NEXTGEAR JG-A7G7Sのレビュー RTX4070 SUPER搭載でWQHDに強い

mouseのゲーミングPCブランドNEXTGEARから発売されているJG-A7G7Sをレビューさせていただきました。

グラボにRTX4070 SUPERが搭載され、FHD～WQHDで快適なゲームプレイが可能なゲーミングPCです。

コストを抑えながらも、パフォーマンスを出したい方にピッタリのゲーミングPCです。

JG-A7G7Sの仕様やベンチマークの結果を見てもらえれば、満足できることがわかります。

ハイコストパフォーマンスのJG-A7G7Sをぜひご覧ください。

マウスコンピューター様から実機をお借りしてレビューさせていただきました。

NEXTGEAR JG-A7G7Sを簡単にまとめると

• WQHDまでサクサクゲームができるゲーミングPC。
• CPUはAMD Ryzen7 5700X搭載（他モデルも有り）
• グラボにRTX 4070 SUPER搭載。
• なんと！この価格で水冷CPUクーラー搭載！
• 光るLEDファン付きケースも選択可能。
• 吸気口が多いので、音が大き目。その代わり、冷却性能が高い。
• 手が届きやすい価格のゲーミグPC。
• 3年間のセンドバック保障と24時間電話サポートで初心者にも安心。

NEXTGEAR JG-A7G7Sは、RTX4070 SUPERが搭載されたWQHDがメインターゲットのPC。

少しでも安く抑えたい人は、RGBライティング無しのケースが選べます。

標準で水冷CPUクーラーを搭載しているのCPUをしっかり冷やし、温度による劣化を極限まで遅らせます。

G-Tuneシリーズと同じく、3年間のセンドバック保障と24時間電話サポートが標準で付いているので、初心者にも安心のゲーミングPCです。

NEXTGEAR JG-A7G7Sの仕様とモデル一覧

NEXTGEAR JG-A7G7Sは、いくつかバージョンがあります。

	Ryzen 7 5700X ※この記事のモデル	Ryzen 7 7800X3D ※販売終了かも？	Ryzen 7 7700	NEW!! Ryzen 7 9700X
型番	JG-A7G7S	JG-A7G7S	JG-A7G7S	JG-A7G7S
CPUクーラー	簡易水冷 240mm	簡易水冷 240mm	簡易水冷 240mm	簡易水冷 240mm
GPU	GeForce RTX4070 SUPER	GeForce RTX4070 SUPER	GeForce RTX4070 SUPER	GeForce RTX4070 SUPER
チップセット	B550	A620	A620	A620
メモリ	DDR4-3200 16GB（8GB×2）	DDR5-5200 16GB（8GB×2）	DDR5-5200 16GB（8GB×2）	DDR5-5600 16GB（8GB×2）
ストレージ	1TB M.2 SSD Gen4	1TB M.2 SSD Gen4	1TB M.2 SSD Gen4	1TB M.2 SSD Gen4
OS	Windows 11 Home	Windows 11 Home	Windows 11 Home	Windows 11 Home
電源	750W 80PLUS BRONZE	750W 80PLUS BRONZE	750W 80PLUS BRONZE	750W 80PLUS BRONZE
価格 税・送料込	224,800円	279,800円	259,800円	279,800円

