きいです!
またデータの移動の種類は2つあり、データを送信する「のぼり」、データを受信する「くだり」の2つに分けられます。
SNSへの投稿やメールを送信は「のぼり」、サイトの閲覧やYoutubeの視聴は「くだり」という感じですね。
回線によってのぼりとくだりのスピードは異なることが多いため、何をしたいかによって確認するスピードが変わります。
通信速度が「遅い」と言える基準はどれくらい?
それでは何bpsだったら通信速度が遅いと言えるでしょうか?
結論、用途別の目安速度を下回れば通信速度が遅いと言えます。
用途 | 目安の速度 |
メール、LINE | のぼり・くだり 1Mbps |
WEBサイトの閲覧 | くだり 1Mbps〜10Mbps |
オンライン会議 | くだり 3Mbps〜25Mbps |
動画視聴 | のぼり・くだり 10〜15Mbps |
オンラインゲーム | くだり 30Mbps〜100Mbps |
LINEでやり取りするだけであれば1Mbpsほどあれば十分ですが、高画質な動画を視聴する際は15Mpbsほど必要です。
いつもより繋がりが悪いなー、と感じたら速度テストで確認してみてください。
通信速度を確認するツール:「Googleインターネット速度テスト」
検索すれば簡単に出てきますので試してみてくださいね!
VPNが遅い原因
VPNが遅い原因はVPNサーバーの問題、お使いの回線の問題、使用デバイスの問題の大きく三つに分けられます。
VPNサーバーの問題は下記の通りです!
使っている回線の問題の場合は下記の通りだよ〜!
使用デバイスの問題はこちらです!
詳細を確認していきましょう!
VPNサーバーが原因の場合
VPNサーバーの問題によってVPNが遅くなる場合の原因は以下の4つです。
- VPNサーバーに負荷が集中している
- VPNサーバーの距離が遠い
- 利用しているVPNサーバーが遅い
- VPNプロバイダーでトラブルが発生している
VPNサーバーに負荷が集中している
VPNサーバーに負荷がかかっていると、通信速度が遅くなります。
- VPNの暗号化が複雑
- VPNサーバーへの接続数が多く、許容量を超えている
- webページが重い
VPNはセキュリティ向上のために暗号化を行なっています。
暗号の内容が複雑であればあるほど処理に時間がかかり、結果として通信速度が落ちます。
特に画像やアニメーションのあるwebページは遅くなりやすいですね
webページの重さが原因の時は、他のwebページを見て比べるとすぐにわかるので確認してみてくださいね。
VPNサーバーの距離が遠い
続いてはサーバーの距離の問題です。
VPNを使えば色々な国のサーバーを使えて便利ですよね。
しかし物理的な距離が遠くなればサーバー接続までに時間がかかり、通信速度が落ちます。
例えば日本からだと韓国とかの方が早く、アメリカは遅くなる傾向があります!
利用しているVPNサーバーが遅い
通信速度が遅い場合は、利用しているVPNサーバーそのものが遅いからかもしれません。
VPNサーバーのスピードはVPNサービスによって異なります。
有料と無料のVPNを比較すると圧倒的に有料の方が速いらしいね…。
有料の中でも設置サーバー数やプロトコルの内容によってスピードが異なります!
繰り返し接続が遅いな、と感じたらVPNサービスの変更も考えてみましょう。
VPNプロバイダーでトラブルが発生している
最後は見分けが難しいですが、VPNサービスを提供しているVPNプロバイダーでトラブルが起こっているかもしれません。
自分の力ではどうしようもない範囲なので、VPNサービスの会社に問い合わせましょう。
お使いの回線が原因の場合
お使いの回線によってVPNが遅くなる場合の原因は以下の3つです。
- 同じ回線を利用している人が多い
- 契約している回線が遅い
- 通信回線業者(ISP)側でトラブルが発生している
同じ回線を利用している人が多い
同じ回線に接続する人が多すぎると通信速度も遅くなります。
昼にネットを繋ぐより、夜の方がなんか遅いな〜って思ったことはありませんか?
確かに!夜の方がインスタとかもちょっと遅いんだよねー。
あまりに多くの人が同時接続した場合は、インターネットのプロバイダーの方で制限をかけることもあります。
そんな時は少し時間を置くか、別のタイミングでつなぎ直しましょう。
契約している回線が遅い
契約している回線が遅い場合もVPN使用時の通信速度に影響します。
携帯でVPNを使用しているなら、まずは通信制限がかかっていないか確認してみてください。
契約プロバイダーによって「◯日間で◯GB以上使用した場合に速度制限をする」という内容の場合もあるので注意です!
