「FXの証拠金をわかりやすく教えて!」
「FXの証拠金の計算方法は?」
「証拠金維持率の目安が知りたい!」
このような疑問を解決します。
結論から言うと、FXの証拠金は取引するためにFX口座へ預ける資金で、この証拠金を担保に取引をします。
証拠金はFX運用の根幹となる重要な要素で、理解しないで取引すると想定外の損失リスクがあるんです!
この記事では、初心者が覚えるべき証拠金の基本をわかりやすく解説しています。
また、初心者でも安全に取引するための証拠金維持率の考え方もわかります。
証拠金は損益に直結するレバレッジやロスカットなどの仕組みに関わるため、この記事を読んで必ず覚えてくださいね。
- FXの証拠金とは
- 証拠金取引の仕組み
- 必要証拠金とレバレッジの関係
- 証拠金維持率の特徴と計算方法
- 証拠金の種類
FXの証拠金(しょうこきん)とは?
FXの証拠金とは、取引するためにFX口座へ預け入れる資金です。
FXは後述する証拠金取引の一種で、証拠金を担保に取引する投資になります。
FXは取引金額の全額を払う必要はなく、一部の資金だけを支払うことで取引ができます。
証拠金を完全に理解するためには、証拠金取引の仕組みを覚えましょう。
証拠金取引の仕組み
FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」であり、証拠金取引の1つです。
証拠金取引とは、上の図解のように売買することで生じた損益(差額)のみを受け渡しする取引です。
つまり、FXは株式投資とは違い、注文する時に実際の金額を支払う必要はありません。
金額を実際に支払う代わり証拠金を担保に取引するため、次で解説するレバレッジが実現できます。
ちなみに損益だけを受け渡しする方法を差金決済と呼ぶぞ。
レバレッジとは?
レバレッジ(leverage)は英語で「てこの原理」を意味し、少ない証拠金で大きな資金を運用できる仕組みです。
例えば、一般的に投資金が1万円なら1万円分の取引しかできません。
しかし、FXではレバレッジを使うことで証拠金の最大25倍の25万円として取引できます。
少ない資金で大きな金額の取引ができるレバレッジは、FXの大きな魅力の一つです。
必要証拠金とレバレッジの関係
取引に最低限必要な証拠金を必要証拠金と呼びます。
最低限必要な証拠金とは、レバレッジ25倍の取引に必要な証拠金額になります。
たとえば、1ドル100円の時に1万ドルの取引を行う場合、必要証拠金の計算式は次の通りです。
【必要証拠金の計算】
(100円(為替レート) ✕ 10,000ドル(取引通貨量)) ÷25(最大レバレッジ)= 4万円
つまり、口座に4万円あれば1万ドルの注文ができ、4万円に満たないと注文ができません。
取引の時は必要証拠金に対して多めの資金を用意して、余裕を持った運用をしましょう。
そして、証拠金を理解するうえで欠かせないのが次に解説する証拠金維持率です。
実は超重要!証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは、取引中の必要証拠金が口座資金(証拠金)の何割を占めているかを指す数値です。
証拠金維持率は口座の安全性がわかる指標として使われ、0%に近いほど危険で数値が大きいほど安全です。
証拠金維持率は、後述するロスカットの基準にもなる重要な指標だ!
具体的な計算方法
証拠金維持率の計算式は次の通りです。
【証拠金維持率の計算式】
(口座資金(証拠金) ÷ 取引中の必要証拠金の合計)× 100 = 証拠金維持率
たとえば、米ドル/円=100円のとき1万ドル取引する場合の必要証拠金は4万円です。
口座に入金した証拠金を20万円として、証拠金維持率を計算してみましょう。
【証拠金維持率の計算例】
20万(証拠金)÷4万(必要証拠金)× 100=500%(証拠金維持率)
この条件での証拠金維持率は500%となります。
同条件で取引通貨量を増やしていくと、証拠金維持率は次のように変化します。
取引通貨量 | 必要証拠金 | 証拠金維持率 |
---|---|---|
1万ドル | 4万円 | 500% |
2万ドル | 8万円 | 250% |
3万ドル | 12万円 | 166% |
4万ドル | 16万円 | 125% |
5万ドル | 20万円 | 100% |
証拠金維持率は、低すぎると次で解説するロスカットが執行されるので気をつけましょう。
ロスカット執行の指標
証拠金維持率は、ロスカット執行の指標にもなります。
ロスカットとは証拠金維持率が基準値に達するとFX会社が強制的に決済する仕組みです。
たとえば証拠金維持率100%がロスカット基準のFX会社で、米ドル円=100円のとき証拠金5万円で1万ドルを買い取引した場合のロスカット執行条件は次のとおりです。
為替レート | 証拠金維持率 | 損益 | 口座の証拠金 |
---|---|---|---|
102円 | 175% | 2万円 | 7万円 |
101円 | 150% | 1万円 | 6万円 |
100円 | 125% | 0円 | 5万円 |
99円 | 100%(ロスカット執行) | -1万円 | 4万円 |
98円 | 75% | -2万円 | 3万円 |
5万円だった証拠金が1万円の含み損を抱えたことで、口座の証拠金が4万円になりました。
そのタイミングで証拠金維持率が100%に達したためロスカットが執行されています。
ロスカット基準となる証拠金維持率はFX会社によって異なるので事前に確認しておきましょう。
証拠金シミュレーション
必要証拠金を自動で計算する際は計算シミュレーターを使うと便利です。
通貨ペアや取引レート、証拠金、ロットを入力するだけで計算できます。
計算ミスや手間を省けるので積極的に活用しましょう。
証拠金維持率の目安は250%以上
証拠金維持率は250%以上を目安にしましょう。
なぜなら、証拠金維持率250%だと大規模な価格変動が起きてもロスカットに耐えられるからです。
レバレッジだと10倍前後が証拠金維持率250%の目安になります。
具体例として証拠金維持率が250%から大暴落するケースを見てみましょう。
2022年10月に日銀による為替介入によって、米ドル円は短時間に152円から146円まで約6円下落しました。
この時証拠金を20万円、取引通貨量約1.3万ドル、証拠金維持率250%で運用していたとします。
6円下落した時の損失額は78,000円となり、証拠金維持率は約154%でロスカットに耐えられる計算です。
証拠金維持率250%だと安全に取引できるのね!