CPU負荷が高い作業もするなら、Ryzen 7 9700X搭載モデルを選びましょう。

ゲームメインならRyzen 7 5700X搭載モデルで十分な性能を持っています。

NEXTGEAR JG-A7G7Sの外観とパーツ類

JG-A7G7Sの正面は大きなX型のデザイン。今までのmouseにはない独特のケースデザインです。

正面の上下はメッシュになっていて、吸気口の役割を持っています。

上面の大部分は吸気・排気口になっていて、ホコリの侵入を防ぐメッシュが付いています。

上面に電源ボタンやUSB、ヘッドホンとマイク端子。USBはどちらも3.0です。

LEDのボタンがありますが、RGBライティングが無い機種では押しても変化はありません。

左側には強化ガラスのパネル。

中が見えますが、標準ではRGBライティングが無いため暗くてはっきり見えません。

標準ケースでは、ファンが前面に1つ、背面に1つの計2つ。

上面に向けてはCPUクーラーのファンで排気する仕様です。

購入時のカスタマイズでLEDケースにすると、前面に3つファンが付きます。

上面の内側には水冷CPUクーラーのファンが付いていて、外部への排気とラジエーターの冷却に使われます。

右側面はシンプルにパネルのみ。

右側面のパネルを外したところ。ケーブルは綺麗にまとめられています。

電源がモジュラータイプではないので、使っていない電源ケーブルは下の方にまとめられていました。

背面で注目すべきは背面のUSBポート。USBが8個も付いているので、周辺機器の接続に困ることはありません。（上面と合わせると10個）

底面にはフィルターが付いていて、PC内部へホコリの侵入を最小限にします。

フィルター簡単に取り外せるので、掃除も楽ですね。

JG-A7G7Sを机（118cm×60cm）の上に置いたときのイメージ。

搭載されているパーツ

JG-A7G7Sで確認できた、主なパーツを紹介。

• マザーボード（ASRock）
• メモリ（ADATA）
• グラボ（ZOTAC）
• 電源ユニット（Enhance）

マザーボードはASRockのB550M。メモリはDDR4で最大64GBまで拡張可能。

メモリはADATA DDR4-3200 16GB（8GBx2）。ADATAは信頼度の高いメーカーですね。

今回のレビュー機は、グラフィックボードにZOTACの2連ファンモデルのGeForce RTX 4070 SUPER 12GBを搭載。

グラボで有名なメーカーなので安心できます。

また、VGAサポートでグラボをしっかり固定。

輸送中のグラボ外れや、使用中にマザーボードへ負荷がかかることを回避しているのが嬉しいです。

電源はEnhanceの750W電源。あまり聞いたことがないかもしれませんが、BTOメーカーへの供給やOEM生産を手掛ける電源メーカーです。

付属品

• 電源ケーブル
• マニュアル類

付属品は超シンプル！基本構成では電源ケーブル以外にケーブルやパーツ類は付いてきません。

※キーボードやマウスが必要な方は、購入時のカスタマイズ画面で選択できます。

NEXTGEAR JG-A7G7Sのゲーミング性能

5つのゲームでベンチマークを計測しました。

• Apex Legends
• FORTNITE
• FF14 黄金のレガシー
• CyberPunk 2077
• Starfield

fpsはマップやゲームの戦況、ゲームプレイの内容によって大きく変動します。ここで紹介するfpsは参考値としてご覧ください。

Apex Legends

FPSゲームの中では処理負荷が低めのApex。

公平なベンチマークを取るために、訓練場で約3分間、走る・撃つ・ウルト使用などで計測しました。

APEX	RTX 4070 SUPER
FHD 1920×1080	低：298fps 高：268fps
WQHD 2560×1440	低：288fps 高：235fps
4K 3840×2160	低：192fps 高：141fps

RTX4070 SUPERは、WQHDでも平均200fps以上でプレイができます。

大量のテルミットやウルトを使うと一時的にフレームレートが低下しますが、プレイ自体に大きな影響はありません。

Apexの設定内容やNVIDIAコントールパネルのグラフィック設定など、くわしい内容はこちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。

FORTNITE

フォートナイト（チャプター5）はDirectX12で計測しました。

FORTNITEは、バトルの状況やマップによってフレームレートが大きく変化します。また、バージョンアップやドライバーバージョンの影響が大きいため、ここでの結果は参考としてご覧ください。

FORTNITE	RTX 4070 SUPER
FHD 1920×1080	最低設定：211fps 最高設定：71fps Pmode：251fps
WQHD 2560×1440	最低設定：197fps 最高設定：47fps Pmode：244fps
4K 3840×2160	最低設定：182fps 最高設定：33fps Pmode：247fps

