「楽天証券より他社に魅力を感じ始めた。」
「今よりお得にNISAを運用したい!」
「NISA口座を楽天証券から他社に変更する手順は?」
このような悩みを解決できる記事です。
NISA口座の変更手続きは年1回だけ。一度でも取引をすると、その年の間は変更ができません。
2024年の新NISAにあわせたNISA口座の変更手続きは、10月から受付が開始されます。
新NISAに向けて、楽天証券から他社へNISA口座の変更を検討している方必見です!
変更先の証券口座を開設するときは、各キャンペーンを利用してお得に口座変更を行ましょう!
2024年分のNISA口座変更は10月から受付開始
2024年分のNISA口座から他社へ変更するには、10月から受付が始まる金融機関変更の手続きが必要です。
期限は12月末までと定められていますが、余裕を持って12月中旬までには変更しておきましょう。
2024年1月から新NISAが始まるため、このタイミングで楽天証券から他社へ乗り換えを検討している方が増えています。
1月から新NISAを活用するなら、12月までにNISA口座変更手続きを済ましておくといいスタートが切れるぞ。
2024年に1回でも楽天証券のNISA口座で取引すると、次は2025年までNISA口座を変更できないわ。
つみたて投資をしている方は余裕をもって準備しましょうね。
【楽天証券】 NISA口座の変更方法・流れ5STEP
楽天証券から他社へ、NISA口座変更の流れを5ステップで解説します。
乗り換え先金融機関の口座開設と、楽天証券へNISA口座を廃止する手続きが必要だ。
まずはNISA口座を変更したい金融機関の特定口座のみを開設します。
まだ楽天証券でNISA口座を保有している状態なので、申し込みフォームでは「NISAへ申し込まない」を選びます。
NISA口座は一人ひとつだけしか作れないからよ。
乗り換え先の口座を開設するときは「NISAへ申し込まない」を選択
- 楽天証券のWebサイトから「廃止通知書」を請求
- 「NISA口座 各種手続き」
- 「管理・手続き」
- 「NISA・つみたてNISA口座申込 / 受付状況」の下にある「NISA口座 各種手続き」
- 「金融機関変更手続き(楽天証券 ⇒ 他社)」
上記の順番でマイページを進み、廃止通知書を請求します。
申請後は2〜3日で書類が届くので、必要事項を記入して、乗り換え先の金融機関へ提出します。
申請するとキャンセルできないから、他社へ変更する決心がついてから申請してね!
「廃止通知書」は2種類ある
「廃止通知書」は「勘定廃止通知書」と「非課税口座廃止通知書」の2種類あります。
- 勘定廃止通知書:NISA口座を変更する際に必要。楽天証券のNISA口座で保有中の商品は非課税期間が終了するまで継続運用できる。
- 非課税口座廃止通知書:楽天証券のすべての口座を閉鎖する際に発行される書類。
金融機関を変更する場合は「勘定廃止通知書」を選びましょう。
楽天証券のNISA口座で運用を続けたいなら「勘定廃止通知書」を選びましょう。
変更したい金融機関にてNISA申し込みの書類を請求します。
「新規」ではなく「過去にNISA口座を開設したことがある方」を選ぼうね!
変更先の金融機関へNISA申込書と廃止申込書を提出します。
- 非課税口座開設届出書
- 廃止通知書
- 本人確認書類(コピー)
「廃止通知書」は原本が必要なので、万が一紛失してしまったときはカスタマーサービスセンターへ問い合わせましょう。
税務署と金融機関で審査されます。
審査に合格すればNISA口座が開設されます。
2023年10月から12月のあいだに手続きを行うと、2024年1月からNISA口座を利用できます。
10月に変更手続きをしたら、11月と12月は楽天証券で投資商品を買い付けられないの?
来年から変更されるから、12月末までは楽天証券で購入できるわ!
非課税枠は無駄にならないわよ。
NISA口座変更3つの注意点
楽天証券から他社へ変更する際の注意点は、以下3つです。
- 1円でも買付するとその年の変更はできない
- NISAで保有している金融商品は移管できない
- 変更を申請した時点で買い付けられなくなる
口座変更のミスを防ぐためには、注意点をしっかり把握しておく必要があるわ!
