RTX4060とRTX4070はどっちがいいんだろう?
RTX4060とRTX4070の性能差を知りたい。
おすすめゲーミングPCは?
この記事で、こんなお悩みを解決します。
結論を言うと、このようになります。
グラボ(GPU) | どんな人向け? |
---|---|
RTX 4060 | フルHDカジュアルゲーマー向け |
RTX 4070 | フルHD~WQHDガチプレイ向け |
GPUとグラボの説明(ここをクリック)
GPUは処理を行うチップ自体、グラボはそのGPUを搭載したカード全体を指します。
- GPU(Graphics Processing Unit): GPUは、画像や動画の表示、3Dレンダリング、機械学習などの計算処理を専門に行うチップです。コンピュータの脳に相当する「中央処理装置(CPU)」に対して、GPUは「画像処理の脳」のような役割を果たします。
- グラフィックスボード(略してグラボ): グラボは、GPUを搭載した拡張カードのことを指します。つまり、グラボはGPUを含むハードウェア全体のことで、他にもメモリや冷却システムなどが搭載されています。グラボをPCに取り付けることで、GPUの性能を活かしてグラフィックス処理を行います。
今回、RTX 4060とRTX 4070の仕様比較やゲーム別ベンチマーク、どんな人向けかをわかりやすくまとめました。
この記事を読んで、どちらが自分に合っているかチェックし、グラボやゲーミングPCを購入してください。
自分に合った、快適な環境をそろえてください!
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RTX 4060とRTX 4070の仕様比較
RTX 4060 | RTX 4070 | |
---|---|---|
CUDAコア数 | 3072 | 5888 |
ブーストクロック | 2460 MHz | 2480 MHz |
ベースクロック | 1830 MHz | 1920 MHz |
VRAM | 8GB GDDR6 | 12GB GDDR6X |
メモリスピード | 17Gbps | 21Gbps |
メモリバス幅 | 128-bit | 192-bit |
メモリ帯域幅 | 448 GB/s | 504 GB/s |
L2キャッシュ | 24MB | 32MB |
インターフェース | PCI-E 4.0 X8 | PCI-E 4.0 X16 |
DLSS | DLSS 3 | |
ポート | HDMI 2.1a x1 DisplayPort 1.4a x3 | |
最大消費電力 | 115W | 200W |
システム 電源容量 | 550W | 650W |
補助電源 コネクタ | 12VHPWR PCIe x1変換 または PCIe x1 | 12VHPWR PCIe x1変換 または PCIe x1 |
発売日 | 2023年6月28日 | 2023年6月29日 |
- RTX 4060:フルHD向け
- RTX 4070:フルHDで高fpsを維持したい。またはWQHD向け。
※fps:フレームレート
RTX 4060とRTX 4070を比較すると、完全にRTX 4070の方が上位です。
CUDAコア数はRTX 4070が5888個。RTX 4060が3072個と、2816個(約1.9倍)もの差があるため、全体の処理速度は圧倒的にRTX 4070が速いです。
また、RTX 4070はWQHD(2560×1440)がターゲットで、画像処理に影響のあるメモリバス幅やメモリ帯域幅が広く設計されています。
RTX 4060はフルHDでカジュアルプレイ。RTX4070はガチプレイと考えればOKです。
RTX 4070とRTX 4070 SUPERどっちを選べばいい?