FORTNITEで今回計測したシーンでは、4Kでも平均180fps以上でプレイ可能でした。

Pmode（パフォーマンスモード）にすると、どの解像度でも平均240fps前後出ています。

DirectX12の最高設定は重たいです。また、敵の見えやすさも考えると、最低設定でプレイすることをおすすめします。

FF14 黄金のレガシー

FF14は処理が軽めのMMOゲームです。WQHD高画質設定でも「非常に快適」となりました。

15000以上で「非常に快適」

FF14	RTX 4070 SUPER
FHD （標準）	非常に快適 26141 平均 204fps
FHD （高画質）	非常快適 23771 平均185fps
WQHD （標準）	非常に快適 22865 平均172fps
WQHD （高画質）	非常に快適 19110 平均143fps
4K （標準）	とても快適 14109 平均99fps
4K （高画質）	とても快適 11802 平均83fps

FF14を「非常に快適」でプレイするなら、RTX4070 SUPERで十分なパフォーマンスを発揮します。

4Kモニターでも極端な画質調整をしなければ、快適にプレイできる性能です。

サイバーパンク2077

PCゲームの中では最重量級のサイバーパンク2077（Ver2.1）。

fps計測はゲームに実装されているベンチマークで計測しました。

サイバーパンク 2077は、60fps以上出ていれば快適にプレイできるゲームです。

上段が高設定。下段がレイトレ ウルトラ設定。

CyberPunk	RTX 4070 SUPER
FHD 1920×1080	138fps 121fps
WQHD 2560×1440	136fps 77fps
4K 3840×2160	77fps 55fps

RTX4070 SUPERは、WQHDのレイトレ ウルトラ設定でも60fpsを上回ります。

4Kはレイトレースを使わず、高設定まででプレイすることをおすすめします。

Starfield

Starfieldは処理が重めのオープンワールドゲームです。

特に処理が重たい、「ニュー・アトランティス」の「MAST地区」でフレームレートを計測しました。

Starfieldは、60fps出ていれば快適にプレイできるゲームです。

上段が高設定。下段がウルトラ設定。

Starfield	RTX 4070 SUPER
FHD 1920×1080	145fps 132fps
WQHD 2560×1440	111fps 101fps
4K 3840×2160	64fps 58fps

RTX4070 SUPERはWQHDのウルトラ設定でも100fps以上でプレイできます。

街の中以外のシーンでは、もっと高いフレームレートが出るので、かなり快適にプレイができる結果でした。

ApexをYouTubeでライブ配信

今回、RTX4070 SUPER搭載PCなので、ゲームプレイと配信をWQHDに設定しました。

Apexのモードは、接敵が多いコントロールで配信しています。

バトル中、200fpsを切ったことやカクツキが出たシーンは無く、とても快適なプレイができました。

Stable Diffusion AI画像生成

GPU処理速度に大きな影響があるAI画像生成のStable Diffusionでテストをしました。

画像生成時間の結果をグラフと表にまとめました。

バーが短いほど速い

	512×768	1024×1536	1536×2304	2048×3072
RTX 4060Ti	8秒	51.7秒	4分10.7秒	VRAM不足 生成不可
JG-A7G7S RTX 4070 SUPER	6.5秒	31.3秒	2分4.1秒	8分10.8秒
RTX 4070Ti SUPER	5.6秒	23.8秒	1分33秒	6分9.1秒

RTX 4060Tiとの差を見ると、RTX 4070 SUPERから急激に生成速度が速くなります。

RTX 4070 SUPERは、大きな解像度の画像生成にとても有利です。

Stable Diffusionは目指した画像ができるまで、トライアンドエラーを繰り返します。

RTX4070 SUPERの速い生成速度があれば、短時間でクオリティの追究が可能です。

NEXTGEAR JG-A7G7Sの静音性

JG-A7G7Sのデスクトップ画面とFF14ベンチマーク中の音を測定ました。

デスクトップ画面や負荷の低い作業中でも、少しファンの音が聞こえます。

ゲームプレイを開始するとファンが強めに回転するため、けっこう音が目立ちます。

PCを床や少し離れた場所に置いたり、ヘッドホンをすると気になりませんが、机の上に置くと気になる音量でした。

定番ベンチ3DMarkの結果

	4060Ti	4070 SUPER	4070Ti SUPER	テスト内容
Speed Way	3076	5112	6225	レイトレーシング
Port Royal	7819	12497	15406	リアルタイム レイトレーシング
Time Spy	13441	17578	23150	フルHD DX12
Time Spy Extreme	6359	8306	10274	4K DX12
Fire Strike	31256	37102	44130	FHD DX11
Fire Strike Extreme	15039	22518	27694	WQHD DX11
Fire Strike Ultra	7432	12002	14502	4K DX11
総合 スコア	84422	115115	141381

