「なぜ国内のバイナリー業者は規制されたの?」
「これからバイナリーオプションはドンドン規制される?」
このような疑問に答える記事です。
まず大前提として、日本のバイナリー規制はトレーダーを守るために作られたものなんです。
こんにちは!トレード歴4年の岡田です。
私も規制という言葉からネガティブな印象を持っていましたが、実はギャンブル性を抑えるためのポジティブな内容だったんです。
現在は大きく6つの規制下でバイナリーオプションは運営されています。
そこで、この記事では規制が作られた原因から、規制の内容を規制前後を比較して解説します。
また、今後のバイナリー規制の見通しについての考察もあるので参考にしてください。
- バイナリーオプションが規制されている理由
- 国内の規制前と規制後の違い
- 今後の規制の見通し
- 海外のバイナリー規制状況
なぜバイナリーオプションは規制されているのか?
バイナリーオプションが規制された理由は、ギャンブル性の高さが問題視されたからです。
仕組みが以下のようにシンプルだったので、熱くなりすぎて損をする人が続出しました。
- 上がるか下がるかの2択
- 1分先を予測する手軽さ
- 何度でも無制限に取引できる
そのため国は規制をかけて、安心して取引してもらうようにしたんですね。
規制は2013年から始まった
日本ではギャンブル性の高さから、2013年から公的規制を導入しルール改正を実施しました。
以降、現行のバイナリー国内業者は、国の規制下で運営しています。
日本は国が規制をかけているおかげで、リスクを抑えて取引できるんだ。
バイナリーオプション6つの規制内容
国内のバイナリー規制には、どんな種類があるの?
国内では、バイナリーオプションに6つの規制を設けています。
下の表は、規制前と後の比較をまとめたものです。
規制項目 | 規制前 | 規制後 |
---|---|---|
取引間隔と取引回数 | 1分~の短期取引 | 判定時刻の間隔2時間以上 |
取引回数 | 無制限 | 1日の最大12回 |
ペイアウト倍率 | 固定 | 変動制 |
総取り | あり | 禁止 |
途中売却 | 購入後不可 | 購入後でも可能 |
取引金額の限度 | 無制限 | FX各社取引限度額を設定 |
取引前のテスト | 適合性の確認なし | 知識テスト、取引経験の確認が設定 |
どの項目も、リスクを抑えるのに重要な役割を果たしているのです。
1つ1つの詳細を解説します。
取引間隔は2時間以上
規制後の取引間隔は、2時間以上に制限されました。
・最低取引期間(時間)
お客様との取引開始から判定時刻までの期間(時間)は、当面の間、2時間以上とします
・判定時刻の間隔
原則として、判定時刻の間隔は2時間以上とします。1営業日に設定できる判定時刻の最大数は12回となります。
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
なぜなら1日に何度も取引をして、損失を出す人が多かったからです。
加えて1回の取引時間が2時間以上になったため、1分や5分といった短期間の取引はできません。
短期間で大きな利益を得られない一方で、損失が一気に拡大するリスクも抑えられています。
【取引間隔と取引回数の規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・1分後、5分後を予測できる短期取引が可能 ・無制限に取引可能 | ・短期取引を禁止 ・取引開始から判定時刻までの期間を2時間以上に設定 ・1営業日の最大取引回数を12回に制限 |
ペイアウト倍率を変動制に変更
規制後は、購入時のレートからどれだけ変動したかでペイアウト倍率が変わる変動制になりました。
なぜなら、取引期間が1分でも1時間でも勝った時のペイアウト倍率が固定されていたからです。
・高ペイアウト倍率設定の禁止
取引開始時点で著しく高いペイアウト倍率となる権利行使価格を設定することは禁止です。なお、取引期間中に、原資産である通貨ペアのレート(通貨レート)の変動によって、通貨レートと設定する権利行使価格とのかい離が著しく、お客様との円滑な取引に支障を来すと判断した場合には、権利行使価格を途中で追加することがあります。
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
規制後は、ペイアウト金額は1,000円と固定なり、購入時のレートと目標レートの差が大きいほど、購入価格が変動する方式です。
50円で購入して1,000円のリターン(利益950円)を得ることもできるんだよね!
