- FPSで5.1chや7.1chバーチャルサラウンドはあった方が有利なの?
- 足音や敵の位置がわかりやすくなるの?
そんな疑問にお答えします。
FPSゲームで上手くなるためには、音でライバルの位置を知る事が重要になってきます。
なかなか足音が聞こえず、ライバルがどこにいるかわからない。
そんな時、5.1chや7.1chのバーチャルサラウンドを使う方が定位が良くなり、よりライバルの位置がわかりやすくなると書かれる事が多いです。
私は、
- Dolby Audio
- DTS HEADPHONE:X 2.0
- THX SPATIAL AUDIO
- Dolby Atmos
- Tempest 3D
- SBX Acoustic Engine
と有名どころのバーチャルサラウンドは全て試してきました。
結論から言いますと、FPSにバーチャルサラウンドは不要です。
CoD:BOCWやApex Legendsで一通り試してみましたが、足音が聞きやすくなったバーチャルサラウンドは無かったです。
バーチャルサラウンドを使わずに足音が聞こえやすくする方法もあるので、順を追って解説します。
この記事では、
- バーチャルサラウンドがFPSに向かない理由。
- FPSで音を聴きやすくする方法。
- バーチャルサラウンドの説明。
- バーチャルサラウンドのメリット、デメリット。
- 5.1chや7.1chサラウンドについての説明。
について解説をしていきます。
バーチャルサラウンドがFPSに向かない理由
サラウンドは、聞き手を中心に周りにスピーカーを配置し、全方位から音が聞こえるようにするシステムです。(後半で詳しく解説)
バーチャルサラウンドは空間を演出した音質になる為、音に厚みが出ますが足音や音の距離がボケてしまい、位置がわかりにくくなります。
また、全体的に音の出どころが遠くなったように感じるので、集中して音を聞かないと、細かい音が聞き取りにくくなります。
このため、FPSゲームにバーチャルサラウンドは合わないです。
Apex Legendsで有名なYoutube実況配信者のありしあさんも、サラウンドは定位がわかりづらくなると言われています。
ゲーミングヘッドセットの紹介等で、5.1chサラウンドや7.1chサラウンドを使うと、FPSゲームの足音や敵の位置がわかる!と書かれている事がありますが、すべての人がそう感じるとは限りません。
FPSのように、音の位置、距離を正確に把握したいゲームにおいて、音の位置や距離感がつかみにくくなる事は致命的。
バーチャルサラウンドで空間を演出するより、イコライザー調整で必要な音を強調する方が効果的。
ゲーミングアンプのイコライザー調整機能を使うことで、簡単に音質調整が可能になります。
FPSで足音を聞こえやすくする方法
FPSで足音を聞こえやすくするには、イコライザー調整が最も有効です。
足音や音の位置を知る為には、サラウンドよりもイコライザー調整で各音の強弱を付ける方が効果があります。
ロジクール G PRO XのUSBサウンドカードや、外付けサウンドカードのイコライザー調整を使うことで、よりライバルの足音をわかりやすくすることができます。
紹介記事リンク:ロジクール G PRO X ゲーミングヘッドセットの紹介
このブログには外付けゲーミングアンプの比較記事がありますので、そちらも参考にしてください。
参考記事リンク:PS5やPS4 PCで使えるゲーミングアンプ特集の記事
ASTRO MixAmpの有名なイコライザー設定については、こちらの記事を参考にしてください。
参考記事リンク:MixAmpのイコライザー設定の紹介記事
外付けゲーミングアンプにはバーチャルサラウンドが使える物があります。
バーチャルサラウンドを試してみて、不要と感じればオフにする事ができます。その時はイコライザー調整だけ使いましょう。(映画や音楽を視聴する時はサラウンドをオンが推奨!)