1円でも買付するとその年の変更はできない
楽天証券のNISA口座を変更するとき、変更したい年の1月1日以降にNISA口座で1円でも金融商品の買い付けを行っている場合、その年は金融機関を変更できません。
NISA口座の金融機関の変更は年に1回と決められており、途中からの変更はできないのです。
今年の変更は無理でも、来年度分の手続きは10月からできるぞ。
2024年から新NISAを変更先で運用するなら問題ない。
NISAで保有している金融商品は移管できない
NISA口座の金融機関を変更するとき、すでに保有している金融商品は他社へ移管できません。
保有している金融商品は、変更前の金融機関でそのまま保有し続けます。
変更前の金融機関で5年間、非課税の適用が受けられます。
2023年にNISA口座で買い付けた商品は、5年後の2028年に楽天証券の課税口座へ移管されるの。
変更を申請した時点で買い付けられなくなる
2023年分のNISA口座の変更を申請した時点で、2023年はNISA口座で買い付けができなくなります。
一度でも取引したNISA口座は2023年の間は変更ができないため、変更を申請した時点で取引もできません。
2024年の口座変更については、2023年12月までは買い付け可能です。
積立設定をしていても、2024年以降は自動的に買い付け設定は解除されます。
来年度分から口座を変更すれば、NISAの非課税枠を無駄なく使えるぞ!
NISA口座を他社へ変更する3つのメリット
NISA口座を楽天証券から他社へ変更するメリットは以下の3つです。
- 投資できる商品の幅が広がる
- 投資信託の保有でポイントが貰える
- NISA口座変更・新規開設でお得なキャンペーンがある
今よりもおトクに投資できる環境が整うぞ。
投資できる商品の幅が広がる
NISA口座を楽天証券から他社へ変更すると、楽天証券では買えなかった投資商品を選べるようになります。
投資商品の数や銘柄は、各金融機関で異なります。
例えば、信託報酬手数料が安く人気の「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は楽天証券では買えません。
投資商品の幅が広がると、手数料の安い商品を選びやすくなるんだ。
投資信託の保有でポイントが貰える
SBI証券やマネックス証券は、投資信託の保有でポイントが貯まります。
楽天証券では、保有している投資信託が基準の残高を達成すると1度だけポイントがもらえます。
SBI証券やマネックス証券は、保有しているだけで毎月ポイントがもらえるので、預ける期間が長期になるほどもらえるポイントに大きく差がつくのです。
SBI証券で「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」を100万円保有している場合、毎月220ポイント付与される。
(100万円×ポイント付与率0.022%=220P)
投資信託を持っているだけで、年間2,640円分のポイントをもらえるんだね。
20年で計算すると・・・52,800ポイント!家族で旅行にいけちゃうね!
NISA口座変更・新規開設でお得なキャンペーンがある
変更先の金融機関によっては、NISA口座の新規開設や乗り換えでポイントがもらえるキャンペーンを開催しています。
キャンペーンに参加するにはエントリーしなければならない場合があるので、詳細はキャンペーンをまとめた以下の記事をご覧ください。
せっかくならおトクに乗り換えたいね!
SBI証券、マネックス証券の口座開設キャンペーンは以下の記事にまとめています。
引っ越し候補!SBI証券の魅力と比較
楽天証券からNISA口座を変更するにあたって、有力な候補となるのがSBI証券ではないでしょうか。
2つの証券会社を以下の条件で比較しました。
- NISA枠で投資可能な株式
- ポイント付与率
- 金融機関の信頼性
人気の証券会社2社の違いを見ていこう。
IPOがNISA枠で購入できる
一般NISA | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
国内株 | 〇 | 〇 |
投資信託 (2023年9月26日時点) | 2522 | 2568 |
単元未満株 | かぶミニ® | S株 |
IPO | × | 〇 |
外国株 | 6か国 | 9か国 |
IPOとは、新規公開株式のことです。
企業が初めて株式市場に上場するときに、投資家へ配られる「株を買う権利」を抽選で手に入れ、初値で株を売って利益を目指す投資です。
SBI証券はNISA枠でIPOを購入できるため、利益が非課税となります。
楽天証券のNISA枠ではIPO株は購入できません。(2023.9月現在)
NISA口座で買い付けできる商品が多いほど、投資の選択肢が広がるのよ!
最大ポイント付与率が高い
カードの種類 | ポイント付与率 |
---|---|
三井住友カード(NL) | 0.5% |
三井住友カード ゴールド(NL) | 1.0% |
三井住友カード プラチナプリファード | 5.0% |
楽天証券からSBI証券へ変更すればポイント付与率が上がり、今よりお得な条件でNISAを運用できます。
SBI証券の投資信託を三井住友カードで決済すると、0.5〜5.0%のポイントが付与されます。
楽天証券は0.5〜1.0%だから、SBI証券がポイント付与率の高さで有利だね!