RTX 4070とRTX 4070 SUPERをどのように選ぶと良いかまとめました。
RTX 4060:フルHDゲームで気軽に遊びたい
- フルHDモニターを使う人
- 処理が軽いゲームをする人
- 100fps出れば良い人
RTX 4060はApexやFF14など、グラフィック処理の軽いゲームならフルHDの設定次第で144fps以上出すことが可能です。
DLSS3に対応したゲームなら、より高いfpsを出すことが可能。
消費電力も115Wとかなり省電力です。
フルHDで100fps程度出ていればOKな、カジュアルプレイヤーならRTX 4060がおすすめです。
RTX 4070 :フルHDで高fpsかWQHDでゲームプレイ
- フルHDモニターで高いfpsを出したい人。
- WQHDモニターを使う人
- AI画像生成や動画編集など、クリエイティブ作業もする人。
WQHDがメインターゲットで、ほとんどのゲームがサクサクプレイ可能です。
フルHDで使うと、240Hzモニターのような高リフレッシュレートのモニター性能が引き出せます。
高いフレームレートを維持したいガチプレイヤーや、WQHDモニターを使う人におすすめです。
RTX4070 SUPER発売により、今後RTX4070は品薄になっていく可能性があります。
RTX4060とRTX4070のゲーム別ベンチマーク
ベンチマーク計測したゲームは、以下の5つです。
CPU | Intel Core i7-13700F |
メモリ | DDR5 32GB(16GB × 2) |
電源 | 1000W |
ベンチマーク計測には、MSI AFTERBURNERというfps(フレームレート)やCPU温度を記録するソフトを使いました。
パーツ構成やゲームのアップデート、プレイスタイルによってベンチ結果は変動します。ここでの結果は参考としてご覧ください。
Apex Legends
FPSゲームの中では処理負荷が低めのApex。
公平なベンチマークを取るために、訓練場で約3分間、走る・撃つ・ウルト使用などで計測しました。
解像度 | RTX4060 | RTX4070 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 低:260fps 高:155fps | 低:298fps 高:256fps |
WQHD 2560×1440 | 低:194fps 高:124fps | 低:279fps 高:217fps |
4K 3840×2160 | 低:110fps 高:68fps | 低:178fps 高:128fps |
フルHDの低設定なら、RTX 4060で快適です。大量のテルミットやウルトを使うと一時的にフレームレートが低下しますが、プレイ自体に大きな影響はありません。
高いフレームレートを維持するならRTX 4070がおすすめです。通常の撃ち合いでフレームレートの低下はほぼ無く、ガチプレイが可能。WQHDでも高いフレームレートが出せます。
Apexは設定を低くしても、ゲーム中の体感はあまり変わらないので、低設定がオススメです!
Apexの設定内容やNVIDIAコントールパネルのグラフィック設定など、くわしい内容はこちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。
FORTNITE
フォートナイト(チャプター5)はDirectX12で計測しました。
解像度 | RTX4060 | RTX4070 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 最低:228fps 最高:50fps | 最低:255fps 最高:101fps |
WQHD 2560×1440 | 最低:205fps 最高:33fps | 最低:223fps 最高:85fps |
4K 3840×2160 | 最低:137fps 最高:18fps | 最低:144fps 最高:63fps |
RTX 4060はフルHDの最低設定なら、サクサクプレイが可能です。WQHDでもプレイは可能ですが、フレームレートの低下が多くなります。
RTX 4070なら、WQHDでも高いフレームレートを維持できます。
DirectX12の最高設定は重たいです。最低設定でプレイすることをおすすめします。
最低設定がおすすめな理由はここをクリック
FORTNITEのグラフィック設定は最低設定がおすすめです。
設定を低くすることで高いフレームレートが出せ、さらに視認性が上がります。
設定を高くすると草木がリアルになりますが、敵が見えにくくなってしまいます。
プロのeスポーツプレイヤーは最低設定かパフォーマンスモードでプレイされています。
画面のリアルさよりも、敵の見やすさやフレームレートを優先した最低設定でプレイしましょう。
FORTNITEは低設定でも違和感なく遊べます。サクサクプレイのためにも、設定を下げることをおすすめします。
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシー
FF14は処理が軽めのMMOゲームです。4K高画質設定でも「非常に快適」となりました。
