Legion Goは、どれぐらい遊べるの?
Legion Goは買っても損しない?
Legion Goのデメリットが知りたい。
今回は、ポータブルゲーミングPCの中でも画面が大きく、解像度が高いLenovo Legion Goを紹介します。
実際に使ってレビューしましたが、いろいろ気になるポイントがあって正直おすすめできません。
辛口レビューになってしまいました・・・
ポータブルゲーミングPCを検討している方がこの記事を読むことで、Legion Goがどのぐらい使えそうか、自分に合っているか知ることができます。
Legion Goを検討している方は参考にしてください。
Lenovo Legion Go
参考価格:134,860円(税込み、送料無料)
8.8型 IPS液晶 2,560 x 1,600ドットで144Hzの高性能モニター搭載。
OSにWindows11が搭載されているので、Steam以外のゲームプラットフォームも遊べます。
左右のコントローラーを取り外し、本体部分をタブレットとして使うことも可能です。
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Lenovo Legion Goの仕様と他社比較
Legion Goと他社製品の仕様を表にまとめました。
Legion Go | ROG Ally (2023) RC71L | Steam Deck | |
---|---|---|---|
プロセッサー | AMD Ryzen Z1 Extreme (3.3GHz/5.1GHz) | AMD Ryzen Z1 Extreme (3.3GHz/5.1GHz) | AMD Zen 2 (2.4GHz/3.5GHz) |
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit | SteamOS 3 |
グラフィック | AMD Radeon グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス | 8 RDNA 2 CU |
メモリー | 16GB LPDDR5X-7500MHz (オンボード) | 16GB LPDDR5-6400 (オンボード) | 16GB LPDDR5-6400 (オンボード) |
ストレージ | SSD 512GB PCI Express 4.0 | SSD 512GB PCI Express 4.0 | 1TB NVMe SSD |
ディスプレイ | 8.8型 IPS液晶 2,560 x 1,600ドット グレア タッチパネル搭載 | 7.0型 TFTカラー液晶 1,920×1,080ドット グレア タッチパネル搭載 | 7.4型 OLEDディスプレイ 1280×800 HDR アンチグレア 高性能タッチ |
リフレッシュ レート | 144Hz | 120Hz | 90Hz |
バッテリー | リチウムイオンポリマー (2セル/49.2 Wh) | リチウムポリマー (4セル/40Wh) | 50Wh |
電源アダプター | 65W | 65W | 45W |
コントローラー | コントローラー L & R | 本体一体型 | 本体一体型 |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E対応 Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E対応 Bluetooth 5.1 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
サイズ | 298x131x40.7mm | 280×111.38×40.58mm | 298x117x49mm |
重量 | 約 854g | 約 608 g | 約640 g |
カラー | シャドーブラック | ホワイト | ブラック |
価格 2024年4月時点 | 134,860円 | 109,800円 | 99,800円 |
ストアリンク | Lenovoストア | ASUSストア | Steam Deck |
表にまとめてみると、Legion Goは13.5万円と一番高額です。その分、ディスプレイサイズが大きく、リフレッシュレートも一番速い液晶を搭載。
一番安いSteam Deckはストレージが1TB搭載されていますが、Steamのゲームしか遊べない制限があります。
ちょうど間にあるのがASUS ROG Ally。ストレージやCPUはLegion Goと同じで、Steam Deckより解像度の高い液晶を搭載しており、価格も中間です。
Legion Goは液晶スペックがダントツで高いですね。
Legion Goはストレージは512GB搭載版しかなく、複数のゲームをインストールにはやや少な目。