難易度はその分難しくなるが、トレーダーの戦略の幅が広がったのもメリットの一つだ。
負けたら購入金額分を失う点は一緒ですが、少ない金額で大きな利益を狙えるのは魅力的ですよね。
【ペイアウト倍率の規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・固定制 | ・購入時レートと目標レートの差による変動制 |
業者が有利な「総取り」を禁止
総取りとは、判定時刻に必ず損する価格帯を作る行為です。
例えば判定時刻に「レンジ外」と呼ばれる特定の価格帯にあれば、上がっても下がっても損失になります。
業者に都合の良すぎる条件だったため、規制によって禁止されました。
・いわゆる「総取り」の禁止
会員が、お客様の投資できない価格帯を設けることを禁止します。このため、取扱業者は、バイナリーオプション取引について、買付(ロング)だけでなく、売付(ショート)取引を取り扱うか、その他、業者側が総取りとならない仕組みをもって、バイナリーオプション取引を提供します。
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
個人投資家が、より勝ちやすい仕組みになったと言えます。
【総取りの規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・トレーダーがどの選択肢をしても 勝てない条件(総取り)があった | ・総取りは禁止 |
途中売却を可能にした
規制により判定時刻を待たずに途中売却可能となりました。
規制前は購入後の途中売却できず、どんなに不利な状況でも判定時刻を待つことしかできなかったんです。
・取引期間中の売買・ポジション解消機会の提供
取引の開始時点から判定時刻の直前まで、お客様がいつでも取引できるようにします。取引が成立し、お客様が保有するポジションについて、判定時刻の直前まで、ポジションの解消に応じます。
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
この規制により相場予測が明らかに外れた時の選択肢が増えました。
できるだけ損失を抑えたり、早めに利益を確定させたりと、FXでいうところの『損切り』に近いイメージです。
【途中売却の規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・購入後は途中売却不可 | ・判定時刻前の途中売却が可能 ・FXでいう損切りができるようになった |
取引金額に上限を設けた
取引金額の上限が規制されたため、1度に大損するリスクが削減されました。
なぜなら1回の取引で大損する人が多かったためです。
・限度額のご申告
お客様から限度額をご申告いただき、限度額に達した場合にはお客様にお知らせするなどの取引管理を行います。
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
例えばGMOクリック証券では、1日の新規購入枚数の上限を10,000枚と定めています。
1日に使う金額を自分のルールとして決めておくと、より安全に取引が可能です。
【取引金額の規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・無制限に取引できた | ・FX各社とトレーダー自身で取引限度額を設定 |
口座開設時に知識テストを設けた
それが規制により、知識テスト・取引経験の確認が必須となりました。
理由は、投資として取り組まずギャンブルのような取引で散財する人が多かったからです。
・適合性の確認の徹底
~本協会の会員が個人のお客様に通貨関連店頭バイナリーオプション取引をご提供するときには、他の金融商品(取引)よりも、一層、慎重にお客様の適合性を確認~
・知識の確認
~取引のお申込み前にご自身で基礎的知識をご確認いただくことをお勧めします。なお、基礎的知識が十分でないと判断した場合には、お取引の手続きを停止いたします~
・取引経験
~あらかじめ流動性の高い金融商品やFX、有価証券オプション、商品先物などのデリバティブ取引について、一定程度の投資経験をお持ちであることが必要です~”
引用元:一般社団法人 金融先物取引業協会 商品性に関するルール
正しい知識を理解した上で取引してもらうための規制です。
テスト内容はFX会社の公式サイトに載っているので、キチンと取り組めば合格できる内容となっています。
【知識テストの規制前後比較】
規制前 | 規制後 |
---|---|
・確認テストなし | ・適合生、知識、取引経験の確認が必須 |
海外は危険?バイナリー自体を規制する国もある
海外の一部では、バイナリーオプションそのものを禁止している国もあります。
その理由は前述の通り、ギャンブル性が高いからです。
ヨーロッパの一部(イタリア、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツなど)、カナダ、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなど。
他の国も厳しい規制がかけられており、世界的には禁止する方向へ向かっています。
やめとけ!海外バイナリーオプションの被害解説
海外のバイナリーオプション業者は使っても良いの?
海外業者の利用は可能ですが、国内規制の対象外であるため使用は控えましょう。
海外業者は金融庁への登録を行なっていないため、安全面で課題があるからです。
海外所在業者であったとしても、日本の居住者を相手方として金融商品取引業を行う場合は、金融商品取引業の登録が必要です。
引用元:金融庁 バイナリーオプション取引にあたってご注意ください!
