「FXのRSIで何がわかるの?」
「初心者でもできるRSIを使った手法が知りたい」
そのような悩みに答える記事です。
RSIは相場の過熱感、いわゆる「買われすぎ、売られすぎ」を判断できるインジケーターです。
レートがさらに伸びるのか、または反転するのか、トレードで大切な情報を教えてくれるテクニカル指標といえるでしょう。
それだけに使いこなせれば、トレードで有利になるのは間違いありません。
そこでこの記事ではFX初心者向けに、RSIの見方や使い方をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、RSIを使った手法はもちろん、注意点もわかるようになりますよ!
- RSIとは
- RSIの見方
- RSIを使ったレンジ相場逆張り手法
- おすすめの組み合わせ
- 使用時の注意点
- RSIが使いやすい分析ツール
RSI(相対力指数)とは?
RSI(Relative Strength Index)は、アメリカのJ.W.ワイルダー氏が考案した、相場の過熱感を示すオシレーター系の指標です。
日本語では「相対力指数」と呼ばれ、現在のレートが「買われすぎなのか、売られすぎなのか」を数値から把握できます。
数値は0%に近いほど売られ過ぎ、100%に近いほど買われ過ぎと判断します。
RSIはレンジ相場に強く、多くのトレーダーが愛用しているテクニカル指標の1つです。
RSIの計算式
RSIは、以下の計算式により算出されます。
1. 一定期間の上昇幅の合計
2. 一定期間の下落幅の合計
3. RSI = ① ÷(①+②)× 100(%)
例えば、過去14日間の上昇幅の合計が600pips、下落幅の合計が400pipsだった場合。
【RSI=600÷(600+400)×100%=60%】となります。
この数値が、一定期間の上下変動により上昇した割合を示しています。
計算式を覚える必要はないから、相場の過熱度がわかる指標と覚えておこう。
RSIの見方
RSIには大きく次の3つの見方があります。
- 「数値」から相場の過熱度
- 「ダイバージェンス」でトレンド転換
- 「リバーサル」でトレンド継続
RSIの見方を覚えれば、より優位性のあるトレードができるでしょう。
「数値」から相場の過熱度
RSIの1番の特徴は、相場の過熱感を視覚的にとらえやすいところです。
0%に近いほど売られ過ぎ、100%に近いほど買われ過ぎと、シンプルな判断が可能です。
基本的な目安として、70%以上で買われすぎとして売りのエントリーチャンス、30%以下なら売られすぎとして買いのエントリーチャンスという見方をします。
なかでもレンジ相場で効果を発揮し、的確に相場の反転をとらえたいときに役立ちます。
「ダイバージェンス」でトレンド転換
逆行を意味するダイバージェンスは、RSIと価格の値動きが反対に動く、トレンドの転換前に見られるサインです。
具体的には、ローソク足が高値や安値を更新する一方で、RSIは更新できなかった状態を指します。
ダイバージェンスが発生すると、トレンドが転換する可能性は高くなるため、RSIの数値だけでエントリーするより効果的です。
必ずトレンドが転換するわけではありませんが、優位性の高いサインとして活用できます。
「リバーサル」でトレンド継続
ダイバージェンスとは逆に、トレンドの継続を示すサインがリバーサルです。
RSIが高値や安値を更新する一方で、ローソク足は更新できなかった状態を指します。
リバーサルが発生したら、それまでのトレンド方向に動く可能性が高くなります。
そのため順張り手法との相性が良く、精度を高めるのに取り入れてみるといいでしょう。
RSIのおすすめ期間設定値
RSIの期間に決まりはありませんが、設定値は『14』をおすすめします。
というのも、RSIの提唱者J.W.ワイルダー氏がその数値を推奨しているからです。
他には、『9、22、30、42、52』といった設定値もよく使われています。
数値にこだわりがなければ、『14』を使うといいでしょう。
スグできるRSIを使ったレンジ相場逆張り手法
ここでは初心者でも取り入れやすい、RSIを使った手法を紹介します。
トレードの前提条件は次のとおりです。
- レンジ相場である
- RSIが30以下、または70以上に達している
- ダイバージェンスが発生している
実際の画像を使って手順を詳しく解説しますね。
水平線ラインでレンジ相場を確認
最初にチャートに水平線ラインを引いて、レンジ相場であることを確認します。
上のチャートのように高値も安値も更新できていなければレンジ相場です。
同じ値幅を何度も上下しているレンジ相場ほど、RSIはより有効になります。
水平線に引き付けてエントリーが基本になりますので、ラインは必ず引いてください。
RSIを設定する
続いてRSIを設定します。
設定は『14』がおすすめです。
多くの分析ツールでは『14』がデフォルトとなっていますが、1度設定を確認しておきましょう。
RSIが30%または70%に達する
RSIを設定したら、30%または70%に達するまで待ちます。
上のチャートは30%と70%どちらにも達している例です。
しかし、達したらすぐにエントリーするわけではありません。
トレードの条件が成立しているか、落ち着いてチャートを見ていきましょう。
ダイバージェンスを確認でエントリー
水平線付近にレートが到達し、RSIの数値が30%または70%に達したら、最後にダイバージェンスを確認してエントリーします。
上のチャートを見ると、ローソク足が高値や安値を更新する一方で、RSIは更新できていないのがわかりますよね。