それでも変わらない場合は以下のことが考えられます。
- 電波の悪いところにいる
- (WiFi利用時に遅い時は)WiFi自体に問題がある
- そもそも使っている回線が遅い
回線自体が遅い場合はプロバイダー(Wi-Fi)の見直しも検討してください。
通信回線業者(ISP)側でトラブルが発生している
通信回線業者の中でトラブルあった場合、接続が遅くなることもあります。
この場合もどうしようもないので、回線業者に問い合わせてみましょう。
使用しているデバイスが問題の場合
使用しているデバイスによってVPNが遅くなる場合の原因は以下の4つです。
- お使いの端末の処理能力が下がっている
- ウイルス対策ソフトのスキャンによって速度が落ちている
- OSのアップデートにより遅くなっている
- MTUがうまく調節できていない
お使いの端末の処理能力が下がっている
VPN接続中に遅いなと感じる時、端末の処理能力が落ちているかもしれません。
例えばPCでたくさんのソフトウェアを起動したままにしていると、作業に使うメモリが圧迫されていきます。
人間も色々同時並行するとキャパオーバーになるもんね
その通り!PCも並行作業には限度があるので、なるべく閉じるか再起動してあげましょう。
ウイルス対策ソフトのスキャンによって速度が落ちている
うさぎさんはPCや携帯にウイルス対策ソフトを入れてますか?
もちろん入れてるよ〜〜!
そのウイルス対策ソフトによって速度が落ちてるかもしれません…
ウイルス対策ソフトは外部の脅威から守るため、様々なチェックを行なってくれています。
しかしそのチェック処理が加わることで1手間が増え、通信速度が遅くなることもあります。
一度ソフトを停止をしてみて速度が早くなれば、対策ソフトが問題の可能性が高いですね。
OSのアップデートにより遅くなっている
VPNの通信速度が遅い原因は、OSのアップデートが同時進行で行われているからかもしれません。
OSのアップデートはかなり大きな処理を必要とします。
そのため他の作業へ処理が割けず、速度が遅くなります。
お使いのデバイスがOSのアップデートを開始していないか確認してみましょう!
MTUがうまく調節できていない
使用しているデバイスのMTUとVPNサーバーのMTUが合っていない場合、速度が遅くなることがあります。
MTUとは?
MTUとはMaximum Transmission Unitの略で、
ネットワークで一回に送信できる最大データサイズのこと。
MTUはインターネット回線を提供している会社によって異なる。
VPNで送信するデータ量がMTUの設定値を終える場合、データは分割されて送信されます。
例えばパソコンのMTUの値が1500、VPN接続時が1420だった場合、パソコンで最大データを送付できたとしても、VPNサーバーを介する事でデータの分割が必要となります。
その結果、分割した分速度が遅くなるというわけです。
VPN接続が遅い時の解決策
ここからはVPN接続が遅い時の解決法をお伝えします。
- 端末を再起動する(モデムとルーターを再起動する)
- 利用時間を変更する
- サーバーを切り替える
- アップデートの時間を変更する
- MTUを調節する
- ウイルス対策ソフトを見直す
- VPNサービスの会社に問い合わせる/ISPに問い合わせる
- VPNサービス、ISP(回線)を見直す
端末を再起動する(モデムとルーターを再起動する)
まずはじめに試していただきたいのが、端末の再起動です。
PCの作業メモリの圧迫が原因の場合、再起動で改善されます。
処理にあてられるメモリが増えれば、多少重いwebサイトや動画もスムーズに視聴できるようになるでしょう。
ルーターでVPNを繋いでいる場合は、ルーター(モデム)を再起動してみてね!
利用時間を変更する
利用時間の変更は回線の利用者が多すぎて遅くなっている場合に効果的な方法です。
特に夜はインターネットの利用者が増える傾向がありますので、朝・昼に繋ぐのが良いでしょう。
利用時間を変えたくなければより早い回線に変更するのも一つの手です。
サーバーを切り替える
サーバーとの距離が遠いほど遅くなりやすいので、なるべく近いサーバーに変えてみてください。
それだけでスピードが改善されることがあります。
同じ国で繋ぎたい場合は一度VPN接続を切り、もう一度同じ国を選択してみてください。
再接続することで同じ国でも利用者が少ないサーバーに変更されて通信速度が早くなるかもしれません。
だからサーバー数の多いVPNサービスの方が早いんだね!
