「SBI証券のS株はどんなサービスなの?」
「配当金、株主優待がもらえるって本当?」
「S株の魅力や買う時の注意点など、詳しく解説してほしい!」
これらの悩みを解決する記事です。
S株(単元未満株)とは、通常の株取引では100株からしか売買できない有名企業の株を、1株単位から買えるサービスです。
日本株投資歴9年目の西山です。
S株は1株数百円から始められるから、リスクを抑えつつ個別株投資にチャレンジできますよ。
リスクの大きさを知らずに、取引を始めた初日に3時間で2万円を失ったのは苦い思い出です・・・
もしもS株でデビューしていれば、損失は200円で済みました。
コツコツとS株を買い続けていくと、配当金という資産を増やしていく楽しみがあります!
この記事では、S株の基礎知識や他社との比較、手数料や買い方(アプリ・PC)について徹底解説しています。
S株の全体像を把握して、少額投資を始める前の基礎知識を身につけていきましょう!
SBI証券のS株(単元未満株)とは?
SBI証券の「S株(単元未満株)」は、有名企業の株式を1株から購入できるサービスです。
通常は、各銘柄ごとに100株/口と売買の最低限の単元株数が決まっています。
ですが、S株は単元株数に限らず1株から購入できるので、投資初心者が少額から株式投資を始められます。
- 売買手数料無料
- ポイントが利用できる
- 24時間いつでも注文可能
SBI証券S株ならではの特徴を解説していくわ!
売買手数料が無料
※スプレッドとは
スプレッドとは、株価と取引価格の価格差(取引コスト)のことです。
スプレッドがある楽天証券では、株価が6,000円の銘柄を買おうとすると0.22%(小数点切り上げ)のスプレッドがかかり、6,014円で売買が成立します。
SBI証券のS株は、買付と売却時の取引手数料が無料で、コストがかからず売買できます。
他社では売買手数料やスプレッドなど、往復コストがかかるところ、SBI証券のS株は売買にかかる手数料は無料です。
売買手数料無料で取引できるのはSBI証券が初めて導入したサービスです。
今の時点で、単元未満株の売買手数料無料なのはSBI証券だけなんだね!(2023.10月現在)
ポイントが利用できる
SBI証券はT-POINTやPontaポイント、VPOINTなどからお好きなポイントを使って「ポイント投資」ができます。
普段の買い物で付与されるポイントをS株や新NISAで利用できるので、手持ちのポイントを有効活用できます。
対応しているポイントサービスは5種類です。
- T-POINT
- Pontaポイント
- VPOINT
- dPOINT
- JAL
口座開設時にメインポイントを選択して、アカウントを連携する必要があるわ!
提携クレジットカードで投資信託を購入すると、ポイントが貯まる。
貯めて使えるお得なサービスなんだ。
投資信託とクレジットカードで得する方法は以下の記事で解説しています。
24時間いつでも注文可能
S株の注文は24時間いつでも受け付けており、時間を気にせず好きなタイミングで注文可能です。
市場への発注は3度で、約定タイミングは朝9時、12時30分、15時の3回と決められています。
(引用:SBI証券)
休日に注文した場合は、翌営業日7時までの注文として受け付けられます。
外出中でもスマホアプリで注文できる。
パソコンに張りついて、タイミングを見なくていいんだ。
SBI証券のS株の魅力的なメリット
SBI証券のS株には、魅力的な3つのメリットがあります。
- 新NISAを活用できる
- 配当金を受け取れる
- 少額でも株主優待がある
配当金、株主優待、なんだか魅力的な言葉ばかりだね。
新NISAを活用できる
新NISAの成長投資枠でS株を購入できるため、利益に税金がかかりません。
特定口座でS株を購入すると、利益に20.315%の税金がかかってしまいます。
売却時に20万円の利益がでた場合、20.315%が所得税や住民税、復興特別所得税として徴収されるの。
40,630円も税金として徴収されるんだね。
そうよ。今からS株を買い始めるなら、新NISAの成長投資枠を活用しましょう!