このようにダイバージェンスを確認できてからのエントリーがおすすめです。
その後の動きを見ると水平線ラインで反発し、相場が逆行しているのがわかりますね。
決済については、欲張らず水平線付近で行うといいでしょう。
おすすめの組み合わせボリンジャーバンドとの組み合わせ手法
RSIはトレンド系のインジケーターと組み合わせて使うと、より効果的な運用が見込めます。
なぜなら、RSIが苦手な相場をトレンド系で補っていけるからです。
とくにおすすめしたいのが、ボリンジャーバンドを組み合わせた手法です。
ボリンジャーバンドは、視覚的にトレンド方向がわかりやすいうえに、想定される値動きの範囲を教えてくれます。
相場の反転をとらえるのが得意なRSIとの相性は抜群だよ。
STEP1:ボリンジャーとRSIの設定する
まずはボリンジャーバンドとRSIを次のように設定します。
- 使う時間足:1時間足
- RSIの期間:14
- ボリンジャーバンドの期間:21
STEP2:ダイバージェンスの確認する
次に、RSIのダイバージェンスの発生を確認します。
ダイバージェンスが発生していれば、価格の値動きとRSIは反対に動きます。
相場の反転する確率がかなり変わってくるので、ダイバージェンスは必ずチェックしましょう。
STEP3:RSIのブレイク確認する
ダイバージェンスが発生したら、続いてRSIのブレイクを確認します。
ここでのブレイクラインはRSIの50%ラインとなります。
なぜなら価格が大きく動く前は、RSIで30%~50%(逆は50%〜70%)のレンジを形成後にブレイクする傾向があるからです。
上のチャートでは、価格より先にRSIの数値が上昇しているのがわかりますよね。
このようにRSIのブレイクも確認できたら、エントリーの準備をしておきましょう。
STEP4:エクスパンション発生でエントリーする
ここまでの条件が整ったら、最後にボリンジャーバンドのエクスパンションの発生でエントリーをしていきます。
ただし注意点として、ボリンジャーバンドがエクスパンションする前に、スクイーズが発生していたかを必ず確認しておいてください。
スクイーズがないエクスパンションだと、ダマシにあう可能性があるからです。
スクイーズ後にエクスパンションの発生を確認できたら、ローソク足が+2σを突き抜けたタイミングでエントリーします。
エクスパンション・スクイーズとは?
エクスパンション:上下のバンドが広がっている状態のこと。
スクイーズ:上下のバンドが狭まっている状態のこと。
RSIの売買シグナルが一目でわかるサポートツール
「すぐRSIが使いこなせるか心配」という人もいますよね。
ここでは、RSIの売買シグナルがひと目でわかるサポートツールを紹介します。
ツールを使えば、売買シグナルの見落としの心配もなくなるでしょう。
外為どっとコムのお天気シグナル
外為どっとコムの無料分析ツール『ぴたんこテクニカル』には、「お天気シグナル」という機能が備わっています。
この機能には、RSIを含むインジケーターの売買シグナルを、自動で検知して知らせてくれる機能があります。
例えばRSIの場合、RSIが70%以上になったら売りサイン、30%以下なら買いサインが点灯するといった具合です。
ただしシグナルも絶対的なものではないので、この後の使い方を見ておいてください。
お天気シグナルの使い方
『お天気シグナル』を使いこなすには、次の流れを意識することが大切です。
- 自身で分析を行い、エントリーの根拠を見つける
- エントリー前の最後の確認としてお天気シグナルをチェック
- 自分の予測と合致しているならエントリー、反する場合は見送る
- あくまでも自分で分析した最後の一押しとして使う
例えば、RSIでダイバージェンスとブレイクが確認できたときに、お天気シグナルでさらに念押しをする、といった使い方をするといいでしょう。
サインだけに頼らず、必ず自分の分析と照らし合わせて利用するようにしてください。
その他の使える分析サポートツール
お天気シグナル以外にも、さらに相場分析に役立つサポートツールがあります。
例えばFX会社によっては、次のような魅力的なツールが提供されています。
・外為どっとコムの『ぴたんこテクニカル』にある未来予測チャート
・ヒロセ通商の注文状況とポジション状況を確認できる機能
外為どっとコムの『ぴたんこテクニカル』にある未来予測チャート
外為どっとコムの未来予測チャートは文字通り、未来の値動きを予測するためのツールです。
過去のチャートの形から、現在のチャートと類似性の高い近似チャートを3つまで表示してくれます。
例えばRSIのリバーサルでトレンド継続のサインがでているのなら、3つの近似チャートもそれぞれ同じトレンド方向であれば信頼性は高いといえるでしょう。
必ず予測どおりになるわけではありませんが、参考情報のひとつとして使ってください。
ヒロセ通商の注文状況とポジション状況を確認できる機能
ヒロセ通商のLIONFXには、リアルタイムでトレーダーの注文状況とポジション状況を確認できる機能があります。
トレーダーたちの指値・逆指値注文の価格帯や、ポジションをもった価格帯が把握できるというわけですね。
RSIが買われ過ぎを示しているときに、注文状況で売り注文が多ければ、この後下がると予想しているトレーダーが多い、というような客観的な裏付けとして活用できます。
ヒロセ通商のユーザー分のみですが、貴重な分析材料といえるでしょう。
RSIが使いやすい分析ツール3選
RSIを使った分析がしたいけど、分析ツールを選ぶ時のポイントは?