購入時のカスタマイズができず、ストレージ1TBバージョンも販売されていません。
拡張ストレージとしてMicroSDカードが使えるので、ファイルの保存などに利用しましょう。
OSにWindows11が採用されているため、Bluetoothキーボードやマウスを接続すれば、普通にPCとして使うことも可能です。
普通のPCと同じく複数のゲームプラットフォームをインストールできるので、Steam以外のゲームをプレイしたい人は嬉しいですね。
IPSとWQXGA液晶は、画面がハンパなく綺麗ですよ!でも、問題もあります・・・
Lenovo Legion Goの外観
Legion Goを初めて手にした時の感想は「大きい!」
Switchと並べると、Legion Goがとても大きいことがわかりますね。
8.8インチのIPS液晶はとても綺麗。ゲームだけでなく、動画も綺麗な映像で視聴できます。
本体裏面のスタンドでLegion Go本体を立てられます。机の上に置いてゲームをしたり、動画を見たりするときに便利ですね。
本体下部にはUSB-Cが1つ。
上部は電源、ヘッドホン端子、MicroSD、USB-C、ボリュームボタンが並びます。
コントローラーには裏面ボタンも付いているので、ゲーム設定で操作しやすくカスタマイズできます。
右のコントローラーには小さなパッドが付いていて、ノートPCと同じようにマウス操作が可能。
右のコントローラーをコントローラードックにセットしてマウスのように使えます。左のコントローラーでスティック操作。右手でマウスのように操作することが可能です。
本体が大きく画面がとてもキレイ。本体は重さがあり、長時間手に持ってプレイするのは辛いかな。
Lenovo Legion Goでゲームをプレイ
Legion Goでゲームのベンチマークテストをしました。
- Apex
- FF15
- ストリートファイター6
- サイバーパンク2077
- ドラゴンズドグマ2
Apex
Apexは処理が軽めのFPSシューターゲームです。
フレームレート計測は訓練場を周回。テルミットグレネードなどを投げてフレームレートを確認しました。
解像度 | 低設定の平均fps |
---|---|
WUXGA 1920×1200 | 85fps (24fps) |
WQXGA 2560×1600 | 50fps (18fps) |
ApexをプレイするときはWUXGA(1920×1200)が良さそうです。シーンによって100fps前後でプレイできます。
テルミットグレネードを投げたり、ウルトを使うとフレームレートが極端に落ちますが、それ以外は違和感なくプレイできました。
Switch版を遊んでいる人には、とても快適に感じるはず。PC版ユーザーはフレームレートが気なるかもしれません。
ストリートファイター6
ストリートファイータ6は、試合中のフレームレートが60fpsに制限されています。
技の入力や防御のタイミングなど、フレーム単位で操作が要求されるので、試合中は60fps出したいゲームです。
解像度 | LOW | NORMAL |
---|---|---|
FHD 1920×1080 | (30fps) 快適 | 59.89fps(30fps) 設定変更必要 | 42.7fps
WQHD 2560×1440 | (30fps) 快適 | 59.85fps(27fps) 動作困難 | 28.05fps
ストリートファイター6はFHDでもLOW設定にしないと試合中に60fpsが出せません。
FHDのLOW設定でも画質が低いとは感じず、十分楽しめるので調整しましょう。
実際にストリートファイター6でアーケードモードをプレイしましたが、FHDのLOW設定で十分楽しめました。
ポータブル機でスト6がプレイできるのは大きな魅力!60fpsで遊べるので、本気でプレイできます!
サイバーパンク2077
PCゲームの中でも重量級と言われるサイバーパンク2077。付属のベンチマークソフトで計測しました。
解像度 | 低 | Steam Deck | 低+FSR ウルトラパフォーマンス |
---|---|---|---|
WUXGA 1920×1200 | 39fps | 48fps | 63fps |
WQXGA 2560×1600 | 16fps | 22fps | 48fps |
サイバーパンクは低設定やSteam Deckの設定にしても30fps前後しかフレームレートが出せません。
そこで、低設定+FSRウルトラパフォーマンスにしてみたところ、WUXGAで平均63fpsの結果が出せました。
ただし、実際にゲームをプレイすると45fps前後になります。
ポータブル機でサイバーパンクが遊べるだけでもすごいですね。できるだけ設定は下げて、FSRを活用しましょう!
