ゲーミングヘッドセットが小さくて困っていませんか?
私、いくつもゲーミングヘッドセットを持っていますが、大きさに余裕がるゲーミングヘッドセットがありません。
今回レビューするRazer(レイザー)Black Shark V2は、本体が軽く、イヤーカップの長さ調整幅が広い。
重いヘッドセットが苦手なかたや、頭が大きいかたも快適に使う事ができます。
この記事で、イヤーカップからヘッドバンド頂点までの長さも調べているのでご覧ください。
- 軽い!(約260g)
- イヤーカップの調整が長い。頭の大きい人でも大丈夫。
- イコライザーの調整幅が広く、足音特化や映画特化の設定が作りやすい。
- ボリューム調整ダイヤルが操作しやすい。
- 刺さるような音は無く、全体的に優しい音。
- PC専用サウンドカード付属。THX Spatial Audioが使えます。
- PC専用ソフト「Synapse 3」を使うことで、さらに音質アップ!
- PCで使う事で本領発揮。
Black Shark V2 製品仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
スピーカードライバー | ・Razer TriForce チタン 50mm ドライバー ・周波数特性:12 Hz ~ 28 KHz ・インピーダンス:32 Ω @ 1 KHz ・感度 (1kHz):100dBSPL/mW、1KHz |
イヤーカップ内径 | 65 x 40 mm |
イヤーパッド | ソフトな FlowKnit製メモリーフォームイヤークッション |
マイク | ・取り外し可能 Razer HyperClear カーディオイドマイク ・周波数特性:100Hz-10KHz ・S/N 比:60dB ・感度 (1kHz) -42dB V/Pa、1KHz ・集音パターン:単一指向性 |
本体コントロール | ・ボリューム調整 ・マイクのミュート切り替えボタン |
ケーブル | Razer SpeedFlex ケーブル(1.8m) |
サラウンド | THX Spatial Audio |
接続方法 | 4極3.5mm 端子 + USB サウンドカード |
製品サイズ | 高さ200mm × 幅170mm × 厚み100mm |
重量 | 262g |
付属品 | ・ポーチ ・USBサウンドカード ・取り外し可能マイク ・説明書 ・ステッカー |
価格 | 10,980円(税込み) |
Razer Black Shark V2 外観と詳細
イヤーカップ
BlackShark V2のイヤーカップはプラスチック成型品でマットな質感。
一瞬、鉄製のイヤーカップかと思うほど見た目は高級感があります。
レイザーロゴは印刷です。LEDライティングはありません。
側圧は弱め。だからと言ってズレたり、音漏れがヒドイということはありません。
イヤーカップを支えているフレームは1.8mm。太目の針金のようですが、見た目より強度があります。
それでもこの細さは心配。無理な力がかからないようにした方が良さそうです。
イヤーカップは片方で40mmの調整幅があります。
イヤーカップの長さ調整に段階が無いので、左右のイヤーパッドを同じ長さに調整するのは難しく、目視での調整になります。
イヤーパッドは通気性が良い
BlackShark V2のイヤーパッドの肌さわりは柔らかく通気性も良いです。
長時間の使用しても不快になることはありませんでした。
ボリューム調整ダイヤルとマイクミュート
BlackShark V2の左のイヤーカップに付いているボリューム調整ダイヤル。
大き目なので場所を見失う事がなく操作がしやすいです。
ボリューム調整ダイヤルは、真ん中に軽いロックがあるのが嬉しい。
手触りだけでボリュームが大きめなのか、小さめなのかわかりやすいです。真ん中のロックは全てのメーカーのヘッドセットに付けてほしい機能ですね。
マイクミュートボタンは飛び出ている状態がマイクON。押し込まれてい状態がマイクOFFになります。
ケーブルはメッシュタイプ
ケーブルはメッシュタイプで柔らかく、取り回しがしやすいです。
ケーブルの長さは1.8m。
ケーブルがイヤーカップから取り外しできないので、断線に気を付けないといけません。
マイクは取り外し可能
BlackShark V2のマイクには「HYPERCLEAR カーディオイドマイク」が採用されています。
ボイスチャットの音質は良く、相手からも「音声はクリア」と確認が取れました。
マイクの取り外しができるので、ボイスチャットをしない場合は外しておくことができます。
BlackShark V2の装着サイズ参考
BlackShark V2のイヤーカップの中心から、ヘッドバンドの中心までの長さを調べました。
多少の誤差はあると思いますが、頭のサイズに合うか参考にしてください。
- イヤーカップを一番短くした長さは「17cm」です。
- イヤーカップを一番長くした長さは「21cm」です。
自分の耳の中心から頭の頂点まで、ヒモなど使って長さを計ってみてください。サイズの参考にしてくださいね。
