PS5やSwitchとASTRO MixAmpをつないで、ゲームをしながらボイスチャットをしたい。
PCやTVから外部のスピーカーに接続したい。そんなとき役に立つ接続機器がHDMIオーディオ分離器です。
HDMIオーディオ分離器(RS-HD2HDA2-4K)は3つのモードを搭載。ゲーミングアンプだけでなく、アンプやスピーカーとの接続を切り替えできます。
サラウンドに対応したHDMI出力や光デジタル出力への分岐、LINE出力への分岐へ切り替えることができるので、ゲームだけでなくスピーカーへの出力やサラウンド出力にも使うことが可能です。
接続先を変えるたびにケーブルの差し替えが必要なくなることはもちろん、ケーブルの抜き差しによる端子の劣化や故障を抑えられます。
今回、パソコン周辺機器やデジタル機器を開発されているラトックシステム株式会社様より、HDMIオーディオ分離器をご提供いただきましたので紹介をいたします。
ラトックシステム株式会社の紹介
ラトックシステム株式会社は大阪に本社を置く、スマホ周辺機器やAV周辺機器、PC周辺機器を開発する会社です。
スマホから家電を操作するsmalia スマートリモコンや部屋の換気タイミングが計れるWi-Fi CO2センサー。
ゲームの録画に使うHDMIキャプチャーボードやHDMIパソコン切替器など、多岐にわたってデジタル製品を開発しています。
個人向け製品だけでなく法人向けにも産業用インターフェイスやマイコンを開発、販売している会社です。
項目 | 内容 |
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会社名 | ラトックシステム株式会社 |
設立 | 1983年10月13日 |
住所 | 〒550-0015 大阪府大阪市西区南堀江1-18-4 Osaka Metro南堀江ビル 8階 |
公式HP | https://www.ratocsystems.com/ |
HDMIオーディオ分離器の外観と仕様
ここでは、HDMIオーディオ分離器(RS-HD2HDA2-4K)の付属品や外観、仕様の説明をします。
付属品は、本体、ACアダプター、説明書の3点。HDMIケーブルや光デジタルケーブルは付属しないので使う時は別途用意してください。
本体は横幅77㎜、縦60㎜、厚さ21mmとコンパクトな製品です。
入力側はHDMI入力端子と電源端子、モード切替スイッチがあります。
電源は付属のDC5VACアダプターを使って給電。電源を入れるとLEDが青く光ります。
電源を入れると青色のLEDが光るので、本体に電源が投入されているかどうか一目でわかる仕様。
出力側はHDMI出力端子、LINE出力端子、光デジタルケーブル接続端子、ARCモードボタンが搭載されています。
項目 | 仕様 |
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型番 | RS-HD2HDA2-4K |
対応ディスプレイ | HDMI入力端子を搭載したTV、パソコン用モニター、プロジェクター |
最大出力解像度 | 4096 x 2160(60Hz/4:4:4/24bit)、1920 x 1080(240Hz) |
オーディオフォーマット | ・PASSモード/HDMI出力 Dolby Atmos、Dolby TrueHD、Dolby Digital EX、Dolby Digital Surround EX、 Dolby Digital、DTS:X、DTS-HD Master Audio、DTS-ES、DTS Digital Surround、AAC5.1ch、LPCM ・OPTモード/光デジタル出力 Dolby Digital、DTS、DTS-ES、AAC5.1ch、LPCM ・LINEモード/3.5mmステレオミニ出力 LPCM |
接続コネクタ | 入力:HDMI タイプA x1 出力:HDMI タイプA x1、光デジタル(S/PDIF 角型)x1、3.5mmステレオミニx1 |
規格準拠 | HDMI(HDR10、Dolby Vision、HLG、ARC、CEC対応)、HDCP1.4/2.3準拠 |
電源電圧 | DC+5V(付属のACアダプター使用) |
ビデオ帯域幅 | 18Gbps |
最大ピクセルクロック | 600MHz |