ドラゴンズドグマ2
ドラゴンズドグマ2は調整不足のせいかフレームレートが出せません。
解像度 | 最低設定 |
---|---|
WXGA 1280×800 | 23fps |
WUXGA 1920×1200 | 19fps |
WUXGA(1920×1200)でグラフィック設定を極限まで下げても、平均19fps程度しか出せません。
これは、Legion Goのスペックが低いのではなく、ドラゴンズドグマ2の調整不足と言えます。
スペックの高いデスクトップPCでも60fps出すのが困難なゲームなので、現状ではプレイが厳しいと言えます。
>>ドラゴンズドグマ2のフレームレートをこちらの記事でまとめています。参考にしてください。
FF15
FF15は処理負荷が高めのRPGです。
解像度はFHDで、ベンチマークソフトを使って計測しました。
FHD 1920×1080 | 低設定の平均fps |
---|---|
通常品質 | 3372 平均40fps 普通 |
軽量品質 | 4551 平均45fps やや快適 |
通常品質で平均40fps前後。軽量品質だと平均45fpsぐらいでプレイできます。
激しいバトルでは35fpsぐらいまでフレームレートが下がりますが、プレイに支障はないでしょう。
必ずしも高いfpsが必要ではないので、違和感なくプレイできそうです。
ゲームベンチマークの総評
Legion Goは、基本的にFHD以下の低設定でゲームプレイすることをおすすめします。
8.8インチ WQXGA(2560 x 1600)で144Hzの液晶が搭載されていますが、ゲームではパフォーマンスを最大限に発揮することはできません。
FHDで30fps~60fpsをターゲットにしたポータブルゲーミングPCであることを理解しておきましょう。
WQXGA(2560 x 1600)の144Hzでゲームが楽しめる!ということは無いので注意してください。
Lenovo Legion Go
参考価格:134,860円(税込み、送料無料)
8.8型 IPS液晶 2,560 x 1,600ドットで144Hzの高性能モニター搭載。
OSにWindows11が搭載されているので、Steam以外のゲームプラットフォームも遊べます。
左右のコントローラーを取り外し、本体部分をタブレットとして使うことも可能です。
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騒音は思ったより静か
- FF15ベンチマーク中にファンの音を計測。
- FHDの軽量品質で10分間ベンチマークを実行。
- Legion Goの電源設定はパフォーマンスモード。
- ACアダプターを差し込んで、充電しながら計測。
ベンチマーク中のファンの音は平均35dB前後。
思ったより静かでした。ヘッドホンやイヤホンを使っていると気になりません。
ただし、静かな図書館などで使うと周囲に迷惑になる可能性があります。
Legion Goを外で使うとき、パフォーマンスは落ちますが「静音モード」に切替えましょう。
ゲーミングノートPCのような大きな騒音では無く、それほどうるさいとは感じませんでした。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間のチェックは、以下の条件で計測しました。
- ゲーム:サイバーパンク2077
- 画面解像度:WUXGA(1920×1200)
- グラフィック設定:低
- スケーリング:FSR ウルトラパフォーマンス
- Legion Goの電源設定:パフォーマンス
バッテリー駆動時間:1時間8分
バッテリー駆動で1時間は厳しいですね。2時間ぐらい持ってくれると良いのですが・・・
バッテリーを長時間持たせたいときは、電源設定をバランスモードにするなど調整が必要です。
ただし、バランスモードや静音モードにすると、ゲーム中のフレームレートが下がります。
バランスモードにすると30fpsぐらいに抑えられます。
本体背面の発熱に注意
ゲームをプレイしていると、Legion Goの背面がけっこう熱くなります。
コントローラー部分を持っていれば問題ないですが、画像のように本体側に指が乗ると低温火傷しそうなぐらい熱くなるので注意が必要です。
重たいので自然と指を伸ばして本体を支えようとしてしまいます。背面が想像以上に熱くなるので注意が必要です。
じわじわと指が焼かれるような熱さです・・・
Lenovo Legion Goのメリット・デメリット
- PCゲームがポータブル機で遊べる。
- Windows搭載なので、インターネットやPCソフトが使える。
- 8.8インチの大型モニターは、寝転がりながら映画を見るのに最適サイズ。
- タッチパネルなので、タブレット代わりに使える。
- Steam以外のゲームプラットフォームも使える。
- IPS液晶で動画や写真をクッキリした画質で見ることができる。
- 本体が重たくて手が疲れる(854g)
- ゲームでは2560×1600、144Hzの性能が活かせない。
- コントローラーのFPSモードが強烈に使いにくい。
- SSD容量が少ない(512GBのみ)
- バッテリー駆動時間が短い(パフォーマンスモードで1時間)
こうやって見ると、Steam以外のゲームが遊べるのと、液晶がキレイという点以外はデメリットの方が目立ちます。