インジケーターの豊富さと描画機能の使い勝手の良い分析ツールを選ぼう!
今回はどちらも高水準のツールを提供しているFX会社を3社紹介するぞ!
さらに分析サポートツールがあると、分析の精度が上がりおすすめですよ!
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RSIを使うときの注意点
RSIを使う際は、次の点に注意してください。
- だましに気をつける
- 必ず上位足チャートを確認する
- 経済指標発表前後はトレードを避ける
大切なポイントなので、しっかりと押さえておきましょう。
だましに気をつける
RSIを使う上では、『だまし』の動きに注意してください。
相場は必ずしも、予測通りに動くわけではありません。
いくら経験を重ねたプロでも、勝率100%というのは不可能なのです。
FXでは勝率よりも、最終的に利益を出すほうが重要だと覚えておきましょう。
『だまし』にあう確率を下げるために、他のインジケーターを組み合わせるのが大切よ。
必ず上位足チャートを確認する
上位足のチャートは、必ず確認するようにしてください。
なぜなら、下位足より上位足の影響の方が強いからです。
例えば、5分足で買われ過ぎのサインが出ていても、1時間足でサインが出ていなければ、値動きが起こる可能性は少なくなります。
上位足でもサインが出ていないと、予測通りになりにくく、根拠も弱いといえるのです。
RSIを使うときは、忘れずに上位足のチャートもチェックしましょう。
経済指標発表前後は避ける
経済指標発表前後は、トレードを避けた方が賢明です。
なぜなら、指標発表前後はテクニカル分析が機能しにくいからです。
経済指標は世界中の投資家たちが注目しており、複雑な値動きになる傾向にあります。
指標の結果でどう動くかは予測不可能ですし、反対に動くと大きな損失にもつながります。
経済指標発表前後は、トレードを見送りましょう。
まとめ
この記事では、FXのRSIについて解説しました。
どのようにRSIを見ればいいか、どういう使い方ができるかわかったと思います。
記事のまとめです。
・RSIは相場の過熱感がわかるオシレーター系のインジケーター
・数値が0%に近いほど売られ過ぎ、100%に近いほど買われ過ぎと判断できる
・RSIは「相場の過熱感」「トレンド転換」「トレンド継続」の判断に使える
・RSIの設定値のおすすめは『14』
・他のインジケーターと組み合わせて利用しよう
RSIの見方を覚えれば、値動きの反転の気配をイチ早くキャッチできるでしょう。
ただし、トレンド相場ではダマシにあうことも多いので、ボリンジャーバンドなど他のインジケーターと組み合わせての活用を心がけてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
RSIのよくある質問
- RSI指標とはどういう意味ですか?
-
日本語で「相対力指数」となり、一定期間内の上げ幅と下げ幅を合わせた、全体の変動幅における上げ幅の割合を数値化しています。
現在の為替が買われ過ぎ売られ過ぎを判断できるテクニカル指標です。
- RSIが高いとどうなりますか?
-
RSIが70%以上の高い数値だと現在買われ過ぎの相場だとわかります。
逆に30%以下のだと売られ過ぎの相場と判断できます。
- RSIの基準値はいくつですか?
-
相場が買われ過ぎと判断できる基準値は70%以上で、売られ過ぎの基準値は30%以下です。
70%以上で売りサイン、30%以下で買いサインと覚えましょう。