FX自動売買の海外業者の闇！悲惨な詐欺から身を守る方法

「海外FXの自動売買ってどんな仕組み？」

「国内の自動売買と比べてどんなメリットがあるの？」

「海外業者を利用するのは違法なの？」

このような悩みを解消できる記事です。

海外FXの自動売買はEAをMT4/MT5に組み込んで稼働させるので、自由度の高い運用が魅力です。

しかし、EAを使った自動売買は取引環境の整備やツールを操作する難易度が高く、詐欺事例が報告されているなど信用性にも問題があります。

この記事では、海外自動売買の仕組みやメリット・デメリット、詐欺などの注意点を詳しく解説します。

最後まで読めば初心者でも簡単にはじめられる自動売買がわかるので、ぜひ参考にしてください。

海外FXの自動売買（EA）とは？

海外FXの自動売買について、はじめに2点確認しておきましょう。

それぞれの内容を詳しく見ていきます。

海外FXの自動売買（EA）の基礎知識

自動売買とはトレーダーに代わってプログラムが24時間自動で売買してくれる仕組みです。

なかでも海外FXで使う自動売買は「EA（エキスパートアドバイザー）」と呼ばれます。

一般的にMT4やMT5という取引ツールに組み込んで動かします。

自動売買（EA）には「無料EA」と「有料EA」がある

しいて言えば、無料EAのほとんどはFX会社が提供しており、使える会社が限定的な点です。

一方有料EAはどのFX会社でも利用でき、バックテストやフォワードテストで性能を比較しやすいメリットがあります。

海外FXで自動売買（EA）を行う際のメリット

国内FXに比べて海外の自動売買には下記3つのメリットがあります。

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

世界中の開発者のプログラムが利用できる

ひとつ目は世界中のプログラムを使える点です。

国内業者の自動売買は国内で開発されたものが多い一方、EAは世界中の開発者が作っているからです。

豊富なEAのなかから儲かりそうなものを探せるのはメリットですね。

入念なバックテストやフォワードテストを実行できる

2つ目はEAを用いたバックテストやフォワードテストができる点です。

バックテストはEAの設定を過去の為替レートに当てはめた場合の成績を確認でき、フォワードテストは実際の相場で運用した成績を示し、EAの実力がわかるテストです。

国内だと会社やプログラムによって機能にバラつきがありますが、EAでは2種類のテストで実績を確認してから運用するかどうかを判断できます。

EAは自作もできるので、こだわりは無限である

FXの経験とプログラミングの知識があれば、自身のスキルを活かしたEAの開発も可能です。

新しいインジケーターの使い方を覚えたり、取引手法を見つけてEAに組み込む楽しみも生まれますよ。

海外FXで自動売買（EA）を行う際のデメリット

国内FXと比較した際のデメリットは次の3つです。

特に初心者にとって海外の自動売買はハードルが高いので、しっかり確認しておきましょう。

EAを買ってきて使う場合、国内FX会社のツールより高難度

ひとつ目はMT4でEAを使う場合、国内業者のツールより操作の難易度が高い点です。

MT4は自由度が高く幅広い機能を持つので、トレーダーが操作しなければならない項目が多いからです。

またMT4を24時間稼働させるには自動売買専用のVPS（仮想専用サーバ）が必要で、VPS契約を結んでMT4と接続するなどネットに精通している人の方が向いています。

FX会社もEAについてはサポートしないため自己責任で

EAは業者のサポート対象外のため自己責任で行う必要があります。

MT4を提供している業者でもEAの利用については基本的にサポートしていません。

金融庁からも注意勧告！海外自動売買にはトラブルが多い

3つ目は出金に応じてもらえないといったトラブルが多い点です。

金融庁に無登録の海外業者とは取引をしないように金融庁からも注意喚起されています。

万が一トラブルが生じても日本の法律が適用されず泣き寝入りになります。

海外FX業者を利用することに違法性はあるか？

海外業者を利用するのは違法ではありません。

しかし日本で金融商品の取引を行う場合は、原則として金融商品取引法上の登録が必要で、海外業者が無登録で「勧誘」及び「勧誘に類する行為」をすることは禁止されています。

いわゆる金融商品取引業を、財務局の登録を受けずに無登録で営業した場合、罰則は、5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する、となっています（金融商品取引法第197条の2）。