証拠金維持率の一覧表
レバレッジと証拠金維持率の関係をわかりやすく表にしました。
米ドル/円が1ドル100円の時、10,000通貨で取引する場合のレバレッジと証拠金維持率です。
レバレッジ | 口座資金 | 証拠金維持率 |
---|---|---|
1倍 | 1,000,000円 | 2,500% |
3倍 | 333,333円 | 833% |
5倍 | 200,000円 | 500% |
10倍 | 100,000円 | 250% |
15倍 | 6,666円 | 166% |
20倍 | 5,000円 | 125% |
25倍 | 40,000円 | 100% |
レバレッジ10倍だと安全の目安の証拠金維持率250%であるのがわかりますね。
ぜひ取引時の参考にしてください。
他にもある!FXの証拠金
FXの証拠金の種類は、必要証拠金以外に以下の2つもあります。
【証拠金の種類】
・有効証拠金
・余剰証拠金
有効証拠金
有効証拠金とは、証拠金の金額と取引中の損益額の合計です。
例えば証拠金が20万円で、現在取引を行っていると仮定します。
2万円の含み益なら有効証拠金は22万円になり、1万円の含み損なら有効証拠金は19万円です。
有効証拠金とは、FX取引をする時に使える証拠金の総額と覚えておきましょう。
余剰証拠金
余剰証拠金とは、有効証拠金から必要証拠金を引いた金額です。
例えば証拠金が20万円、必要証拠金が4万円の取引を行っていると仮定します。
この時の余剰証拠金は、2万円の含み益ならば18万円、1万円の含み損なら15万円になります。
【余剰証拠金と損益】
2万円の含み益:20万円+2万円-4万円=18万円
1万円の含み損:20万円-1万円-4万円=15万円
余剰証拠金はポジションを保有している状態で、別の新規注文をする時に使われる証拠金です。
高い証拠金維持率を実現可!少額取引できるおすすめのFX口座3選
証拠金維持率の観点でおすすめのFX口座は以下の3社です。
なぜなら3社は少額で取引できるため、少ない資金でも高い証拠金維持率で取引できるからです。
また証拠金の計算を理解するためには、少額から初めて徐々に慣れていくのが良いでしょう。
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【マネーパートナーズ】ドル/円スプレッド0銭!100円から取引可能
スプレッド (米ドル/円) | 通貨ペア数 | 取引通貨単位 |
銭 | 28ペア | 通貨 |
スワップ (米ドル/円) | キャッシュバック | スマホアプリ |
円 | 円 |
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まとめ
FXの証拠金について、わかりやすく解説してきました。
記事の内容をおさらいしましょう。
・FXの証拠金は、取引するためにFX口座へ預け入れる資金。
・証拠金取引とは、売買することで生じた損益(差額)のみを受け渡しする取引。
・証拠金維持率は、取引中の必要証拠金が口座資金(証拠金)の何割を占めているかを指す指標。
・安全に運用できる証拠金維持率の目安は250%以上。
・初心者は少額から取引できる、松井証券、マネーパートナーズからはじめると安心。
自分の資産を守るために、FXの証拠金の仕組みを知ることは重要です。
証拠金の計算を理解していれば、ロスカットのリスクに対して適切な運用ができます。
証拠金維持率は250%以上を目安にしてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
FXの証拠金に関するよくある質問
- FXの必要証拠金とは何ですか?
-
FXの必要証拠金とは、取引するために最低限必要な証拠金です。
- FXの証拠金の目安はどれくらい?
-
余裕を持った取引をするためには証拠金維持率を250%以上にしましょう。
なぜなら証拠金維持率が250%以上であれば、大規模な価格変動が発生してもロスカットに耐えられるからです。
- FXの必要証拠金の算出方法は?
-
必要証拠金は、為替レート × 取引通貨量 × 25倍(最大レバレッジ)で算出できます。
例えば米ドル円で1ドル100円の時に1万ドル(100万円)の取引を行う場合、必要証拠金の計算式は次の通りです。
(100円(為替レート) ✕ 10,000ドル(取引通貨量)) ÷25(最大レバレッジ)= 4万円
- 10万通貨の証拠金はいくらですか?
-
1ドル=100円の時に必要な証拠金は、40万円になります。
また1,000通貨で4,000円、10,000通貨では40,000円です。