今までのNISA制度は、つみたてNISAか一般NISAのどちらかしか選べませんでしたが、新NISAはつみたて枠と成長枠の併用が可能になりました。
毎月コツコツの積立投資と、S株での個別株トッピングの両方で非課税運用すれば、お得に運用できるようになりますよ。
新NISA対象商品
国内株式(国内ETF、REIT、ETN、単元未満株(S株)
IPO、PO、立会外分売
新NISAについては以下の記事でわかりやすく解説しています。
配当金を受け取れる
配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に還元するもので、1年に1回から2回、配当金を受け取れます。
1株でも保有していれば株主になれるため、S株を利用すれば少額から配当金投資を始められます。
株式を売買せずに保有しているだけで受け取れるため、資産を増やしてより豊かな生活を送れるでしょう。
配当金は保証されているものではないから、リスクがあるのも忘れずにね!
少額でも株主優待がある
S株には、1株購入しただけで株主優待を受け取れる銘柄があり、銘柄によっては数百円の投資で株主優待が受けられます。
株主優待券や割引券、自社商品など、購入する株によってもらえる優待はさまざまです。
自分の好きなお店や応援したい会社を選ぶと、楽しみながら投資に向き合えるぞ。
株式優待のもらい方
株主優待をもらうには、各会社が定めている権利確定日までに株式を保有している必要があります。
例えば10月30日が権利確定日なら、2営業日前である28日(権利付き最終日)までには株を購入しておかなければなりません。
権利確定後、株主優待が発送される日付は企業のホームページで発表されます。
S株の注意点とデメリット
配当金や優待など魅力的なS株ですが、購入する前に注意する点やデメリットを理解しておきましょう。
- 必ず配当金を受け取れるわけではない
- 市場への発注は1日3度まで
- 銘柄選びが難しい
投資初心者さんは必ずチェックしてね!
必ず配当金を受け取れるわけではない
配当金は必ず受け取れるといった保証はありません。
株主に還元するには企業の利益が必要ですし、設備投資をして事業を拡大した方が、より多くの利益に繋がるケースもあります。
業績が悪化すれば減配や無配となる可能性もあるので、景気が悪かったときの配当支払いもチェックしておきましょう。
コロナショックの影響で減配した企業も数多くある。
特に当時はANAやJALといった空運系の企業は大きなダメージをうけたぞ。
反対に業績UPで配当が増えた企業もあるわ。
これから伸びる業種を探すのは投資の醍醐味のひとつね。
市場への発注は1日3度まで
SBI証券のS株は、リアルタイム取引ができません。
注文は24時間受け付けていますが、市場へ発注する約定タイミングが1日3度と決められているため、市場の動きに合わせづらい点がデメリットです。
例えば100円で買い注文を出し、市場に反映するまでに101円に上がってしまった場合、約定価格は101円になる可能性があります。
株価の急落時、投資のチャンスを逃してしまうんだ。
日々の値動きを追うデイトレードには不向きね。
配当金や優待目的なら株を持ち続けることが前提だから、それほど心配する必要はないわ。
銘柄選びが難しい
S株でどの株を買ってどうやって分散してけばいいのかわからないよ。
投資初心者は上記のような銘柄選びでの不安があり、難しく感じるでしょう。
選んだ企業が安定的に利益を出し続けられるのか、売却時に買値以上の価格で売れるかどうかなど総合的に考えて、慎重に銘柄選びをすすめる必要があります。
配当狙いの投資なら分散が大切です!
1社に依存せずに幅広い銘柄で安定した配当を目指しましょう。
1年目は5~10銘柄、2年目からはさらに10銘柄を追加していき最終的には30社~80社ほどに分散していきたいですね。
S株で買える!高利回り銘柄ランキングTOP5
SBI証券のS株で買える銘柄のなかから、3.0%以上の高利回り銘柄TOP5をご紹介します。
高配当銘柄 | 参考最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
---|---|---|
【1位】日本たばこ産業(2914) | 3,238円 | 5.74% |
【2位】サンゲツ(8130) | 2,991円 | 5.71% |
【3位】日東工業(6651) | 3,845円 | 5.65% |
【4位】西松建設(1820) | 3,814円 | 5.46% |
【5位】MIXI(2121) | 2,422円 | 5.38% |
銘柄選定条件
- 市場:東証プライム市場
- 配当利回り(予):3.0%以上(降順に5銘柄)
- 時価総額:1,000億円以上
- 業種:銀行、証券、保険を除く
何を基準に銘柄を選べばいいの?