Razer Black Shark V2 の音質と定位
音質は全体的にフラットでとても聞きやすい。
同価格のゲーミングヘッドセットと比べるとすこし解像度が低く感じますが、すぐになれます。
FPSの銃声など高音は耳に刺さることがなく、ゲーム内全体を把握しやすい音質です。
PC専用ソフト「Synaps3」を使うことで、さらに音質強化をすることが可能。
FPSで重要になる定位はとてもよく、上下、前後左右、距離感はしっかり把握できます。
Razer Black Shark V2はFPSゲーマーにおすすめできると言えるでしょう。
RAZER TRIFORCE チタン 50MM ドライバー
BlackShark V2に搭載されているTRIFORCE 50mmドライバーは低、中、高音域の音をそれぞれ出力する事ができるため、音のかたよりがありません。
ダイヤフラム(音の振動を伝える膜)にチタンコートをすることで反応を高め、音をハッキリとわかりやすく鳴らします。
TRIFORCEドライバーは周波数帯域の調整に重点を置いているとの事。
音のバラツキを抑える事で、安定した音質を再現しています。
RAZER Synaps3の機能紹介
FPS向けイコライザー調整例
CodやApexのような競技性の高いFPSゲームで使う為のイコライザー設定例です。
中音域を下げる事で、足音や周りの銃声以外の音を抑えるようにしています。
Synapse 3のイコライザーで中音域を下げ、低音と高音を上げると自分の銃声を抑える事ができるので、周りの音にも反応しながらプレイをする事ができます。
BlackShark V2の能力を引き出すには、Synapse 3による調整が必須と考えた方が良いですね。
マイク調整
- マイクの音量調整。
- マイクブーストのON、OFF
マイクボリュームが小さい時にONにする。 - ボイスゲート。
一定の音レベル以下をカットする。ノイズカット用。 - ボリュームの正規化。
急に大きな音が出た時に音量を調整する。
全体的にボリュームが上がって聞こえる。 - 音声の明瞭度。
マイク音が聞こえやすいように強調される。 - 周辺音の遮断。
キーボードのタイプ音や周りの音をカットする。 - マイクイコライザー
マイクの音質調整を行う。 - マイクモニタリング
自分の声が聞こえるようになる。
特にこだわりがなければマイクモニタリングだけ調整すれば良いです。
その他の設定は初期設定で問題ありません。
THX SPATIAL AUDIO サラウンドシステム
■PCでTHX SPATIAL AUDIOを使う場合のサウンド設定
- PCにUSBサウンドカードを接続。
- Synapse 3でTHX Spatial Audio設定をON。
- サウンド設定で「THX Special Audio」を有効。
- 音が鳴らない場合は他のサウンドデバイスを無効化してみてください。
THX Spatial Audio設定をONにして、手動にチェックを入れた時、「THX」マークがついているアプリケーションはTHXオーディオに対応しています。
対応しているアプリケーションは、右にある「立体音響出力」に「THX 競技モード」と「THX 環境モード」が追加されます。アプリケーションのゲーム内容によって選択しましょう。
THXサラウンドはFPSゲームには向いていない
THXサラウンドは上下、真後ろと斜め後ろの差がわかりにくいです。
銃声や高音がこもった音になり、他の音より聞こえにくくなります。
イコライザーを調整しても改善できませんでした。
FPSゲームをする時、THX SPATIAL AUDIOをOFFにする事をおすすめします。
映画やアクションゲーム、RPGではTHX SPATIAL AUDIOをONにして迫力のあるサラウンドを体感しましょう。
Black Shark V2はコスパの良いゲーミングヘッドセット
- 軽い!(約260g)
- 頭痛が起きない、軽快な装着感!
- イヤーカップの調整が長い。頭の大きい人でも大丈夫。
- ボリューム調整ダイヤルがとても操作しやすい。
- 刺さるような音はなく、全体的に優しい音。
- Synapse3のカスタマイズ項目が多く、細かく調整できる。
- イコライザーの調整幅が広く、足音特化や映画特化の設定が作りやすい。
- ケーブルが交換できない。
- イヤーパッドが交換できない。
- イヤーカップを支えているフレームが細くて心配。
- THKサウンドは横から後ろに向けて音の位置がわかりにくく、FPS向きではない。
Black Shark V2は本体が軽く、側圧も弱めなので長時間使っていても頭痛が起きず疲れません。
イヤーカップの調整幅が広いので、頭の大きなかたでも付けやすいと感じるはず。
専用ソフトSynapse3と一緒に使うことで、さらに音質強化ができます。
1万円付近の価格帯の中では非常に優秀なゲーミングヘッドセットと言えます。
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