高性能液晶を活かしきれるシーンは、インターネット閲覧や動画視聴などに限定されるでしょう。
次の項目で特に気になる問題点3つを詳しく解説します。
Lenovo Legion Goの問題点
Legion Goの問題で特に気になる3点をまとめました。
- 本体が重たくて手が疲れる。
- ゲームで液晶の性能が活かせない。
- FPSモードは強烈に使いにくい。
けっこう致命的な3点なので、検討する方は必ず確認しておいてください。
本体が重たくて手が疲れる
Legion Goは854gあるため重いです。
854gのLegion Goを持ち続けるには、コントローラー部分をしっかり握る必要があり、長時間使っていると手が疲れます。
筋トレしながらゲームプレイをしたい人には良いかもしれません。
ポータブル機は手軽にゲームが楽しめるイメージですが、Legion Goは重たくて疲れるのが残念です。
ノートPCに比べればポータブルですが、やっぱ重いって。。。
ゲームで液晶の性能が活かせない
8.8インチでWQHD(2560×1600)。144HzのIPS液晶モニターが搭載されたLegion Go。
とても綺麗な画面で快適にゲームプレイができる!と思いますよね。
しかし、Legion Goはゲームで液晶性能を活かしきれるパワーが無いです。
ゲーム別ベンチマークを見てもらうとわかるように、はWUXGA(1920×1200)かFHD(1920×1080)にしないとゲームで60fpsすら出せません。
FHDにしてもゲームによっては60fpsに到達しないことがあり、プレイしていて残念な気持ちになります。
WQHD(2560×1600)で快適にゲームができることは無いため注意が必要です。
144Hz液晶が宝の持ち腐れになってるのが残念過ぎます。
FPSモードは強烈に使いにくい
コントローラーをマウスのように使えるFPSモード。
一見すると便利そうですが、実際に使ってみると強烈に使いにくいです。
キーマウでゲームをしている人はスムーズにプレイができるのかと思いきや、マウス操作と操作や感覚が違い過ぎて思ったように操作ができません。
筆者は普段キーマウですが、FPSモードはまともに操作できませんでした・・・
また、FPSモードにはもう一つ大きな問題があります。
FPSモード操作が上手くなっても、他で使えない。
コントローラーともキーボード&マウスとも違う操作感のため、Legion Go以外で活かせる操作ではありません。
FPSモードを極めるより、コントローラー操作の方が何倍も有益です。
開発者はFPSモードが本当に使いやすいと思ったのだろうか?
ここで紹介したように、高解像度液晶やFPSモードなど、Legion Goの特徴がデメリットで潰されています。
ポータブル機としてチャレンジしている感じはありますが、まずは快適なポータブルゲーミングPCを作ってほしかったですね。
価格の割には残念なポータブルゲーミングPCでした。
Lenovo Legion Goはこんな人向け
Legion Goはこんな人なら買っても良いです。
- お金に余裕がある人。
- ゲームのパフォーマンスが低くても気にしない人。
- 変わったギミックのポータブルPCが欲しい人。
- ゲームをしながら筋トレ気分を味わいたい人。
純粋にポータブル機でPCゲームをプレイしたい!ポータブル機で快適に遊びたい!
このように、普通にゲームを快適に遊びたい!と考えている人は、他社製品を検討した方が良いです。
よほどLenovoが好きなら止めませんが、少なくとも筆者はLegion Goをおすすめしません。
Lenovo Legion Goは次のバージョンに期待
Lenovo Legion Goはポータブル機でSteam以外のゲームも遊べる点は評価できます。
ただ、2560×1600の144Hzという高解像度モニターが活かしきれる性能が無く、解像度やグラフィック設定を出来る限り下げてプレイする必要がある点は残念。
パフォーマンスモードではバッテリー駆動時間が1時間程度と、電源が無い場所で使うには短いです。
本体が大きく、重さもあるのでLegion Goを持ったままゲームを続けるのは辛い。長時間ゲームをするときは、机に本体を立ててプレイする方がよいでしょう。
Legion Goの特徴でもFPSモードは使いにくさこの上ないレベル。FPSモードが上手くなっても、他のPCやゲーム機で活用することができず、無理に習得する意味がありません。
こうやって見ると、ポータブルゲーミングPCとしては液晶がとてもキレイで画面が大きいという点は良いですが、その他のデメリットが目立ちます。
特別な理由が無い限り、いま買うのは待った方が良いというのが正直な感想です。
Legion Goの後継機が出る噂があります。次の機種に期待しましょう。
Lenovo Legion Go
参考価格:134,860円(税込み、送料無料)
8.8型 IPS液晶 2,560 x 1,600ドットで144Hzの高性能モニター搭載。
OSにWindows11が搭載されているので、Steam以外のゲームプラットフォームも遊べます。
左右のコントローラーを取り外し、本体部分をタブレットとして使うことも可能です。
\送料無料!/
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