引用元：行政書士トーラス総合法務事務所「金融商品取引業の無登録営業の罰則」

一方で無登録の海外業者と取引する国内居住者側には罰則がないので取引自体は違法ではないものの、トラブル防止のため注意は払うべきです。

海外FX自動売買の被害事例

海外FXでは金融商品取引法上の登録問題だけでなく、詐欺被害の報告が相次いでいます。

どのような手口なのか、国民生活センターに寄せられた被害事例を見ていきましょう。

インターネットの広告を見つけ、業者に資料を請求した。その後、業者から電話がきて、「海外の業者がシステム開発したFX自動売買ソフトを限定500人に販売している。月15％ずつ増えていく」と説明されて契約した。

ソフト代約3万円を支払い、業者の指示で海外の業者の海外にある口座に約50万円を入金した。パソコンにソフトを入れると海外の業者のホームページに自分のページができ、売買画面が出てきた。順調に利益が出ていると、「上のランクのソフトがある」と言われて、さらにソフト代約5万円を支払い、口座に約300万円を入金した。

その後、ソフトを販売した国内の業者に、元金と同額の出金を依頼したが、「取引をすべて終了しなければ出金できない」と言われた。業者は「我々はソフトの販売会社であり、海外の業者に仲介しているだけ」と言っている。解約して返金してほしい。

引用元：独立行政法人国民生活センター「儲かってるのに出金できない！？海外FX取引をめぐるトラブルにご注意－自動売買ソフト等を購入させ、海外FX取引に誘う手口－」

海外FXを利用するときは詐欺に遭わないよう自分で見極めるのが大切です。

海外FXと国内FXの自動売買を比較してみる

【海外FXと国内FXの自動売買比較表】

	海外FX会社の自動売買（EA）	国内FX会社の自動売買（EA）	国内FX会社の自動売買プログラム
自動売買プログラム	MT4のEA	MT4のEA	独自プログラム
金融商品取引法上の登録有無	無登録	登録済み	登録済み
信託保全	不明（顧客の資産は保護については業者による）	あり（万が一業者が破綻した場合でも顧客の資産は保護される）	あり（万が一業者が破綻した場合でも顧客の資産は保護される）
詐欺被害や出金トラブル	多い	EAプログラムに注意	なし
向いている人	FXの中級者〜	FXの中級者〜	FXの初心者〜

海外FXはEAのみですが、国内FXはEAとそれ以外の自動売買プログラムを利用する業者にわかれます。

国内業者は金融庁に登録しているので、万が一業者が破綻した場合でも信託保全で顧客の資産は保護されます。また、詐欺のリスクもありません。

ただし国内業者でもEAを使う場合は、儲かるプログラムの選定には注意が必要です。

EAは始めるハードルが高いですが、国内業者なら比較的簡単に設定できる自動売買が多いので初心者に向いています。

国内会社の自動売買プログラムでも利益はあげられる

EAより導入が簡単な国内業者の自動売買でも十分な利益があげられます。

実際に各社が公表している運用実績を見ると結果が出ていますよ。

国内業者の自動売買からはじめてみて、慣れてからEAに移行するのがスムーズです。

初心者向け！始めやすい国内FX自動売買口座3選

まとめ

海外FXの自動売買は、世界中で開発されたプログラムを使えたり、入念なテストができるなど国内業者にはないメリットがあります。

一方で取引環境の構築やEAの選定というハードルの高さだけでなく、詐欺などのトラブルが多いのが難点です。

最後にもう一度、内容を確認しましょう。

・海外業者で自動売買をすること自体は違法ではない
・海外FXの自動売買では詐欺事例が報告されているため注意する
・金融庁登録済みの国内業者なら詐欺のリスクはゼロ
・国内業者が提供する自動売買プログラムでも利益はあげられる

同じ自動売買をするなら、初心者はMT4よりも簡単に設定でき信頼性の高い安全な国内業者がおすすめですよ。

FX自動売買 海外のよくある質問

海外業者で取引するのは違法なの？

違法ではありません。

しかし、金融庁に登録せず日本で運営している海外業者は違法となります。

利用者は罪には問われませんが、違法業者で取引していることとなります。

>> 海外FX業者を利用することに違法性はあるか？

海外FXは安全なのか？

安全ではありません。

日本でFXを運営する場合は、金融庁への登録が必須です。

しかし、海外業者のほとんどは登録せず運用しているため、トラブルが生じても国は助けてくれません。

近年海外業者による詐欺などのトラブルが多発しているので、はじめるなら国内業者をおすすめします。

>> 海外FX自動売買の被害事例