アップデートの時間を変更する
通信が遅い場合、OSのアップデートが行われていないか確認してみましょう。
アップデートがされていた場合は夜など、あまりネットを使用しないタイミングに更新の時間を変更してください。
ウイルス対策ソフトを見直す
ウイルス対策ソフトが重すぎるせいで通信速度が遅くなっている場合、見直しが必要です。
ソフトを変更する前に次の2点を確認してみてください。
それでも解決しない場合はウイルス対策ソフトの買い替えを検討してみてください。
- ソフトが2つ以上入っていないか→どちらかを消す
- 全ての機能がONになっている→必要な機能だけONにする
どの機能が必要かわからない人はソフトを購入した会社の人に問い合わせてみましょう!
MTUを調節する
お使いのデバイスとVPNのMTUが一致していない場合、通信が遅くなることがあります。
そんな時はVPNルーターと使用しているデバイスのMTUを調節しましょう。
送付する側のMTU値が大きい場合、受け手で分割の必要が出てきます。
そのためVPNのMTU値を超えないようにデバイスやルーターの MTU値を設定してみてください。
VPNサービスの会社に問い合わせる/ISPに問い合わせる
今までの解決法で速度が変わらない場合、VPNサービス、または回線を提供する会社にトラブルがある可能性があります。
その場合は問い合わせてみるのが1つの手段です。
問い合わせるのはハードルが高い、、、という場合はHPに情報がないか確認するのもいいかもしれませんね。
VPNサービス、ISP(回線)を見直す
どうしても速度が遅くイライラする場合はVPNサービス・回線の見直しを考えてみてください。
この後おすすめのVPNをご紹介するので、よかったら参考にしてくださいね。
もしVPNサービスを見直すなら
最後におすすめのVPNサービスについてご紹介します。
VPNの変更を考えようかな…と悩んでる方はぜひ読んでみてください!
有料か無料か
どうせなら無料で使いたいけど…
無料のVPNを使うか、有料のVPNを使うか迷いますよね。
結論、長く使うのであれば有料のVPNがおすすめです。
違いについて簡単にまとめますね。
・サービスの品質と使える機能の違い
・無料VPNは利用に制限があり、広告表示やデータの収集などの制約がある
・有料VPNは高速で安定した接続を提供し、データの暗号化やプライバシー保護に力を入れている
みなさんはスピードの速いVPNを知りたいから、この記事を読まれているのではないでしょうか?
その点で言うと、圧倒的に有料のVPNが速いです。
有料のVPNでもサービスによって月額300円〜2500円と金額は様々です。
通信速度でイライラされている方はぜひ有料のサービスも検討してみてください。
おすすめはNordVPN
筆者のおすすめはNordVPNです。
NordVPNのおすすめポイントは下記の通り。
- 通信速度が速い
- 広告ブロックなどの脅威対策機能が豊富
- 返金保証がある
通信速度が速く、安定しているので使いやすいです!
NordVPNは期間限定でセールをやっていることもあるので、時期を狙って契約すると良いでしょう。
NordVPNの詳細とセールについて知りたい方は下記よりご確認ください。
\NordVPNのことをもっと知りたい方はこちら/
NordVPNの他のサービスも知りたい方は下記も合わせてご確認くださいね!
まとめ
今回はVPNが遅い時の対処法についてお伝えしました。
具体的な対処法のまとめは下記の通りです。
- 端末を再起動する(モデムとルーターを再起動する)
- 利用時間を変更する
- サーバーを切り替える
- アップデートの時間を変更する
- MTUを調節する
- ウイルス対策ソフトを見直す
- VPNサービスの会社に問い合わせる/ISPに問い合わせる
- VPNサービス、ISP(回線)を見直す
まずは端末の再起動、サーバーを近くに変えるなどやりやすい方法から試してみてください!
どうしても解決しない場合はVPNサービスの問題の可能性もあります。
そんな時はNordVPNの利用をおすすめします。
30日間の返金保証もあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
スムーズなVPN接続の環境を手に入れて、VPNをもっと楽しみましょう!