15000以上で「非常に快適」
FF14 | RTX 4060 | RTX 4070 |
---|---|---|
フルHD (標準) | 非常に快適 25196 179fps | 29436 216fps | 非常に快適
フルHD (高画質) | 19691 141fps | 非常に快適25683 188fps | 非常に快適
WQHD (標準) | 非常に快適 17195 120fps | 24275 172fps | 非常に快適
WQHD (高画質) | とても快適 12820 92fps | 20058 142fps | 非常に快適
4K (標準) | 快適 10396 70fps | とても快適 13125 91fps |
4K (高画質) | 快適 10286 68fps | とても快適 11079 77fps |
フルHDならRTX 4060で十分な結果です。
WQHDでプレイするなら、RTX 4070搭載PCをおすすめします。
FF14は比較的軽いゲームですが、画質や解像度を上げるならRTX4070を選択したいです。
サイバーパンク2077
PCゲームの中では最重量級のサイバーパンク2077(Ver2.1)。
fps計測はゲームに実装されているベンチマークで計測しました。
上段が高設定。下段がレイトレ ウルトラ設定。
FF14 | RTX 4060 | RTX 4070 |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 118fps 59fps | 153fps 98fps |
WQHD 2560×1440 | 81fps 43fps | 129fps 79fps |
4K 3840×2160 | 48fps 28fps | 67fps 52fps |
サイバーパンクのようにグラフィック処理が重たいゲームでは、フレームレートの差がハッキリ出てきます。
フルHDの高設定ならRTX4060でも平均100fps以上出るので快適ですが、レイトレーシングのウルトラ設定のような最高画質の設定にすると、フルHDでも60fpsを切ってしまいます。
RTX4070は、WQHDのレイトレ ウルトラ設定でも60fpsを上回るほど性能が高いです。
サイバーパンク2077を最高画質でプレイするなら、フルHDであってもRTX4070以上がおすすめです。
レイトレーシングを使わず、そこそこのフレームレートでカジュアルに遊ぶならRTX4060を選びましょう。
サイバーパンク2077は画面が綺麗ですが重たい。画質を上げるならPCパワーも必要です。
Starfield
Starfieldは処理が重めのオープンワールドゲームです。
特に処理が重たい、「ニュー・アトランティス」の「MAST地区」でフレームレートを計測しました。
上段が高設定。下段がレイトレ ウルトラ設定。
RTX 4060 | RTX 4070 | |
---|---|---|
フルHD 1920×1080 | 86fps 71fps | 113fps 101fps |
WQHD 2560×1440 | 82fps 61fps | 104fps 87fps |
4K 3840×2160 | 52fps 41fps | 77fps 61fps |
フルHD 高設定では、RTX 4060でも80fps以上とサクサクプレイできます。
ウルトラ設定では平均70fpsとなりましたが、若干画面にモタツキを感じたので、高設定までがおすすめです。
RTX 4070はWQHDがターゲットなだけあって、高解像度でも高いフレームレートが出せました。
もし、WQHDモニターを使うならRTX 4070の方が良いですね。
ゲーム別ベンチマークの総評
RTX 4060とRTX 4070を比べると、平均30fps~40fps前後のフレームレート差が出ています。
特に、高解像度(WQHDや4K)および高負荷の設定(レイトレーシングなど)では、50fps前後の差が開くゲームもあり、RTX 4070の優位性が顕著です。
- RTX4060:フルHDでカジュアルプレイ。
- RTX 4070:フルHDでガチプレイ、WQHDでサクサクプレイ。
上記のような使い方が合っているGPUであることがわかりました。
StableDiffusion AI画像生成
GPU処理速度に大きな影響があるAI画像生成のStable Diffusionでテストをしました。
画像生成時間の結果はこちら。(バーが短いほど速い)
512×768 | 1024×1536 | 1536×2304 | 2048×3072 | |
RTX 4060 | 10.8 秒 | 52.6 秒 | 251.5 秒 | VRAM不足 |
RTX 4070 | 5.9 秒 | 32.1 秒 | 133.2 秒 | 561.8 秒 |
1024×1536のように画像解像度が大きくなるほど差が開いてきます。RTX4070はRTX4060 より平均78%も速く画像生成ができます。
Stable Diffusionは目指した画像ができるまで、トライアンドエラーを繰り返します。
RTX 4070の速い生成速度があれば、短時間でクオリティの追究が可能です。