海外業者とトラブルが起きた場合は、詐欺に遭ったとしても自己責任で保証はされません。
国民生活センターには、次のように被害の相談が絶え間なく寄せられています。
20代の勧誘トラブルが急増
国民生活センターに寄せられる相談は、20代のトラブルが多くなっています。
SNS上で簡単に儲かると言われて、海外業者を使ったトラブルが起きています。
SNSでの被害は近年増加しているため、始める前に自分で調べるクセをつけましょう。
儲かっているのに出金できない
海外業者でバイナリーオプション取引を開始したが、出金を求めても応じてもらえない相談が増えています。
インターネット上の広告で、被害者は興味を持つ傾向があるそうです。
「簡単にすぐ儲かる」などは誇大広告なので、誘いにのらないようにしましょう。
【超安全】バイナリーオプション 金融庁 登録業者一覧
金融庁に登録されているバイナリーオプション業者は、金融庁のサイトで確認可能です。
ただし数が多くFXなど他の金融商品登録業者と一緒になっているので、見つけにくいかもしれません。
逆に金融庁登録済みの国内業者を探すのは、数が少なく簡単です。
会社名 | 登録番号 | 代表番号 | 説明書類 |
---|---|---|---|
IG証券 | 関東財務局長(金商)第255号 | 03-4520-8500 | - |
(株)外為どっとコム | 関東財務局長(金商)第262号 | 03-5733-3065 | - |
GMO外貨(株) | 関東財務局長(金商)第271号 | 03-6221-0221 | 説明書類 |
GMOクリック証券(株) | 関東財務局長(金商)第77号 | 03-6221-0198 | 説明書類 |
トレイダーズ証券(株) | 関東財務局長(金商)第123号 | 03-6736-9830 | 説明書類 |
楽天証券(株) | 関東財務局長(金商)第195号 | 03-6739-1700 | 説明書類 |
バイナリーオプションの口座を開設する前は、必ず金融庁登録済みか確認しましょう。
国内バイナリーオプション業者の今後の見通し
国内のバイナリーオプションも今後は規制されるの?
今後、国内バイナリーオプションがさらに規制される動きは少ないでしょう。
なぜなら、2013年の規制によってすでにリスクが抑えられたからです。
事実、2014年以降は国に目立った動きがありません。
日本でバイナリーがさらに規制される心配はなさそうですね。
現時点では国内バイナリーオプション業者なら、安心して投資可能です。
バイナリーオプションは業者選びが最重要!
バイナリーオプションを始めたいけど、選ぶ時のポイントはあるのかしら?
バイナリーオプションを選ぶ最大のポイントは還元率だ!
なぜならバイナリー業者によって、個人投資家への還元率が異なるからです。
還元率とは支払総額に対する受取総額の割合で、バイナリー業者の売上から何割が投資家に還元されているのかわかる指標です。
還元率が重要な理由
還元率は数値が高いほどトレーダーに有利で、100%を超えると顧客への支払いが利益以上となり業者の赤字を意味します。
還元率は業者が公平に運営しているかの信頼性も計れる指標でもあるのよ!
今回は高還元率の目安である95%以上の3社をピックアップしたので参考にしてくださいね!
【受取総額の割合とは?】
受取総額の割合(還元率)は業者の総売上のうち何%がトレーダーにペイアウトとして支払われたかを示す数値です。
つまり受取総額の割合が高いほどトレーダーにとって有利な業者と言えます。
計算式:総売上 ÷ トレーダーへの支払い額 = 受取総額の割合
国内バイナリー5社還元率の比較表をみる
還元率が高い!おすすめのバイナリーオプション国内業者3社
還元率が高いだけでなく、取引ツールも使いやすいバイナリーオプション業者を3社紹介します。
取引ツールが使いやすいので、初心者でも無理なく始められます。
【外為オプション】GMOクリック証券は還元率95.73%の超優秀な口座!
ペイアウト | 通貨ペア数 | 1日開催数 |
1,000円 (固定) | 5ペア | 10回 |
取引タイプ | 支払い総額に対する 受取総額の割合※1 | デモトレード |
ラダー | 95.73% |
- 投資家への還元率は国内バイナリー業者の中で常にトップ!
- 取引ツールが使いやすく見やすいので初心者もスグに取引できちゃう
- 相場分析には高性能のプラチナチャートが使える
GMOクリック証券が提供するバイナリーオプションが「外為オプション」です。
投資家の支払総額に対する受取総額の割合、つまり還元された割合を示す実績では平均95.73%と常に優秀なバイナリー口座です。
〇×で示される判定画面や3STEPで取引できる操作性が人気です!スマホのブラウザからも取引OK
【IG証券】幅広い戦略が取れる唯一無二のバイナリー口座!