バーチャルサラウンドの説明
ゲーミングヘッドホンは2chのステレオですが、外付けサウンドカードやPCソフトを使う事で、疑似的にサラウンドサウンドを聞く事ができます。
これをバーチャルサラウンド(疑似サラウンド)と言います。
ヘッドセットのドライバー(スピーカー)を増やす必要がなく、コストパフォーマンスに優れるため、 バーチャルサラウンドは一般的になってきました。
ゲーミングアンプやソフトによって、使えるバーチャルサラウンドの種類が違います。
- ASTRO MixAmp:Dolby Audio(外付けゲーミングアンプ)
→MixAmpの紹介記事 - Steel Series GameDAC:DTS HEADPHONE:X 2.0(外付けゲーミングアンプ)
→GameDACの紹介記事 - Sound Blaster G3:Acoustic Engine(外付けゲーミングアンプ、サラウンドはPC専用機能)
→Sound Blaster G3の紹介記事 - Tempest 3Dオーディオ(PS5に実装)
- THX SPATIAL AUDIO(Razer THX Spatial Audio、PC専用ソフト)
→Black Shark V2 ゲーミングヘッドセットの紹介記事 - Dolby Atmos(PC専用ソフト)
→Dolby Atmos公式サイト
※Microsoft Storeからインストールできます。 - GSX1000:バイノーラルレンダリングエンジンによる7.1chバーチャルサラウンド
→EPOS GSX1000の紹介記事
バーチャルサラウンドのデメリットとメリット
- バーチャルサラウンドを再生する為に、PC専用ソフトや外付けゲーミングアンプが必要になる。
- 上下前後左右の空間を意識した音になる為、音の位置がボケてしまう。
- 音が遠くに聞こえる。
- 音の位置がボケるため、FPSでは不利になることがある。
- 映画や音楽、アクションゲームなど、臨場感が欲しい時は効果が高い。
- たくさんのスピーカーや特殊なヘッドホンを準備する必要が無い。
- どんなヘッドセットやイヤホンでも、専用ソフトやゲーミングアンプがあれば再生可能。
- ゲーミングヘッドセット専用ソフトで再生できる物がある。その場合は追加コストがかからない。
5.1chや7.1chのサラウンドについて
ここでは、サラウンドについて説明します。
サラウンドとは、モノラル(1.0ch)、ステレオ(2.0ch)よりも多くのチャンネルを有するシステムの事を言います。
また、5.1chの「5」がスピーカーの数。「0.1」がサブウーファー(引用参照)の数を指します。
サブウーファー (Subwoofer):サブ (sub-) とは、「下」「下位」を表す接頭語であり、メインのスピーカーより低い(下の)帯域の低音を再生することによる。また「…補」の意味もあり、メインのスピーカーに足りない低音を補うという意味である。
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
- 2ch(ステレオ)
-
前方左右に2つのスピーカーで2chと言います。
- 5.1ch(サラウンド)
-
前方左右に2つ、正面に1つ、後方左右に2つで計5つ(5ch)のスピーカーと、サブウーファー1つ(.1ch)で5.1chと言います。
- 7.1ch(サラウンド)
-
前方左右に2つ、正面に1つ、左右に2つ、後方左右に2つで計7つ(7ch)のスピーカーと、サブウーファー1つ(.1ch)で7.1chと言います。
-
引用元:ドルビーラボラトリーズ
- ゲーミングヘッドセット
-
左右のイヤーカップに1つずつ、計2つのドライバー(スピーカー)を搭載している物が主流です。
基本的にゲーミングヘッドセットは2chです。
サラウンドは聴き手を中心に、前、横、後ろにスピーカーを配置する事で、周囲から音に囲まれる環境を作ります。
そのため、2chのステレオよりも空間を演出する事に長けています。
サラウンドは臨場感のある音を聴くことができるので、映画や音楽に最適です。
まとめ:FPSに最も効果があるのはイコライザー調整です
一般的になってきたバーチャルサラウンド。
各メーカー独自のバーチャルサラウンド技術が増えてきており、どれが自分に合っているかを探すだけでも大変です。
特にFPSゲームに対してバーチャルサラウンド技術の売り込みが多くなってきていますが、必ずしも音の位置がハッキリするとは限りません。
FPSをプレイされていてバーチャルサラウンドが気になる方は、イコライザーにも注目してください。
FPSでは、サラウンドで臨場感を得るよりも、イコライザーで必要な音を目立たせる方が必ず効果を感じられます。
この記事で紹介している外付けゲーミングアンプには、イコライザー調整とバーチャルサラウンドが実装されているので、ぜひお試しいただきたいです。
- ASTRO MixAmp:Dolby Audio(外付けゲーミングアンプ)
→MixAmpの紹介記事 - Steel Series GameDAC:DTS HEADPHONE:X 2.0(外付けゲーミングアンプ)
→GameDACの紹介記事 - Sound Blaster G3:Acoustic Engine(外付けゲーミングアンプ、サラウンドはPC専用機能)
→Sound Blaster G3の紹介記事 - Tempest 3Dオーディオ(PS5に実装)
- THX SPATIAL AUDIO(Razer THX Spatial Audio、PC専用ソフト)
→Black Shark V2 ゲーミングヘッドセットの紹介記事 - Dolby Atmos(PC専用ソフト)
→Dolby Atmos公式サイト
※Microsoft Storeからインストールできます。 - GSX1000:バイノーラルレンダリングエンジンによる7.1chバーチャルサラウンド
→EPOS GSX1000の紹介記事
コメント
コメント一覧 (12件)
コメント失礼致します。
mixampとps4でのプレイでapexなどをやる際、サラウンドではなくステレオでプレイするのだとしたら、ps4の本体設定のフォーマットの所はdolbyではなくlinear PCM の方がいいのでしょうか?