これからは、画像や動画でAIが活用されます。快適な環境を準備するにはRTX4070が最適ですね。
3DMarkのベンチマーク結果
ベンチの定番、3DMarkの結果はこちら。
3DMark | 4060 | 4070 | 性能差 | テスト内容 |
---|---|---|---|---|
Speed Way | 2523 | 4397 | 74% | レイトレーシング |
Port Royal | 5999 | 10945 | 82% | リアルタイム レイトレーシング |
Time Spy | 11161 | 17515 | 57% | フルHD DX12 |
Time Spy Extreme | 5296 | 8668 | 64% | 4K DX12 |
Fire Strike | 26627 | 36722 | 38% | フルHD DX11 |
Fire Strike Extreme | 12362 | 19522 | 58% | WQHD DX11 |
Fire Strike Ultra | 5926 | 9880 | 67% | 4K DX11 |
総合スコア | 69894 | 107649 | 54% | RTX4070が 54%高性能 |
RTX4060に対し、RTX4070は約54%性能が高い結果でした。
特にレイトレーシングや高解像度で差が開きます。
また、WQHDや4Kなど、解像度が高いテストになるほどRTX 4070の方がスコアが高い結果です。
解像度のターゲットが違うため、性能差があるのは当然ですが、54%の差は大きいですね。
おすすめゲーミングPC
RTX4060とRTX4070搭載のおすすめゲーミングPC一覧です。
グラボをお探しの方は、ゲーミングPCリストの下にある検索用リンクをご利用ください。
RTX4060搭載PC
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---|---|---|
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RTX4060グラボ検索
RTX4070搭載PC
RTX 4070搭載PCの販売が少なくなってきています。
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---|---|---|---|---|---|---|
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おすすめRTX4070搭載パソコン
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もちろん、標準構成で十分なスペックがあります。
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RTX4070グラボ検索
RTX 4070 SUPER搭載PCも検討してほしい
RTX 4070搭載PCの販売を終了するBTOショップが増えてきています。
そのため、少し性能が高いRTX 4070 SUPER搭載PCを検討してください。
RTX 4070とRTX 4070 Tiのちょうど中間の性能になっています。
RTX 4070 SUPERの性能をレビューしているので、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
フルHDでもう少し性能が欲しいならRTX4060Ti搭載PC
フルHDモニターを使う人で、RTX4060よりコストを抑えて、もう少し性能が欲しいならRTX4060Ti搭載PCを検討してください。
フルHDでApexやFORTNITEなどは200fps以上出せ、サイバーパンク2077やStarfieldのようなグラフィック処理の重たいゲームも60fps以上でしっかり遊べます。
価格が20万円以内に抑えられるPCが多いので、フルHDでゲームを楽しみたい方はRTX4060Ti搭載のゲーミングPCを検討してください。
こちらの記事で、RTX4060Tiの性能やゲーミングPCを解説しています。特に初心者の方におすすめなので、参考にしてください。
まとめ:RTX4060とRTX4070はどっちを選ぶ?
RTX 4060よりRTX 4070の方が約54%高いグラフィック性能を持っています。
- RTX 4060:フルHDでカジュアルプレイ。
- RTX 4070:フルHDでガチプレイ、WQHDで快適ゲームプレイ。画像生成AIをバリバリ使いたい。
RTX 4060はフルHDがメインターゲットです。フルHDでカジュアルにゲームプレイをするなら、RTX 4060がおすすめです。重たいゲームも、画質を調整すれば60fpsでプレイが可能です。
RTX 4070はWQHDがメインターゲットです。フルHDでガチプレイしたい人や、WQHDで快適にゲームを遊びたい人向いています。画像生成AIをバリバリ使いたい人も、生成速度が速いのでおすすめです。
性能に大きな差があります。自分の用途に合ったPCを購入してください!
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