ペイアウト | 通貨ペア数 | 1日開催数 |
10.000円 (※円絡みの通貨ペアの場合) | 7ペア (株・商品含めると計23銘柄) | 12回 |
取引タイプ | 支払い総額に対する 受取総額の割合※1 | デモトレード |
ラダー | 97.03% |
- 選べる権利行使価格は国内最多の20チョイス
- 1日あたり、1回あたりの取引数上限なし
- 通貨ペア以外にも、株価指数や先物など最大23銘柄でもバイナリー取引ができる
- 1,000円以下の少額での取引も可能
IG証券は日本で最長のバイナリーオプション提供実績を誇り、金融庁認可の信頼できる業者です。
特にバイナリーは選択できる権利行使価格が20種類もあるため、他社に比べ幅広い戦略で取引できます。
通貨ペアの他にも株価指数や金、原油の先物など、国内最多23種の銘柄でバイナリーオプションをできるのはIG証券だけです。
また、高性能でありながら直感的に操作できる取引ツールにも定評があり、バイナリーの他にもFX・株・債券など17,000種類以上の銘柄で取引ができます。
【オプトレ!】ラダー取引の還元率の94.34%!国内唯一のレンジ取引あり!
ペイアウト | 通貨ペア数 | 1日開催数 |
1.000円 (固定) | 8ペア | 11回 |
取引タイプ | 支払い総額に対する 受取総額の割合※1 | デモトレード |
ラダー レンジ | 94.48%(ラダー) 93.01%%(レンジ) |
- 1日11回の開催なので効率よく取引回数を増やせる
- レンジ取引の還元率は100%超える月も多い!
- 新機能の「ワイドレンジ」によってヒット判定の可能性を底上げ!
GMO外貨が提供しているバイナリーオプションが「オプトレ!」で、レンジ取引ができる数少ない国内口座です!
レンジ取引の月次実績では受取総額の割合が100%超える月も多く、投資家にとってチャンスの多い口座です。
取引通貨ペアも取引回数も多いので、他社口座と合わせて運用すれば限られた時間の中で取引回数を増やして効率よく稼げます♪
国内バイナリーオプション業者ごとの規制もある
国内バイナリーオプション業者ごとの規制もあるので、事前に確認しましょう。
規制を知らずに取引して、思わぬ損失を出さないようにするためです。
GMOクリック証券では、バイナリーオプションに「ロスカット規制」があります。
バイナリーオプション開始前の知識確認テストを、読み飛ばさずに理解してください。
まとめ
国内バイナリーオプションの規制は、投資家のリスクを下げるために定められました。
最後に、この記事のまとめです。
・国内のバイナリーオプション規制は損失リスクを抑えるためにある
・国内規制は投資上限額が決められたり、短期の売買を禁止している
・国内業者なら金融庁に登録しているため安全に取引可能
・GMOクリック証券はトレーダーへの還元率が高くておすすめ
・海外ではバイナリーオプション自体を規制している国が一部ある
国内バイナリーオプションは規制によって無制限の取引ができなくなったため、ギャンブル的な損失は避けられるでしょう。
海外バイナリー業者は、国内の規制を守っていないため無法地帯です。
安心・安全の金融庁登録業者で取引してくださいね!
誇大広告や詐欺に注意して、バイナリーオプションを利用しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
バイナリーオプション規制のよくある質問
- バイナリーオプションが禁止されている国はどこですか?
-
バイナリーオプションが禁止されている主な国は、ヨーロッパの一部(イタリア、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツなど)、カナダ、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどです。
日本ではバイナリーオプションは禁止されていません。
- バイナリーオプションは最低いくらから始められますか?
-
バイナリーオプションは最低50円から投資可能です。
1回の払い戻し金額は1,000円で固定されているため、950円の利益を狙えます。
- バイナリーオプションは1日何回まで取引できますか?
-
判定時間時点で指定の為替レートより価格が上か下かを予測する投資です。
バイナリーオプションは1回の取引が2時間以上であるため、理論上1日最大12回まで取引可能です。
ただしGMOクリック証券ではメンテナンス時間の影響で、1日9回までと業者ごとに差があります。