金融機関への信頼性が高い
楽天証券から他社へ変更する理由のひとつとして、楽天モバイルの業績不振や、たび重なるポイント制度の改悪などが挙げられます。
モバイルでの巨額の設備投資が重荷となり、楽天証券を含むその他の楽天グループへの影響が懸念されます。
一方、SBI証券の業績は、2023年4〜6月の連結業績で前期比の30.8%増と過去最高を記録しました。
現時点ではSBI証券の業績は好調だが、ニュースに踊らされるのはよくない。
自分でしっかりと情報を取りにいくのが大切だ。
変更にもデメリットあり!楽天を継続するか検討項目
楽天証券から他社へ変更するメリットだけではなく、デメリットも把握しておきましょう。
- 資産の管理が複雑になる
- 変更先のポイントプログラムが改悪される可能性がある
- 楽天グループ全体での楽天ポイントを計算しておく
NISA口座の変更は手間がかかるから、本当に口座変更した方がお得になるのかを考えてみてね!
資産の管理が複雑になる
NISA口座を他社へ変更すると、今まで買い付けた商品はそのまま楽天証券に残り、資産管理が複雑になってしまいます。
新しい証券口座とは合算できないので、マイページで簡単に総資産を把握できません。
いざ資産を取り崩すときに、どの口座から売却すればいいのか迷ってしまうことも考えられます。
資産を把握するアプリやツールを導入する必要がある。
変更先のポイントプログラムが改悪される可能性がある
乗り換え先証券会社のポイント付与率は、いつまで継続するかはわかりません。
新規顧客を集めるために高い付与率にしており、ある程度顧客が集まったらポイント付与率が下がる恐れもあります。
楽天証券のクレジットカード決済でもらえるポイントが、1%から0.2%と大幅に下がったように(現在は0.5%)、他社も下がる可能性はあります。
ポイントはたしかに大切だけど、あくまでも運用のおまけとして考えよう!
楽天グループ全体での楽天ポイントを計算しておく
楽天証券だけのポイント付与率では他社よりも目劣りしますが、楽天市場のお買い物と組み合わせるとポイントがアップする「SPU」でもらえるポイントも考慮しましょう。
条件を達成して該当する投資信託を積み立てると、楽天市場のお買い物でもらえるポイントが+0.5倍にアップします。
楽天市場でのお買い物がメインなら、トータルでもらえるポイントで考えると今より少なくなるかもしれません。
2つの条件を達成してプラス1.0倍になると、税抜100円で1Pのポイントアップになるのよ。
SPU達成の条件
- 楽天ポイントコースの設定
- マネーブリッジの設定
- 月に30,000円以上の投資信託・米国株式を購入するとそれぞれSPU+0.5倍
- 合計で最大+1倍のSPU達成
まとめ お得にNISA口座を楽天証券から他社へ変更しよう
NISA口座を楽天証券から他社へ変更する手順やメリット・デメリットを詳しく解説しました。
最後にここまでのおさらいです。
- 2024年分のNISA口座を変更するには10月から受付が始まる
- NISA口座の変更は5STEPで完了!書類のやりとりが必要
- すでに保有している商品は他社へ移管できない
2024年から始まる新NISAへ向けて、NISA口座の変更するには10月から12月までの手続きが必要です。
1月から新NISAのスタートを切りたい方は、変更手順をよく確認して進めてください。
こういう手続きは始めるまでは腰が重いですよね。
思い立ったが吉日!まずは引っ越し先の証券口座だけでも開設してしまいましょう!
新NISAについては以下の記事で徹底解説していますので、1月の新NISA開始前に知識を蓄えておきましょう。
楽天証券のNISAを他社へ変更する際のQ&A
- NISA口座の変更手続きのタイミングは?何月に行うべき?
-
10月1日から金融機関変更の手続きをすると、2024年の新NISA口座から変更後の金融機関に移されます。
- NISA口座の変更手続きの期間はどれくらいかかる?
-
NISA口座の変更手続きにかかる日数は約2週間から4週間程度かかります。書類の返送時に間違いがあると手続きに時間がかかってしまうので、ミスのないよう事前に確認しましょう。
- 楽天証券のNISA口座を変更する方法は?
-
楽天証券のNISA口座を他社へ変更するには、以下の手順に従ってください。
- 乗り換え先の金融機関で口座開設を申し込む
- 楽天証券に廃止通知書を請求する
- 変更先へNISA申込書の請求
- 廃止通知書・NISA申込書の提出
- NISA口座開設完了
詳しい変更方法や、変更時の注意点は以下で解説しています。