あれれんさん、こんにちは。
PS4の設定はdolbyで問題ありません。
mixampがdolbyサラウンドを再現するかどうかなので、PS4はdolbyの設定でmixampはステレオに設定してください。
LinerPCMでも音はなりますが、ASTROの回答によるとmixampはdolby入力用に設計されているとのことでした。
返信ありがとうございます。
そうゆうことなのですね、1番正しい設定にしたいと色々調べていたので、スッキリしました! とても助かりました、ありがとうございます。
なるほどなー
たいへんに難しい話題ですが
参考になりましたー
まえじーまさん
ありがとうございます。
バーチャルサラウンドについては、感じ方に個人差があるので絶対NOとは言えません。
ただ、多くのFPSプロゲーマーがバーチャルサラウンドによって音の位置がボケると言われています。
臨場感よりゲームに勝つことを優先するなら、バーチャルサラウンドはOFFの方が個人的には合っていると感じます。
やっぱりバーチャルサラウンドだとFPSは無理か…
確かに音が小さくなって分かりずらいもんな
ぴーなつさん
こんばんは。
空間を感じられるような音質にはなりますが、全体的に距離が離れたような感じがします。
ボヤっとした音になるので、位置がわかりにくくなる印象ですね。
足音や銃声の方向を知るなら、ステレオの方がはっきり聞こえてわかりやすいと思います。
バーチャルサラウンドの音質が好きな人もいて個人差はありますが、音の聞こえやすさはステレオだと感じています。
お初です。タイトルとちょっとズレるのですが、今blackshark V2 proを使ってるいるのですがミックスアンプを買う意味ってありますか?
イコライザーはすでに付属のソフトでいじっててプレイ中にボイチャとの音量バランスを変えることもないです。元々上下の音が聞き分けられるっていうレビュー見てv2pro買ったのですがそんなことも無かったです。今はおっしゃる通りステレオで使っています。
えるさん
こんにちは。
blackshark V2 Proは無線の方ですね。
付属のソフトを使っているということはPCで使っているかと思います。
ミックスアンプを使ったからといって、劇的に上下の音が聞き分けられるということ無いと思います。
ボリュームのバランス調整、音質を変えることしかできず、音の場所を追加することはできません。
blackshark付属のソフトと比べ、ミックスアンプはより特定の周波数だけ強めることはできますが改めて買いなおすほどではないですね。
ボイチャでボリューム調整をされるなら導入をおすすめしますが、音質だけなら付属のソフトで十分かと思います。
THX Spatial Audioは音質が良いと思えないので、ステレオで使う方が良いですね。
返信ありがとうございます。ミックスアンプは絶対使った方が良いという記事が多かったのですがイコライザー変えれるし本当にいるのかなと疑問に思っていました。
ありがとうございます!!1万円浮いたと思って別のデバイスに金使おうと思いますw
ナオ様の記事、めちゃくちゃ参考になりました!ありがとうございます!
ありがとうございます!
そう言っていただけると、はげみになります!
これからも良い情報が届けられるように頑張ります!