HDMIケーブル長 | 【4K60Hzの場合】入力/出力:各5mまで(計10m) 【4K30Hz/1080p60Hz以下】入力/出力:各10mまで(計20m) ※4K60Hzの場合は、Premium ハイスピードHDMIケーブルを使用する。 |
動作環境 | 温度:10~40℃ 湿度:20~80%(ただし結露しないこと) |
外形寸法 | 約77(L) x 60(W) x21(H)mm(突起部含まず) |
重量/ケース材質 | 約120g(本体のみ)/メタル |
簡単に切り替えられる3つのモード
HDMIオーディオ分離器(RS-HD2HDA2-4K)には以下の3つのモードが搭載されています。
- PASSモード(HDMIパススルー出力)
- Lineモード(3.5mm出力)
- OPTモード(光デジタル出力)
ゲーミングアンプやオーディオ機器に合わせて、スイッチ1つでモードが切り替えられます。
OPTモードでゲーミングアンプと光デジタル接続
OPTモードでは、光デジタル出力端子の無いPS5やSwitchからでも光デジタル出力をすることができます。
ミックスアンプやサウンドブラスターと言ったゲーミングアンプに光デジタルケーブルを接続でき、ゲーミングアンプのチャットミックス機能でゲーム音とチャット音声のボリュームバランス調整ができるようになります。
ラトックシステム株式会社で「PS5、Nintendo Switch、XBOX SeriesX/S」での動作確認をしているとのこと。他社製品では動作確認を明記した製品が少ないため、安心して使用することができますね。
LINE出力で外部スピーカーとの接続が可能
PS5やPCでゲームをするときや、NetflixやU-NEXTで映像作品を見るときに外部のスピーカーを使いたい。
そんなときはLineモードに切り替えが便利です。
スピーカーの付いていないモニターでも、外部スピーカーが使えるようになります。
RS-HD2HDA2-4KはLPCMでLINE出力をするため、手軽に高品質な音声出力が楽しむことができます。
PASSモードならDolbyAtomosも聞ける
PASSモードでは、Dolby AtmosやDTS:X、その他多くのサラウンド音声フォーマットに対応しています。
PCやPS5(Ultra HD Blu-ray再生時)でDolby AtmosやDTS:X対応の映像を観るときは、PASSモードでDolby Atmosに対応したTVに接続。
HDMIケーブルの接続だけで、迫力のあるサウンドと映像作品を楽しむことが可能です。
ARCを使った音声出力
TVのHDMI端子がARCに対応していれば、HDMIオーディオ分離器(RS-HD2HDA2-4K)を通してTVの音声を光デジタル出力することが可能になります。
TVの音が小さい、迫力がないといった場合、外部のアンプ/スピーカーからTVの音声を出力することができるようになり、音質や音量を向上させることが可能です。
※ARC機能では、OPTモード同様に「Dolby Digital、DTS、DTS-ES、AAC5.1ch、LPCM」のフォーマット出力となります。
オーディオ・リターン・チャンネル (Audio Return Channel) の略。ARC に対応している機器同士であれば、HDMI ケーブル 1 本でつなぐだけで、双方のデジタル音声を楽しむことができます。
SONY.JP
RS-HD2HDA2-4Kのメリットデメリット
- PS5やSwitch、XBOXでの使用をメーカーで確認済み。
- 光デジタル出力だけでなく、LINE出力やパススルー出力が可能。
- モード切りかえにケーブルの抜き差しが不要になり、端子の摩耗や故障の確率が減る。
- ARC対応機器が生かせる出力。
- 他社製品より価格が少し高い。
- スリープ機能が無いため、LEDが点灯し続ける。
- リモコンが無いので、スイッチの切り替えに本体まで行く必要がある。
ゲームだけでなくオーディオ機器も使いたい人に最適な音声分離器
ゲーム専用のHDMIオーディオ分離器と言えばASTRO HDMIアダプターが有名です。
ラトックシステムのHDMIオーディオ分離器(RS-HD2HDA2-4K)は、ゲーム機だけでなくアンプやスピーカーと言ったオーディオ機器とも接続ができる拡張版の位置づけと考えてよいでしょう。
せっかくアンプやスピーカーがあるから活用したい!そんな希望を持つ人は、ラトックシステムのHDMIオーディオ分離器を導入してみてください。
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