RTX 4060Tiに対し、RTX 4070 SUPERは約36%性能が高い結果でした。

特にレイトレーシングや高解像度で差が開きます。

CINEBENCH R23でCPU性能を計測

AMD Ryzen7 5700XのCPU性能を計測しました。

ゲームメインなら十分な性能を持っています。

3DCGのレンダリングや重たい動画編集など、プロ向けクリエイティブ作業をするならRyzen 7 9700Xのような上位のCPUを選ぶと良いでしょう。

NEXTGEAR JG-A7G7Sのメリット・デメリット

NEXTGEAR JG-A7G7Sのメリット・デメリットをまとめました。

JG-A7G7Sのメリット

• 価格が安い。
• FHD～WQHDでサクサクゲームがプレイができる。
  RTX4070 SUPERはWQHDまで快適にゲームプレイ可能。
• この価格で水冷CPUクーラー搭載。
  CPUをしっかり冷やせ、熱による劣化を防ぐ。
• USBポートが合計10個付いている。
  USBハブが不要なほど使える。
• 光らないケースと光るケースが選べる。
  コスト重視なら標準の光らないケースでOK。
• 24時間電話サポートと3年間保証付き。
  mouseの大きな特徴。初心者でも安心できます。

JG-A7G7SはWQHDをメインターゲットとしたゲーミングPCです。

PCは光らなくていい。価格を抑えてしっかりゲームを遊びたいと言う人にとても合ったゲーミングPCです。

JG-A7G7Sのデメリット

• ファンの音が大きめ。
  前、上、底、背面に吸気口があり、冷却性能を高めた結果ですね。
• 光らないケースは見た目が地味。
  ガラスパネルで何も光らない。ちょっと地味かな・・・

デメリットは音が大き目なところ。

ケースの両サイド以外、空気を取り込むためのメッシュがあるため、ゲーム中はファンの音が大きく聞こえます。

ファンの音以外、特に大きなデメリットは感じませんでした。

価格はを抑えつつ、しっかり遊べるゲーミングPCでサポートも充実。

PCゲームを楽しみたい人には最適のゲーミングPCです。

NEXTGEAR JG-A7G7Sのおさらい

今回、マウスコンピューター様からNEXTGEAR JG-A7G7Sをお借りして使わせていただきました。

JG-A7G7Sのおさらいをしておくとこんな感じ。

• WQHDまでサクサクゲームができるゲーミングPC。
• CPUはAMD Ryzen7 5700X搭載（他モデルも有り）
• グラボにRTX 4070 SUPER搭載。
• なんと！この価格で水冷CPUクーラー搭載！
• 光るLEDファン付きケースも選択可能。
• 吸気口が多いので、音が大き目。その代わり、冷却性能が高い。
• 手が届きやすい価格のゲーミグPC。
• 3年間のセンドバック保障と24時間電話サポートで初心者にも安心。

JG-A7G7Sのパーツ構成としては、とにかく価格が安い。

ガラスパネルのケースや水冷CPUクーラーが付いたゲーミンぐPCなら、あと2万～3万円高くてもおかしくありません。

これだけ価格を抑えているのに、ゲーム性能はしっかり持っていて、快適なゲームライフが送れます。

購入後も長期的なサポートが提供されるため、安心して使用できますね。

JG-A7G7Sは手が届きやすい価格で、機能も性能もバッチリ。FHD～WQHDがターゲットで、快適なゲームライフが送れるゲーミングPCです。

同じNEXTEARで、RTX4060Tiが搭載されたゲーミングPCもレビューしています。FHDモニターしか使う予定がない。価格を抑えたい方におすすめです。

mouseのG-Tune DG-I5G6Tも優秀なPCです。無線LANとBluetoothが標準搭載。静音性に勝れたPCケースで、ほとんど音が聞こえません。ぜひ参考にしてください。