ヤマハ ZG01 PS5ユーザーは要注意!1080pは60Hzまでしか対応していない可能性

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ヤマハ ZG01 PS5ユーザーは要注意!1080pは60Hzまでしか対応していません

いくつか実機レビューがインターネット上に公開されてきました。ZG01はPS5で120Hzの出力に対応できているようです。仕様上では60Hzと書かれていますが、ZG01のHDMI2.0仕様によって120Hzが出せるようです。

6月1日にYAMAHAから配信用オーディオミキサーZG01が発売されました。

コンデンサーマイクが使えたりゲーム機器が2台つなげられたりと、ゲームでチャットをする人やゲーム配信をする人にはうれしい機能が満載。

一般的なゲーミングアンプは光デジタルケーブルとUSBの接続が必要で、配線がゴチャゴチャしていました。ZG01はHDMIだけで接続できるので、配線をすっきりまとめることが可能です。

しかし、一つ問題が発覚。

仕様を調べていたところ、PS5ユーザーには不利と思われるところがありました。

HDMIパススルーの仕様が1080p60Hz。この仕様はPS5ユーザーには致命的な仕様です。

この記事では、PS5ユーザーにとってZG01の致命的な仕様の解説をしていきます。

ヤマハ ZG01の希望小売価格は31,900 円(税込)です。現状、転売価格になっているので、希望小売価格以外で買わないように気を付けましょう。

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ZG01はPS5ユーザーに不利な仕様があります

PS5の120Hz出力
PS5の120Hz出力設定

ZG01は60Hzまでしか対応していないと仕様にあります。PS5はゲームによってリフレッシュレート120Hzの出力が可能ですが、60Hzに制限される可能性があります。(未検証のため確定ではありません。)

ZG01一般仕様の「HDMI端子」「HDMI OUT端子」に以下の記述。

1080p(60 Hz, 50 Hz, 30 Hz, 25 Hz, 24 Hz)

これは、モニターがフルHD(1920 x 1080)の解像度で、最大60Hzまでしか出力できないということです。

特にFPS(ファーストパーソンシューティング、ApexやCodなど)において、60fpsより120fpsの方が有利です。現在Apexは60fpsでしか動作しませんが、近い将来120fpsに対応することが発表されています。

今後PS5のゲームは120fpsに対応したゲームが多くなるなか、144Hzのモニターを準備してもZG01を使うと60fpsに制限されてしまう可能性があります。

これはPS5の120fps出力を半分にカットされるという意味で、ゲーム環境のダウングレードを意味します。

未検証のため確定ではありませんが、PS5ユーザーには不利な仕様といえます。もともと60fpsが上限のPS4やSwitch、USB接続で使うPCでは影響ありません。

ZG01の60Hz制限を回避できるかもしれない方法

PS5とZG01接続図
PS5とZG01接続図

ここで紹介する方法は未検証です。想像で書いていますのでご注意ください。

PS5から出力されたHDMIケーブルを直接ZG01に入力すると、60Hzに制限されてしまいます。

これを回避するには、PS5のHDMI出力をHDMI分配器で2つに分岐。片方はモニターへ。片方はZG01に入力する方法が考えられます。(PS5とZG01接続図)

ZG01に入力するHDMIは音声を取るだけに使用し、ZG01からのHDMI出力は使いません。

分岐したHDMIをモニターに入力することで画面は120fpsを維持しながらZG01に音声入力が可能ということになります。

ここで紹介した接続方法を実際試してはいないので、実現可能か不明です。ZG01を手に入れることができたら、接続方法を試そうと考えています。

ZG01はこんなことができる

YAMAHA ZG01
出典:YAMAHA ZG01

ZG01はゲーム音とチャットボイスの音を混ぜて音を聞いたり、ゲーム音とチャットボイスのボリュームバランス調整ができます。

YAMAHA ZG01 プリセットボタン
出典:YAMAHA ZG01 プリセットボタン

イコライザーでゲーム音の音質調整をしたり、ボイスチェンジャーで自分の声にエフェクトをかけることが可能。本体に付いているプリセットボタンに専用ソフトで調整したイコライザーを登録できるので、ゲームごとに違った音質に切り替えて楽しむことができます。

2つのHDMI入力を切り替えて使うことができます

出典:ヤマハZG01クイックセットアップシリーズ:ビデオ接続

ZG01にはHDMI入力端子が2つあります。例えばPS4とSwitch(ドックを使用)をそれぞれHDMIケーブルでZG01に入力することが可能。ZG01で入力機器の切り替えができるため、毎回配線をつなぎ変える必要が無くHDMI端子の劣化や破損を防ぐことができます。

ZG01のケーブル
ZG01のケーブル接続

HDMIケーブルのみの入力なので、配線もスッキリまとめられます。

複数のゲーム機で遊ぶプレイヤーには嬉しい機能ですね。

地味に嬉しいマイクのミュートボタン。

ZG01のトップ画像
ZG01の上面

ミュートができないヘッドセットやイヤホンはZG01の左下についているボタンでミュートができます。

席を立つときや、くしゃみがしたくなったとき、家族の話声などちょっとしたときに役立ちますね。

+48Vファンタム電源搭載

ZG01の入力端子
ZG01の入力端子

ZG01の背面に+48Vファンタム電源を搭載しており、直接コンデンサーマイクが使えるのも特徴の一つ。

MixAmpやGameDACで使えなかったコンデンサーマイクが使えるのは、実況配信をされている方のみならず、ゲームチャットをするプレイヤーにも嬉しい機能ですね。

ZG01はオーディオミキサーとして考える

ZG01
出典:YAMAHA ZG01

ASTRO MixAmpSteel Series GameDACをPS4やPS5で使うとき、チャットとゲーム音のバランス調整をするには光ケーブル接続が必要でした。また、PS4 SlimやPS5の場合、光デジタル出力が無いため、HDMIアダプターなどのスプリッターを使ってHDMIケーブルから光デジタル出力を分岐させる必要があり、配線が複雑になり問題があります。

ZG01はHDMIケーブルの接続のみでゲーム音とチャット音声の通信ができる仕様なので、ゴチャゴチャする配線の問題が解消するかと期待をしていました。しかし、HDMI入力の仕様が最大60Hzという仕様はPS5ユーザーにとって残念です。

YAMAHA ZG01はあくまで配信用オーディオミキサーとして考え、PS5で高リフレッシュレートの映像に関しては別の出力を考える必要がありそうです。

なお、この記事で説明をしたリフレッシュレート60Hzの問題は、PS4(60Hz)、Switch(60Hz)、PCユーザー(USB接続)には影響がありません。

Amazonの価格が転売価格になっているので注意

2022年6月現在、YAMAHA ZG01はAmazonでしか購入ができません。

販売価格が希望小売価格の31,900 円(税込)を大幅に超えた価格となっており、いつ正規の価格で購入できるかわからない状況です。

正規の価格で買えるようになったら、改めて製品レビューをしたいと考えています。

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