さまざまな角度で銘柄を選ぶ必要があるが、基準のひとつとして「EPS(Earnings Per Share)」がある。
EPSとは1株あたりの純利益のことで、EPSが高いほど、企業が効率的に利益を上げていると予想できるんだ。
配当利回りの高さも大切ですが、企業の業績や今後伸びる業界かどうかのチェックも怠らないようにしましょう。
株を選ぶときは「分散」も大切です。
SBI証券には、複数の企業に手間なく投資ができる「テーマキラー!」という株式投資サービスがあるわよ。
【銘柄選び】テーマキラーで簡単投資
S株の銘柄選びに迷ったら、SBI証券の独自サービス「テーマキラー!」を分散投資の参考にしてみるのがおすすめです。
「テーマキラー!」はS株10銘柄への分散投資をテーマで指定できます。
「AI」や「自動車部品」、「脱酸素」など話題のテーマから、定番まで30種類から選べ、5万円から10銘柄への分散投資が可能です。
テーマを選ぶだけで、10銘柄に分散投資ができるのは便利だね!
無料で使える機能なの。
これから解説するS株の買い方で、テーマキラーを使用した発注方法も解説しているわ!
S株の買い方【アプリ編】
SBI証券のS株はスマートフォンアプリとパソコン、どちらからでも発注ができます。
ログイン後、個別銘柄の画面から注文可能です。
個別の銘柄の「取引」ボタンから「現物買」または「現物売」をタップして注文画面に進みます。
注文画面右上の「S株」にチェックを入れ、株数と取引パスワードを入力しましょう。
テーマキラーから選択する場合は、銘柄検索ページの「テーマから探す」を選択します。
テーマを選択後は「注文入力画面」、テーマ別投資(注文入力)から発注できます。
スキマ時間にアプリでサクッとS株を発注できるのは嬉しいね。
S株の買い方【PC編】
パソコンからの発注方法を解説します。
SBI証券のWebサイトから「取引」→「国内株式」→「単元未満株」をクリックし、単元未満株の購入画面へ進みましょう。
「現物買」か「現物売」を選択して銘柄コードを入力し、発注したい株数を選択します。
「テーマキラー!」で投資する場合は「取引」→「国内株式」→「テーマ投資」画面から「テーマを買う」を選択してテーマをピックアップしましょう。
PCは画面が広くて操作がしやすいぞ。
【他社からSBI証券へ】単元未満株式を移管できる?
他社からSBI証券へうつる際、単元未満株は移管可能です。
口座振替依頼書を移管前の証券口座に請求し、必要事項を記入して返送します。
1週間程度で移管が完了します。
NISA口座へは移管できない。
すでに持っている単元未満株を新NISA口座で運用したいなら、一旦売却して再度買い直す必要があるぞ。
SBI証券で口座開設するなら、お得なキャンペーンのチェックも忘れないようにね!
まとめ
ここまでSBI証券のS株の魅力やデメリット、発注方法を解説しました。
少額から始めてリスクを抑えつつ、配当金や株主優待など投資で得られるおトク感を味わってみましょう。
最後にこの記事のまとめです。
- S株は売買手数料無料で取引できる
- 1株数百円から買えて、配当金や株主優待を受け取れる
- 新NISA対応で利益に税金がかからず運用可能
- 少額から始められるから高配当株を初めてみたい投資初心者におすすめ
少額からコツコツ株を買っていけば、毎月のスマホ代や生活費ほどの配当金がもらえる可能性もあるんですよ。
経済的な自由を手にいれて豊かな人生を送るためにも、1株から買えるS株で個別株投資の一歩を踏み出してみませんか。
SBI証券のS株投資でよくある質問Q&A
- SBI証券でS株を購入する方法は?
-
S株を購入する方法は、スマートフォンアプリとパソコンのブラウザから購入可能です。
取引したい銘柄を選択後、現物買か現物売を選んで株数を入力します。詳しい買い方は以下で解説しています。
- SBI証券でS株を100株にしたらどうなる?
-
S株を買い増して、各銘柄の最低限の単元株数に到達したら、単元株として扱われます。売買手数料は無料です。
- SBI証券の S株のデメリットは?
-
S株には3つのデメリットがあります。
- 必ず配当金を受け取れるわけではない
- 市場への発注は1日3度まで
- 銘柄選びが難しい
メリットとデメリットを比較してから運用するかどうかを決めましょう。
詳しい内容は以下で確認可能です。
>> S株の注意点とデメリット